練馬区大泉町で築30年の瓦屋根のお宅の雨漏りで葺き替え工事のご提案
更新日:2021年11月10日
練馬区大泉町にて雨漏り発生のご連絡を受けて、お伺いしました。お客様のお宅は築30年の2階建てで屋根は瓦屋根で寄棟造り、味わいのある青い瓦を葺いています。
瓦屋根は日本瓦・青緑(せいろく)をお使いでした
瓦は日本瓦の青緑(せいろく)というものです。日本瓦の中でもこちらの瓦は釉薬瓦(陶器瓦)と呼ばれ、その名の通り瓦の表面には釉薬が塗ってあり、この釉薬は焼成によってガラス質になるので、つやが出て水の浸透を防ぐことができます。お客様のお宅が建った30年前は釉薬瓦のほとんどがこのようなブルーでしたが、グリーンやオレンジ・ピンクといった多彩な色の釉薬瓦が製品化されています。釉薬瓦は塗装の必要も無く、大変丈夫なので寿命も大変長いです。
雨漏り状況
雨漏りの症状が出たのは今年の8月で、北東にあるお部屋に、風を伴った雨の日に限って起こるそうです。被害箇所はクロスがふやけ、黒く雨染みができています。
屋根上の状況
屋根に上って雨漏り箇所の真上を調査した所、そこは瓦屋根の棟にあたる部分であり、大変劣化している様子が見て取れました。まず、漆喰が屋根全体的に見て剥がれています。漆喰は屋根材の固定を目的としているため、固定力を失いつつある棟に歪みが生じています。棟は瓦屋根が接合する部分の隙間を埋める役割を持ちますので、歪みによってできた隙間から瓦の下にある防水紙を露出させてしまい、長年の風雨で防水紙が劣化して破れた結果、雨漏りが発生したとみて間違いないと判断しました。
築30年以上ということもあり、劣化している部分を他にも数多く発見しました。特に気になるのがこちらの部分で瓦が割れています。下地の防水紙も丸見えで、その下には野地板も見えてしまっています。野地板の下は小屋裏になっていますので、この状態で雨漏りが起こっていないのが不思議なくらいです。
劣化箇所の一例です。谷板金は錆が起き、前述した漆喰は剥がれ、全く無くなってしまっている部分もありました。屋根のあちこちに剥がれた漆喰が落ちていました。
「屋根葺き替え工事」をご提案させていただきました
全体的に見て、防水紙が劣化して雨漏りが多発してしまう寸前だと判断しました。ご提案させていただいた工事はコロニアルを使った「屋根葺き替え工事」です。劣化した野地板の張り増し、破れた防水紙敷き直し、桟木の打ち替えを行う必要があるためです。瓦の再利用ができる「屋根葺き直し工事」も検討しましたが、瓦の破損が目立つためにこちらはご提案していません。
屋根の事ならお任せください!
私たち「街の屋根やさん」は昔ながらの瓦屋根に限らず、屋根全般のお悩みを解決します!日常的に屋根の点検は行いづらく、ご自身で屋根に上るのも大変危険です。最低でも築10年が経過するお家は点検をする必要があります。ぜひ、お気軽にご相談ください!
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