FRP防水の経年劣化、放置は危険!ウレタン防水でメンテナンス
更新日:2025年06月05日
ベランダやバルコニーに使われるFRP防水は、高耐久で人気のある防水工法です。
しかし、どんな防水でも経年劣化は避けられません。
特に表面のトップコートの劣化を放置すると、防水層の劣化を招き最終的には雨漏りや下地の腐食といった深刻なトラブルに発展する可能性があります。
この記事では、劣化したFRP防水に対するメンテナンス方法として「ウレタン防水」を採用するケースを詳しく解説します。
FRP防水とは?その特徴と耐用年数

FRP防水(繊維強化プラスチック防水)は、ガラスマットに樹脂を含浸させて硬化させることで防水層を作る工法です。
軽量で強度が高く、住宅のベランダやバルコニーで多く採用されています。
FRP防水の耐用年数は約10~12年とされており、適切なタイミングでトップコートの塗り替えや補修が必要です。
しかし、10年を超えると防水層そのものが劣化してひび割れを起こすことがあります。
こうした劣化を放置すると、最終的には雨漏りや構造材の腐食につながるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。
FRP防水の劣化症状とは?放置するとどうなる?

FRP防水の主な劣化症状には以下のようなものがあります。
・表面の色褪せ
・トップコートの剥がれ
・ひび割れ
・下地の腐食による歩行時の違和感
・歪みやへこみによる排水性能の低下
初期の劣化ではトップコートの再塗装で対応できますが、症状が進行すると防水層そのものの修復が必要になります。
劣化したまま放置すると、水分が防水層の内部に入り込み、やがて下地にまで達してしまいます。
そうなると、簡単な補修では済まず、大規模な防水改修や下地のやり替えが必要になることも。
「ひび割れたけど雨漏りしていないから大丈夫」と思っていても、内部では劣化が進行している可能性があります。
トップコート塗装とは?

FRP防水のトップコートは、紫外線や風雨から防水層を保護するための重要な仕上げ材です。
このトップコートが劣化すると、防水層が直接ダメージを受けてしまい、ひび割れや剥がれの原因になります。
一般的にトップコートの耐用年数は5~7年程度とされており、定期的な塗り替えが必要です。
トップコートを適切な時期にメンテナンスしておけば、防水層自体の寿命を延ばし、将来的な雨漏りリスクも抑えることができます。
コスト面でも小規模なトップコート再塗装で済むため、長期的な維持管理の面でも非常に効果的な対策です。
ウレタン防水でメンテナンスするメリットとは?

FRP防水の劣化が進行し、トップコート塗装では状態を回復させることが難しい場合は防水層の修復が必要です。
防水層を新しくする方法の一つとして、ウレタン防水を施工するという方法があります。
ウレタン防水とは、液状の防水材を塗布して防水層を形成する工法です。
柔軟性が高く、複雑な形状にも対応できる点がFRP防水にはないメリットとなります。
FRP防水の上から施工することのできるウレタン塗料もあり、例えばオート化学工業のオートンウレアックスHGは既設FRP防水の改修用塗材として開発されたウレタン塗料です。
表面保護機能と防水機能を持ち合わせており、トップコート塗装が不要であるという利点もあります。
まとめ
FRP防水は耐久性に優れていますが、経年劣化を完全に避けることはできません。
小さなひび割れやトップコートの劣化が見られた段階で適切に対処すれば、大がかりな工事を避けられます。
特に10年を過ぎたFRP防水には、「ウレタン防水」が有効な選択肢となるでしょう。
雨漏りや腐食のリスクを未然に防ぐためにも、まずは専門業者による点検をおすすめします。
私たち「街の屋根やさん」では、FRP防水の点検やウレタン防水でのメンテナンス施工を数多く手がけています。
お住まいの状態に合わせた最適な防水プランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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