
HOME > 施工事例 > 文京区千石で雨漏りが酷くなった築50年のセメントプレス瓦屋根.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
文京区千石にお住まいのS様から、私たち「街の屋根やさん」にお問合せを頂きました。お問い合わせの内容は、雨漏りが酷くなってしまったので屋根の葺き替え工事をご検討されているとのことでした。S様のお住まいは通りから少し奥まった場所に建てられており横に長い二階建て木造モルタル造のお宅です。屋根にバルコニーが付いているとのことで、バルコニーから屋根の様子を見させていただくことになりました。
築年数が50年程経つとのことで、ところどころに瓦を差し替えた跡がありました。セメントプレス瓦で雨漏りもそうですが、今後の事を考えて軽量化も視野に入れられているそうです。
屋根全体的に雨漏りが発生しているとのことでしたが、特にひどい分部には、すでにブルーシートで養生がされておりました。工事は屋根葺き替え工事で行う事はお決めになられていたので後は、どこの業者で、何の素材を使って、ご希望の予算内で、いつできるか、という事を決めていくとのことでした。そこで私たち「街の屋根やさん」では軽量化とご予算からアスファルトシングル屋根材を使った屋根葺き替え工事をご提案させていただき工事を承らせていただくことになりました。
立地が奥まったところにあるため、近隣住民の皆様のご協力が不可欠となります。足場の仮設に関してのお打合せをS様と綿密に実施しS様にもご協力を頂いての工事となります。
当初着工を予定していたタイミングで、東京都に新型コロナウイルス罹患者増加による2回目の緊急事態宣言が出されたことで1か月ほど着工を延ばしておりましたが、梅雨入りも近いという事で新型コロナウイルス感染防止対策をしっかり行い工事を着手することになりました。ご近隣の皆様に工事のご案内を配らせていただきご協力を改めてお願いいたしました。
屋根の点検にも利用させていただいたバルコニーですが、動線の鉄骨階段に老朽化による破損もあり実質現在使用していないとのこともあり、また屋根葺き替え工事の際に障害にもなるためこの工事のタイミングで撤去を行いました。
屋根が非常にもろいプレスセメント瓦だったので、葺き替え工事が前提でなければこの解体もできなかったと思われます。
床を解体し、フレームもボルト固定部分はボルトを外し、切断が必要な部分は電動工具で切断し総勢5名で屋根からバルコニーを撤去していきました。
バルコニー解体・撤去に際し、やはり何か所か瓦の破損が発生いたしましたが幸いにも雨の予報もなくそのまま継続して屋根工事に入れたので問題はありませんでした。ほぼ丸一日をバルコニー解体に費やしました。
バルコニー解体の翌日より、プレスセメント瓦屋根からアスファルトシングル屋根への葺き替え工事を行いました。屋根の頂点「棟」から解体を行っていきます。
瓦を外したら、当日内に防水紙の敷設まで完了させないといけませんので時間との勝負になります。バルコニー解体と同じく5名の職人で瓦の集積、運搬を行っていきます。
瓦を外した跡に黒っぽく見えるのが、既存の防水紙です。ほぼ原形をとどめていないため瓦の隙間から入り込んだ雨水が漏水していたと考えられます。昇降機を使用して屋根から瓦を降ろして行きます。
おろした瓦は近くの駐車場に待機している運搬車に積み込み、瓦降ろし作業は終了となりました。朝から始めてお昼ごろには終了することが出来ました。
瓦降ろしが終了しました。このままの状態では新しく屋根を葺けないので野地板を重ね張りしていきます。雨漏りをしていたこともあり既存の野地板は弱っている所もありました。
野地板は針葉樹構造用合板の12mmの物を使用します。
荷揚げ機を使って屋根に運びあげ、釘打ち機を使用してタルキに固定していきます。
瓦屋根の場合、瓦が軒先より出ていることで雨水が樋に受けるようになっています。その軒先の出の部分を新しい野地板で作ってあげる必要があります。40mmほど雨樋側に野地板を出しています。
屋根全体に新しい野地板を敷設し終えました。
野地板敷設後は新しい防水紙と板金役物の取付です。今取り付けているのは唐草と呼ばれる板金で雨樋に雨を落とす役割を持っています。
切妻屋根ですので、両側の軒先に唐草を付けていきます。
唐草を設置し終えたら、新しい防水を唐草の上に被るように敷設していきます。新しい防水紙は改質アスファルト防水紙、通称ゴムアスです。粘着式ではないものになりますのでタッカーというホチキスの大型の物で野地板に止めていきます。
つづいてケラバ水切りという板金を取り付けていきます。唐草は防水紙の下側でしたがケラバ水切りは防水紙の上側に設置します。屋根の妻面に設置する板金です。寄棟造りの屋根には基本的につきません。
ケラバ水切りの設置されている場所と様子になります。
今一度、唐草板金とケラバ水切りの防水紙との関係を確認しましょう。軒先側は唐草板金の上に防水紙が被り、妻面側は防水紙の上にケラバ水切りが被ります。
各種板金の施工が終わりました。一日雨の日があり現場はお休みとなりましたが、防水紙まで葺かれておりますので雨漏りの心配はありませんでした。新しい屋根材はアスファルトシングル屋根材でニチハのアルマを使用していきます。
アスファルトシングル材は釘と専用ボンドを使用して施工していきます。
柔軟性のある素材で比較的軽量です。そのため施工もかなり早く行う事が出来ます。
ボンドと釘の併用で固定していきます。
ケラバ水切りには水切りにかぶさるように屋根材が設置されていきます。屋根材本体の施工は1日半ほどで終了となりました。
最後に棟をおさめて工事は終了となります。棟板金を固定する貫板は樹脂製のタフモックを使用しています。棟板金はもちろんガルバリウム鋼板製です。
不要のバルコニーも無くなりスッキリとしました。雨漏りもこれでなくなる事でしょう。足場仮設から解体までちょうど1週間で終わる事が出来ました。本格的な梅雨入り前に終わってよかった、とS様にもいっていただくことが出来ました。
記事内に記載されている金額は2021年06月03日時点での費用となります。
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