瓦屋根の漆喰の劣化を放置すると雨漏りの原因になることも!定期的なメンテナンスを行いましょう
更新日:2024年11月07日
漆喰が劣化すると、瓦屋根の防水機能が低下し、結果として雨漏りの原因になる可能性が高まります。このページでは、瓦屋根の漆喰の役割、劣化の原因と症状、修理方法、リフォーム時の考慮点、そして適切な業者の選び方について詳しく解説します!
漆喰の役割とは
漆喰(しっくい)は、瓦屋根の縁や接合部に施される建材で、主に瓦の固定や防水、そして美観を保つために使用されます。漆喰は石灰やセメントなどが主成分で、これらに砂や合成樹脂などを加えて作られます。適切に施工された漆喰は、瓦と瓦の間をしっかりと埋め尽くし、雨水が屋根下地へ浸透するのを防いでくれています。
漆喰劣化の原因
漆喰の劣化は、長年の紫外線や雨風による自然摩耗、温度変化による収縮と膨張、施工時の品質問題など多くの要因によって引き起こされます。
特に、日本の四季の変動が激しい気候条件の下では、漆喰の亀裂や剥がれが起こりやすい状態になります。
劣化の兆候と診断
漆喰の劣化は、屋根を直接見ることで確認できることが多いです。具体的な劣化の兆候としては、以下のようなものがあります。
・漆喰のひび割れや剥がれ
・漆喰の色褪せやカビ、苔の発生
街の屋根やさんには、「屋根の上から白い塊が落ちてきた」というようなお問合せをいただくこともございます。劣化した漆喰が落下してきているんですね。このような状態になっていたら、一度専門家に依頼をして状態を見てもらうことをお勧めします。
修理と施工の方法
漆喰補修には主に「漆喰の詰め増し」と「漆喰の詰め直し」、「棟瓦取り直し工事」という3つの方法があります。
漆喰の詰め増し
漆喰の詰め増しは、既存の漆喰をそのままにしておき、上から漆喰を塗る方法です。
既存の漆喰が部分的に劣化しているが、全体的な交換が必要でない場合に適しています。
この方法では、劣化した漆喰を部分的に取り除き、新しい漆喰を補充することで屋根の隙間を埋め直します。詰め増しは比較的簡単な作業であり、コストも抑えられるため、小規模な修繕に最適です。
しかし、デメリットとして施工後の寿命が短いことが挙げられます。
詰め増しした漆喰も既存の漆喰と一緒に剥がれてしまう可能性があるため、効果が一時的であり、長期的な効果が期待できないのです。
漆喰の詰め直し
漆喰の詰め直しは、古い漆喰を全て削り取り、新しい漆喰で全体を一新する方法です。漆喰が広範囲にわたって損傷している場合や、全体的な機能低下が見られる場合に行われます。
詰め直しは、屋根全体の防水性と耐久性を回復させるために重要であり、大掛かりな修繕が必要になることもあります。作業は専門的な技術を要するため、経験豊富な業者に依頼することが望ましいです。
棟取り直し工事
棟取り直し工事とは、屋根の最も高い部分である棟(屋根の頂部)の構造を修復または再構築する工事を指します。
この工事は、漆喰の劣化が進んで棟瓦が歪んでしまった場合や、棟の部分が老朽化や損傷を受けている場合、または地震や台風などの自然災害により棟瓦がずれたり落下したりした場合に行われます。
リフォーム時の考慮点
屋根のリフォームを行う際は、漆喰の修理だけでなく、屋根全体の点検を行い、必要に応じて瓦の交換や防水紙の補修を行いましょう。
業者の選び方
適切な業者選びは、瓦屋根リフォームの成功には不可欠です。信頼できる業者を選ぶためには、以下の点を確認しましょう!
実績と経験:屋根修理やリフォームの豊富な実績がある業者を選ぶ
地元密着型のサービス:地元で評判の良い業者を選ぶと、アフターケアや迅速な対応が期待できます
見積もりの明確さ:見積もりが詳細で、隠れた費用がないかを確認する
保証の有無:施工後の保証期間や条件を確認する
瓦屋根と漆喰の適切なメンテナンスと修理は、家全体を守るためにも重要です。定期的な点検と適切な対応で、屋根の寿命を延ばし、快適な住まいにしましょう!
瓦屋根の漆喰が劣化
葛飾区細田にお住まいのお客様より「屋根の漆喰が剥がれているので補修したい」と、お問い合わせをいただき現地調査にお伺い致しました。
現地調査の様子です。
瓦屋根の棟の漆喰が劣化する原因は、主に外部要因や経年劣化によるものです。外部要因としては、雨風や紫外線などの自然環境の影響が挙げられます。
これらの要因により漆喰が剥がれたり劣化したりすることで、棟の土が流れてしまい、棟の歪みや崩壊、雨漏りを引き起こす可能性があります。
漆喰の劣化は屋根全体の耐久性にも影響を与えます。漆喰が劣化すると、瓦同士の固定力が弱まり、瓦がずれたり風で飛ばされたりする可能性があります。そのため、定期的なメンテナンスが重要です。
ひび割れている箇所も雨水や湿気が漆喰の隙間に浸入しやすくなります。これにより、漆喰がさらに劣化しやがては剥がれてしまう事に繋がります。
棟取り直し工事をご提案
調査完了後、お客様に調査の内容をご説明し、棟取り直し工事をご提案致しました。
棟取り直し工事の工事費用につきましては税込12,100円/mから承っております。
私達、街の屋根やさんは点検~お見積り作成まで無料にて実施させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2024年11月07日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
葛飾区ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
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