
HOME > 施工事例 > 西東京市田無町で台風被害による屋根からの雨漏り、部分補修で修.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:高田
担当:高田
西東京市田無町にお住まいのT様より、雨漏り被害のお問い合わせを受けて現場にお伺いしたことが今回の工事のきっかけでした。状況をお伺いすると、普段は倉庫として使われている2階のお部屋の押し入れを久々に開けてみたら、中が水浸しのひどい状況になっていることが発覚し、雨漏りが判明したとのことでした。普段使われていないお部屋があるというご家庭も多いかもしれませんが、同様のことが起きていないか、点検しなければなと考えさせられる事例でした。全く使っていない部屋とのことでしたので、いつから雨漏りが起きていたのか詳しく判別することは難しいですが、状況的に2019年の台風の被害ではないかと判断いたしました。
T様は火災保険のご加入とのことでしたので、今回の被害を火災保険の風災で申請することになりました。火災保険と聞くと火災にのみ対応した保険のように感じますが、実は多くの自然災害をカバーしていることはご存知でしょうか。保険の内容にもよって適応か否かは変わってきますし、被害があったとしても最終的な判断は保険屋さんが行うことになるので必ず保険が下りるわけでもないのですが、申請自体は無料でできますし、保険を使ったとしても自動車保険のように保険料がその後上がることもないので、確かな被害を受けたのであれば保険会社に確認して申請することをおすすめしています。今回のT様のケースでは、無事に風災として申請が通り、申請額の一部減額はありましたが保険を利用することができました。
屋根を確認すると、写真のように瓦がズレてしまっている状態でした。屋根の構造的に、瓦がズレたからと言って直ぐに雨漏りを起こすことはありません。なぜならば、どのタイプの屋根だとしても屋根材の下には防水紙と呼ばれる防水用のシートが張り巡らされており、このシートが破れたりしない限りは雨漏りを起こさない造りになっているからです。
瓦は1枚3kgほどの重さがあり、屋根材の中で最も重いものです。時折ビスで固定しているタイプもありますが、一般的には桟木(さんぎ)と言われる木に引っ掛けて固定をしているため、台風などの強風や地震で今回のように外れてしまうことも珍しくはありません。先程申し上げた通りズレたからと言って直ぐに雨漏りは起こさないのですが、どこが問題だったのか詳しく見ていきましょう。
瓦の良いところは、その場で外して中の点検ができるところです。最近主流のスレート屋根や金属屋根ではこのような点検は不可能で、全て撤去することになってしまいます。実際に瓦をどかして中を点検してみると、まず、先程ズレていた瓦のとことから防水紙が黒く変色していることがわかります。長期間に渡って瓦がズレてそのままになってしまっていたことがわかります。
右の写真を見ていただくと、壁際の木材を止めた際のの周りで防水紙が破れてしまっていることがわかります。雨漏りの原因は1箇所とは限らないので、この場所が全ての原因とは言えませんが、少なくともこの場所に水がかかれば防水紙を越えて屋根の内部まで水が入っていってしまうことでしょう。
今回見つけた怪しい箇所が雨漏りを起こしていた部分の真上に位置しており、また、瓦がズレていた部分の箇所とも一致するため、今回はこの部分周辺を屋根葺き直し工事で修理する方向でお話が進むことになりました。前述の通り瓦は他の屋根と違って部分的に剥がすことが可能であるため、部分工事が比較的しやすい屋根です。防水紙は途中で切ってしまうと雨漏りの原因となる可能性が出てくるため基本的には1面全ての工事が望ましいですが、ご予算等の兼ね合いなどもあるので、お客様のご要望になるべく副えるようにご提案させていただきます。
工事開始です。まずは工事する部分の瓦を剥がしていきます。剥がした瓦は再利用可能なので、邪魔にならない場所に保管しておきます。撤去が済むと左の写真のように古くなった防水紙が出てきます。今回はこの部分の防水紙を撤去し、新しいものに交換していきます。防水紙も履いだ状態が右の写真です。防水紙がなくなり、野地板が出てきました。この野地板の下はもう屋根裏となっています。写真の野地板は「バラ板」とも呼ばれており、昔の日本家屋ではよく見かける造りです。通気性がよく、屋根に湿気をたまらないようにする効果もあります。
予定していた工事範囲の瓦を剥がしていたところ、屋根と屋根が交わる部分で雨仕舞(雨が入らないようにする施工)が上手く出来ていない部分を発見しました。写真を見ていただければ分かる通り、ちょうど交わる部分で防水紙が施工されておらず、この隙間に雨が吹き込めば雨漏りし放題な場所がありました。予定にないからと言ってこのまま放置するような心無いことは出来ません。よほど規模が大きければ追加費用のお見積りを出させていただきますが、今回はこの部分だけでしたので、当初の金額のまま併せて施工させていただくことになりました。
防水紙を撤去した部分に新しく防水紙を施工していきます。防水紙と書くので紙なのかと思われることも多いのですが、正確にはアスファルトを原料としたゴムシートのようなものです。既存の防水紙と交わる部分は交互に織り込むようにして施工していきます。これを被せるだけの施工をしてしまうと、既存のシートを伝ってきた雨水がそのまま屋根の内部に入ってきてしまいます。織り込むように施工することで、どちらからの雨水にも対応できるようになります。
先程発見した屋根の交点の穴ですが、こちらも防水紙を施工しました。そのままの構造では上手く雨仕舞が出来なかったので、軽微ではありますが大工工事を交えて収まりを良くしてからの施工となりました。雨漏りの原因と断定できるわけではありませんが、放置していて良いことはないのでシッカリと施工させていただきました。
防水紙の施工が終わったら桟木を新しく付けていきます。今までの桟木よりも太いので、なんだか逞しくて心強いです。この桟木に瓦を引っ掛けていき、瓦屋根を仕上げていくことになります。ここまで来ると完成が見えてきたなという気がしてきます。ちなみに桟木を止める際にビスを使用していますが、そのビス穴が雨漏りの原因にはならないのか?と気になる方もいらっしゃるかもしれません。結論としては問題ございません。なぜかというと、アスファルトで出来た防水紙は施工時にビス穴を開けたとしてもその隙間に追従してアスファルトが粘着するように出来ています。そのため、ビスやタッカーで穴を開けた程度では問題ございません。
仕上げに瓦を設置していきます。瓦はビスで固定して落ちないように補強させていただきました。使う瓦はもともとの瓦なので、仕上がりの見た目は工事前とあまり変わりません。しかしながら、内部はシッカリと新しくなっていますので、これで雨が降るたびに雨漏りの心配をしていた生活を終わらせることができました。様々な業者さんの提案を見比べてご検討されていたT様でしたが、工事の内容や価格、スタッフの対応など、総合的な評価で街の屋根やさんに決めてよかったと仰っていただけました。担当させていただいた私としても、とても嬉しいお言葉でした。
私達街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスへの感染対策として手指の消毒やマスクの着用を徹底して実施しております。お問い合わせの際はご安心いただければ幸いです。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【工事前】
【工事後】
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屋根葺き直しとは?瓦屋根雨漏り解消方法【アメピタ!】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
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街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
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