
HOME > 施工事例 > 狛江市東和泉でセキスイかわらUを撤去した後、スーパーガルテク.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:高田
担当:高田
狛江市東和泉にお住まいのS様より、以前別の会社で工事した屋根がボロボロになって飛散し、ご近所にも飛んでしまっているので工事の見積りをお願いしたいとお問い合わせをいただいたことが今回の工事のきっかけでした。現場にお伺いして現状を拝見すると、ボロボロに表面が剥がれている屋根が確認できました。この屋根はセキスイの「かわらU」という屋根材で、様々な特徴をもつことから業界では少し有名な屋根材です。
特徴は大きく3つございます。まず、かわらU当時では珍しかったカバー工事ができる屋根材です。既存のスレート屋根を剥がすことなく、上からそのまま被せて新しい屋根を葺くカバー工事は、工期も短く廃材もほとんど発生しないため非常に画期的な工事で現在でも行われています。カバー工事ができる屋根なのではじめからかわらUが使われていることはあまりなく、ほとんどのケースで下に最初に葺かれていた屋根が残っています。S様のお住まいでもやはり以前のスレート屋根が残っていました。
2つ目はアスベスト含有と、そうでないタイプの2パターンが存在するということです。判別の方法としては、棟瓦に刻印された英数字を確認する方法がございます。写真を見ていただくと、その刻印がおわかりかと思いますが、Xの後に書かれた数字が重要になります。この数字は製造年の下1桁を表しています。今回は5となっているため、1975年、1985年、1995年、2005年のいずれかということになります。お客様に前回の施工時期を確認すると、1995年の製品であると特定ができました。アスベストが含まれていたのは1990年までのかわらUなので、今回のS様邸のかわらUはアスベストが含まれていない物であると断定できます。また、2枚目の写真で分かるように、表面に網目状の模様が付いているものも、1994年以降の製品からとなるので、この模様からもS様邸のかわらUはアスベスト含有ではないタイプのものと分かりました。
3つ目はアスベストの無いタイプのかわらUは非常に脆いという特徴があります。今回のS様邸でもそうでしたが、特に何をしたわけでもないのにボロボロと崩れてしまい、無残な姿になってしまいます。屋根材のメンテナンスといえば塗装が一般的ですが、かわらUはこの割れやすさが原因で、塗装によるメンテナンスがオススメできない屋根材として知られています。
S様のご要望としては、かわらUを全て撤去したうえで、もともとのスレート屋根の上に新しく金属屋根を葺く工事したいとのことでしたので、アイジー工業のスーパーガルテクトを使ったかわらUからの葺き替え工事工事をご提案させていただきました。スーパーガルテクトは金属屋根でありながら錆びにくい屋根で、裏面に断熱材が施工されているため屋根からくる暑さや雨音の問題などを軽減できる優れた屋根材です。屋根の上に新しい屋根を乗せると単純に屋根が重くなってしまうという問題も出てきますが、スーパーガルテクトは㎡あたり4㎏と非常に軽く、カバー工事に適した屋根材です。ちなみにスレート屋根は㎡あたり20kgほどの重さになるので、スーパーガルテクトがいかに軽い屋根材であるかおわかりいただけるかと思います。
建物全面に足場をかけて、さっそく工事に取りかかりました。今回の場合は既にスレート屋根にかわらUがカバーされているという状況であるため、まずはかわらUの撤去からはじめます。もちろん処分費はかかってしまいますが、その下のスレート屋根も全て撤去するのに比べれば安く済みます。元々の屋根に新しく屋根を葺くのでカバー工事とも言えますが、かわらUを撤去する必要があるので分類としては葺き替え工事になります。
全てのかわらUを撤去し終えたら、屋根全面に防水紙を施工していきます。防水紙と書きますが、こちらは紙ではなくアスファルトでできた防水シートです。屋根はもともとある程度の水が屋根材の下に入ってしまうことは前提として作られており、その入ってきた水を完全に防ぐ役割をするのがこの防水紙です。つまり、この施工をちゃんとするかどうかが雨漏りするかしないかを決める大事な作業と言えます。カバー工事の場合は既存の屋根にしっかりと防水紙が張り付くように、粘着性のある防水紙を使います。全面に貼り付けたら次の工程に移っていきます。
防水紙を全て施工したら、先ずは屋根の際であるけらばに板金を施工していきます。けらばは少し屋根側に板金が延びており、その上に屋根材がクルため先に取り付ける必要があります。けらばの取り付けが終わったら、いよいよ軒先から順にスーパーガルテクトを取り付けていきます。固定はビスで行うので、釘よりも強固に取り付けることができます。軒先から施工するのは理由があって、雨が降った際に水が屋根の中に入って行かないようにするためです。ちょっとした手順でも一つ間違えば雨漏りの原因となってしまうため、基本に忠実に作業を行っていきます。また、施工の途中に雪止めも併せて取り付けていきます。雪止めは落雪を防ぐための大事な役物です。ご近所との距離が近かったり、屋根の下に何か物を置かれたりするのであれば、必ず取り付けておきたいものになります、金属屋根は基本的にスレートの屋根などと比べると高額になりますが、スーパーガルテクトはその中でもお値段が安く、機能性に優れたオススメの屋根材です。耐用年数も30年以上と言われており、その間の塗装メンテナンスも不要です。スレート屋根は安いですが、10年ごとに塗装のメンテナンス費用がかかってくるため、維持にかかるトータルの費用で考えると、スーパーガルテクトは安い屋根材と言うことができます。カバー工事をお考えの方にはとてもオススメの屋根材となっております。
壁際は雨漏りを起こしやすい部分なので、そのまま屋根を施工するのでは無く壁際用の板金を別途取り付けていきます。壁際の処理が甘かったことが原因で起こる雨漏りのケースも多いため、長くお住まいになる大事な家のためにしっかりと施工します。スーパーガルテクトの施工が終わったら、棟板金を取り付けていきます。屋根は基本的に三角形の形をしているため、てっぺんの部分が存在します。このてっぺん部分は屋根材を取り付けることができないため、棟板金というカバーを取り付けて仕上げていきます。棟板金を直接屋根に打ち付けると、屋根に穴を開けることになるのでよろしくありません。そこで、始めに貫板と呼ばれる板を取り付けてその板ごと棟板金で覆い、貫板に板金を固定することで仕上げます。雨仕舞いが考えられた造りと言えます。貫板は一般的に木材が使われますが、木材は経年で腐食していくため、弊社では基本的に樹脂製の貫板を使わせていただいています。樹脂製であれば腐ることも無く、長くお使いいただけます。
全ての施工が完了し、かわらUからスーパーガルテクトへ屋根が生まれ変わりました。もともとのボロボロだった印象とは打って変わって、緑色が映えるきれいな屋根になりました。美しくなった屋根をS様にもご確認いただき、本当に工事をして良かったと喜びのお言葉をいただくことができました。今回の工事を担当させていただけたことをとても光栄に感じます。同様の症状などでお困りの方は、ぜひご相談いただければと思います。私たち街の屋根屋さんでは、新型コロナウィルスへの感染対策としてマスクの着用や手指の消毒などを徹底的に実施いたしております。お問い合わせの際はご安心いただければ幸いです。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【工事前】
【工事後】
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今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
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