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日本三大瓦とは?三州瓦・淡路瓦・石州瓦の特徴と違いを解説

更新日:2025年08月19日

日本の伝統的な屋根材といえば「瓦」を思い浮かべる方も多いでしょう。

瓦は、耐久性や防火性に優れ、古くから寺社や城郭、一般住宅に至るまで幅広く使われてきました。

その中でも特に歴史と知名度を誇るのが「日本三大瓦」と呼ばれる三種類の瓦です。

今回は、それぞれの特徴や産地の違いを解説し、瓦の魅力をお伝えしたいと思います。

日本三大瓦とは?

日本瓦の屋根

「日本三大瓦」とは、愛知県の三州瓦兵庫県の淡路瓦島根県の石州瓦の3つを指します。

これらはいずれも長い歴史と高い品質を誇り、地域ごとに異なる気候や文化に合わせて発展してきました。

全国的に広く使われているものから、特定の地域や建築様式に強く結びついているものまで、それぞれに個性があります。

三州瓦(愛知県三河地方)

三州瓦

三州瓦は、愛知県三河地方を産地とする瓦で、日本国内で最も多く生産されている瓦です。

全国シェアの7割を占めるともいわれ、その供給量と品質の安定性が大きな強みです。

色は銀黒や赤褐色など多彩で、住宅から寺社仏閣まで幅広く使用されています。

また、比較的コストパフォーマンスに優れているのも特徴のひとつ。

大量生産体制により品質を保ちながら価格を抑えることができるため、新築住宅やリフォームで採用されるケースが非常に多いです。

耐久性とデザイン性のバランスが良く、日本全国の気候に対応できる汎用性の高さも魅力です。

淡路瓦(兵庫県淡路島)

淡路瓦

淡路瓦は、兵庫県淡路島を中心に生産されてきた瓦で、特に「いぶし瓦」が有名です。

いぶし瓦とは、瓦を焼き上げた後に燻化(くんか)処理を行い、独特の銀色の光沢を持たせたもの。

いぶし銀と呼ばれるその美しい風合いは、日本の伝統建築に欠かせない存在です。

神社仏閣や城郭、茶室など格式の高い建築物で広く使われており、美観を重視する建物には欠かせない瓦といえるでしょう。

また、いぶし瓦は経年変化によってさらに味わいを増し、年月を重ねるほどに落ち着いた美しさが際立つのも特徴です。

江戸時代から全国に普及し、今日でも高い評価を受けています。

石州瓦(島根県石見地方)

石州瓦

石州瓦は、島根県西部の石見地方を産地とする瓦で、その最大の特徴は「高温焼成」による強靭さにあります。

1200度以上の高温で焼き締めることで非常に高い耐久性と耐寒性を実現しており、寒冷地や積雪地域でも割れにくく、凍害にも強いのが大きな魅力です。

色合いは、赤褐色の「赤瓦」や茶色がかった「来待色(きまちいろ)」が代表的で、近年は釉薬を施した黒や銀色の瓦も広く流通しています。

山陰地方を中心に、雪国や北日本でも採用されることが多く、厳しい気候条件に耐えられる瓦として高い信頼を得ています。

石見焼の技術を継承する伝統工芸品としての価値も高く、文化財建築に用いられることも少なくありません。

三大瓦の違いと選び方

三州瓦は「国内最大の生産量と安定した品質」が魅力で、コストと性能のバランスに優れています。

淡路瓦は「美しいいぶし銀の輝き」が特徴で、格式ある建物や美観を重視する住宅に適しています。

そして石州瓦は「耐久性と耐寒性」に秀でており、寒冷地や雪国で安心して使える瓦です。

全国どこでも安心して使いたいなら三州瓦、美観や伝統的な雰囲気を大切にしたいなら淡路瓦、雪や寒さが厳しい地域なら石州瓦がおすすめです。

まとめ

日本三大瓦である三州瓦・淡路瓦・石州瓦は、それぞれに独自の魅力を持っています。

産地の風土や歴史に根ざした瓦は、建物に美しさと耐久性を与えるだけでなく、地域の文化を今に伝える役割も果たしています。

屋根リフォームや新築時に瓦を検討する際は、地域の気候や建物のデザイン性に合わせて、最適な瓦を選ぶことが大切です。

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