
HOME > 施工事例 > 八王子市犬目町で浮いてしまった棟板金を該当箇所のみ交換工事を.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:高田
担当:高田
八王子市犬目町にお住まいのK様より、近くで工事をしていた業者さんから「棟板金が浮いていますよ」と指摘を受けたとのことで、状態を確認してほしいとお問合せをいただいたことが今回の工事のキッカケでした。この、飛び込み業者さんから棟板金の指摘を受けたというお問合せは、弊社がいただくお問い合わせの内容の中でも非常に多い内容です。
棟板金とは屋根のてっぺんなどに取り付けられている板金のカバーのことを指します。屋根を下から葺いていくと面同士が重なる部分が頂上にできるのですが、その部分は屋根材で覆い隠すことはできません。そのため、板金のカバーを被せて仕上げるわけです。屋根は頂上に近づくほど風の影響を受けやすいという特徴があり、棟板金はその点最も風の影響を受けやすいので、台風や強風などの被害で剥がれてしまったり、剥がれかけて浮いてしまったりという症状が出てしまうことがよくあります。
棟板金は屋根の頂上に貫板という木の板を打ち付けて、その板に対して釘で固定されています。貫板は一般的には木でできているので、経年劣化で木が痩せてくると釘を固定する力が弱まってきて釘が外れてきたりします。この現象は築10年を過ぎてきたお住まいではよく見られる光景ですが、板金が簡単に手で持ち上がってしまうような状態でもない限り、緊急性のある症状ではありません。どのお住まいでも見られる症状なので、飛び込みの業者さんは実際には屋根を見ていなくても「棟板金に不具合がある」と言えば嘘にならないということで、魔法の言葉となっています。
そんな背景もあり、実際に見に行くと何ともないというケースが8割以上を占めますが、かといって何か本当に不具合があってはいけないので、毎回シッカリと点検させていただいております。
今回のK様のお住まいでは、一見すると大きな不具合は見受けられませんでしたが、棟板金全体を点検させていただいたところ、赤丸の部分で不具合を発見しました。最近では長い自撮り棒のような棒やドローンを使って空撮による調査を行う業者さんも増えているようですが、私たちはどちらかと言えば実際に屋根に登らせていただいて調査を行っています。もちろんドローンによる調査も実施していますが、どうしても登れない屋根でない限りは、実際に目で見て手で触れて調査した方がより多くの情報を得ることができます。今回のケースも、実際に登らなければ発見が難しかったかもしれません。
写真でもわかるように、先ほど示した2か所で棟板金が大きく浮き上がっていました。何センチ浮いていれば「浮いている」という判断になるという基準はありませんが、固定が甘く、中の貫板が見えてしまっているようでは浮いていると言わざるを得ないでしょう。風の影響を受けやすい部分がこれだけ浮き上がっていると、中で風を受けていよいよ剥がれて飛んでいく恐れもあります。ここまで浮き上がってしまっていたら、何かしらの対処をした方がよいでしょう。
もし火災保険に加入していれば、加入している内容にもよりますが基本的には風災による被害として申請をすることができます。どれだけの金額が下りるか、そもそも申請が通るのかは保険会社さん次第となってしまいますが、加入されているのであれば申請してみることをオススメいたします。申請そのものは費用も掛からず、保険を使ったからと言って自動車保険の様に保険料が上がることもありませんので、ご安心いただければと思います。
全体的に棟板金を交換するのか、被害があった箇所のみを交換するのか、もしくはいっそのこと屋根を全体的にメンテナンスするのか、お住まいのご状況やお客様のご予算・ご意向に応じて様々なご提案をさせていただいております。今回のK様のお住まいは築年数が25年とのことで、本来であれば屋根全体のメンテナンスを考える時期です。屋根の寿命は約30年と言われることが多くなっていますが、例えば今回棟板金のみを交換したとしても、屋根の寿命が来て雨漏りを起こしてしまったら屋根全体の工事が必要になってきます。そうした場合、新しくした棟板金も全て撤去して工事をすることになるため、基本的に今回の築年数の場合は屋根カバー工事などをオススメしています。
しかしながらK様の要望をお伺いしたところ、今回はなるべく予算をかけずに不具合が出ている部分のみ工事をしたいというご希望がございましたので、先ほど挙げたリスクについてご理解をいただいた上で、棟板金の部分交換工事を行う運びとなりました。
2階建ての2階の屋根の工事なので、小さな工事であったとしても足場が必要となります。足場は職人の命を守る壁でもあるので、屋根の上で工事をするのであれば足場を架けさせていただくことが一般的です。費用ももちろん掛かりますが、命を守るために必要なものなのでご理解いただけますと幸いです。
棟板金を止めている釘を抜いて棟板金を剥がすと貫板が出てきます。築25年とのことで貫板も少し黒ずんでいることがわかりますが、状態としてはまだ良い状態でした。これがさらに劣化するとさらに黒ずみが進み、指で突いただけでボソボソに崩れてしまう状態になっていることもあります。
既存の貫板を撤去してから、新しい貫板を取り付けていきます。一般的には木材が使われていると申し上げましたが、最近では樹脂製の貫板というものも登場しています。樹脂製の貫板は樹脂なので腐ることがありません。価格もそこまで木製のものと変わらないため、新しく棟板金の工事をするのであれば樹脂製の貫板がオススメです。固定の方法も釘ではなく、ビスで止めさせていただいております。単純に打ち付ける釘よりも固定の力が強いので、より頑丈な仕上がりにすることができます。
上から新しい板金を被せます。昔はトタンなどの金属が使われていましたが、最近ではガルバリウム鋼板という非常に錆びにくい金属素材が出ており、今回の工事ではそのガルバリウム鋼板を使って造られた棟板金を使用しました。
棟板金同士が重なる部分は隙間ができてしまいます。隙間から水が入ってしまったとしても屋根の内部にある防水紙が雨漏りを防いでくれますが、かといって中にずっと水が入り続ける状態のままというのも考え物です。そこで、このような板金が重なる部分には防水のためにコーキング材を打ち内部への雨水の侵入を防ぐ施工をしています。
棟板金の部分交換工事が完了いたしました。大きく浮いてしまっていた2か所だけの工事だったので、作業そのものは1日で終わりました。足場の設置・解体はそれぞれ別日での調整となるため、全体の工事期間は3日間となります。
大きく浮いてしまっていた棟板金が、より頑丈な樹脂製貫板とガルバリウム鋼板製のものに変わり、棟板金の飛散心配がなくなりました。近くに幼稚園などもあり、もし飛んで行ってしまったたらと心配していたK様も、これで安心できるとお喜びいただくことができました。
私たち街の屋根やさんでは、感染拡大が再発している新型コロナウィルスへの感染対策としてマスクの着用や手指の消毒を継続して実施しています。お問い合わせの際はご安心いただければ幸いです。
記事内に記載されている金額は2021年07月02日時点での費用となります。【工事前】
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今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
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