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スレート屋根の落下リスクと対策方法|屋根カバー工法のメリットと費用を解説

更新日:2024年10月30日

 屋根カバー工法は、スレート屋根が破損や劣化した際に非常に有効な補修手段の一つです。特に経年劣化や台風による被害が多いスレート屋根は、そのまま放置することで大きなリスクを伴います。

 具体的には、雨漏りの原因となり住宅内部を傷め、場合によっては高額な修理費用が発生する可能性もあるのです…。

 本記事では、「屋根カバー工法」を中心に、スレート屋根の破損対策や、費用の目安について詳しく解説します!

スレートが割れる原因と対処法

 そもそも、なぜスレート屋根は割れてしまうのでしょうか。

 スレート屋根が割れる原因は、主に経年劣化、自然災害、施工不良、そして外部からの物理的な影響です。

 

スレートひび割れ

 

 まず、経年劣化は、スレート材が太陽光、風雨、紫外線などの影響を受け、徐々に耐久性が低下することで生じます。特に築年数が10年以上経過している建物は、スレート材の硬化やひび割れが進行しやすく、割れやすくなります。
 また、台風や地震などの自然災害によって、スレートがずれたり、破損したりすることもあります。

 

 さらに、施工時の不具合も割れの原因です。たとえば、固定するための釘打ちが不十分だったり、スレートを過剰に圧迫することで割れが生じるケースもあります。
 外部からの物理的な影響としては、飛来物(例えば強風で飛ばされた小枝や飛来物)、雪の重み、さらには太陽光パネルの取り付けによる負荷が挙げられます。

 

スレートが割れた時の対処法

 割れたスレートの対処法としては、「補修」「部分交換」「カバー工法」の3つが考えられます。

 軽微なひび割れには防水コーキング材を使用して補修が可能ですが、割れが広範囲にわたる場合は部分交換が適しています。スレートの全体的な劣化が進んでいる場合は、カバー工法を検討すると良いでしょう。カバー工法では、既存のスレートを撤去せずに新たな屋根材をかぶせることで、費用と手間を抑えながら耐久性を向上させることができます。

 

 割れたスレートをそのまま放置すると、雨漏りの原因になるだけでなく、建物全体の劣化を招く恐れがあります。定期的な点検と早期の対処が、長期的な建物の保護につながりますよ!

 

 それでは、対処法のうちのひとつ、「屋根カバー工法」について詳しく見ていきましょう!

 

屋根カバー工法とは

屋根カバー工法

 屋根カバー工法は、既存のスレート屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材をかぶせる工法です。

 主に防水性・断熱性の向上を目的とし、スレート屋根の破損や劣化によって生じるトラブルを防ぐために多くの住宅で採用されています。

 この方法は「重ね葺き」とも呼ばれ、既存の屋根材をそのままにして新しい屋根材を取り付けるため、撤去作業が不要で、工事期間も短縮され、費用の削減につながります!

 

屋根カバー工法に使用される代表的な材料

ガルバリウム鋼板:耐久性が高く、台風や雪の影響を受けにくい特徴があります。軽量であるため、地震対策にも優れています。
アスファルトシングル:カラフルでデザイン性が高く、施工が比較的簡単です。

屋根カバー工法のメリットとデメリット

 屋根カバー工法にはさまざまな利点がありますが、一方で注意点も存在します。一つずつ見ていきましょう!

メリット

撤去不要でコスト削減:スレートの撤去が不要なため、撤去費用や産廃処理費用がかかりません。
工事期間の短縮:撤去作業がないため、比較的短期間で施工が可能です。これにより、工事期間中の生活への影響も抑えられます。
断熱性・防水性の向上:新しい屋根材が加わることで断熱性や防水性が向上し、雨や台風の影響を受けにくくなります。
火災保険が適用される場合あり:自然災害(台風や雪害)による損傷であれば、火災保険の対象となる可能性もあります。

デメリット

屋根が重くなる可能性:既存のスレート屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、屋根が重くなります。特に築年数が古い建物では、耐震性に影響が出る場合もあります。
施工ができない場合もある:スレートが破損や劣化が酷く、防水シートが傷んでいる場合は、屋根カバー工法の適用が難しいことがあります。

費用の目安と見積もりポイント

 屋根カバー工法の費用は、材料や工事の内容によって異なりますが、一般的な相場は80万~150万円程度です。

 街の屋根やさんでは、屋根カバー工法を税込877,800円~から承っております!

 見積もり依頼の際は、詳細な内訳を確認し、必要な工事項目が含まれているかを確認することが重要です。見積もりには足場設置費用、防水シート、シーリング材、板金工事、撤去費用などの項目が含まれているかを確認しましょう。

屋根カバー工法を検討する際のポイント

 屋根カバー工法を行う際には、以下の点を検討しておくと失敗が少なくなります。

耐震性:地震に対するリスクを考慮し、可能であれば軽量なガルバリウム鋼板を選ぶことをお勧めします。
火災保険の適用確認:破損の原因が台風や雪害などの場合、火災保険を活用できるか確認しておくと、費用負担を抑えられる場合があります。
事前の応急処置:施工が決まる前に、破損部分に応急処置を施しておくことで、工事までの間の被害拡大を防ぐことができます。

 

スレート屋根調査に伺った様子をご紹介します!

スレートが屋根から落ちてきたとのことでした

 大田区南馬込にお住いのお客様よりお問い合わせいただき現地調査にお伺いしてまいりました!

 お問い合わせの内容はお隣りの方の敷地に屋根材が落ちてしまったので一度見て欲しいとのことでした!

 早速屋根に登らせていただくと、既存の屋根材はスレートで腰折れ部の付近で破損が生じていることが分かりました!

落下したスレート

 スレートは重ねて施工し、重なりの下に釘がうってありますので表面のスレートが割れて落ちてしまうと釘が露出してしまいます。

 釘は屋根に対して垂直に打っていますのでここから雨水が侵入してしまい雨漏りの原因になってしまいます、、、

 落ちたスレートが綺麗な状態で残っているのであれば一時的な補修を行うことも可能です。

 簡易補修工事は税込33,000円から承っております!

 補修内容によって価格は変動いたしますので詳しくお問い合わせください!!

耐久性の低い屋根材でした

 既存の屋根材はグリシェイドNEOという屋根材になります。

 グリシェイドNEOは2004年から2008年に製造販売された屋根材でアスベストの使用が制限された際に造られたノンアスベストスレートになります。

 アスベストは健康的な被害が大きいため使用が制限されてしまいましたが、耐久性を向上させるという点に関しては非常に優れた材料でしたので、そのアスベストを抜いたスレートは耐久性に問題がある製品になってしまいました、、、

破損したスレート

 耐久性がもともと低い屋根材になりますので塗装を行うメリットが小さく、塗装が向かない屋根材として知られております(´-ω-`)

釘が見えてしまっています

 塗装を行ったとしても次回してひび割れ等が生じてきてしまいますのでメンテナンスを行うのであれば屋根のカバー工事もしくは屋根の葺き替え工事がお勧めです!!

 今回はお客様のご要望もあり簡易補修工事及び屋根のカバー工事のお見積りをさせていただくことになりました。

 屋根のカバー工事は下地の状況によっては対応ができない場合があります。

 調査時にそういった部分も確認させていただくことがございますのであらかじめお含みおきいただけますと幸いです!

 記事内に記載されている金額は2024年10月30日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
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