
HOME > 施工事例 > 府中市矢崎町で穴の空いた銅製雨樋を交換いたしました
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:高田
担当:高田
府中市矢崎町にお住まいのM様より、雨樋に穴が空いてしまって水がポタポタ垂れてしまっているので、交換を見据えて調査して欲しいとのご依頼をいただいたことが、今回の工事のキッカケでした。雨樋に穴が空いているとはひび割れか何かだろうかと思いながら現地にお伺いすると、銅製の雨樋であることがわかりました。右側の写真で雨樋の底が変色していることが確認できますが。この部分に1cmほどの小さな穴が空いており、同様の穴がその他の部分にもたくさん空いている状態でした。
お寺などではよく見かける銅製の雨樋は、見た目の重厚感や耐用年数の長さから高級な雨樋として知られていますが、近年では酸性雨が降るようになって溶けて穴が空いてしまう被害が報告されるようになってきました。せっかく丈夫で耐久性が高いことがメリットなのに、溶けて穴が空いてしまうことで使えなくなってしまう様を見ると環境汚染を身近に感じてしまいます。
今回は同様の被害に合わないように、合成樹脂でできた雨樋に交換する方向性で工事を進めることとなりました。サイズ等に問題がなければ軒樋のみの交換もできる雨樋工事ですが、今回は銅製の雨樋から合成樹脂のものに変更となり、サイズも変わってしまうため、竪樋も併せて全交換での対応となります。
雨樋交換工事は基本的に高所作業となるため、足場を設置しての作業となります。今回の場合も2階の雨樋全交換という内容であるため、足場を設置いたしました。足場の設置は設置に1日、解体に1日の合計2日が目安となり、足場設置と工事は別日で行うことが多いため、単純に工事の日程が足場で2日間かかると考えていただくと良いかと思います。
足場の設置が済んだら、翌日から工事開始です。板金用の大きなハサミで既存の雨樋を裁断し、取り除いて行きます。切断面は鋭く、手を切ってしまう恐れもあるため手袋を着用して注意しながら切り進めます。
一通り裁断が済んだら取り外し、金具の撤去に取り掛かります。金具は雨樋の形状によって取り付けるものが変わるので、こちらも軒樋用と竪樋用双方で交換が必要になります。金具は釘やビスで取り付けられていることが多いのですが、今回のお住まいの金具は外壁に直接打ち付けて固定されていました。バールなどを用いて根本から引き抜いていきます。引き抜いた跡は穴が残るため、防水を兼ねて外壁と近似色のコーキング材で埋めて、目立たないように補修いたします。
金具の撤去が済んだら、新しい雨樋用の金具をビスで固定していきます。この金具の取り付け位置で雨樋の勾配が決まるため、ここで角度や取り付け位置を間違うと水が流れないなどの不具合の原因となってしまいます。角度を水平器等で調整しながら、慎重に取り付けていきます。
金具の取り付けが完了したら、新しい軒樋と竪樋を設置していきます。長い1本のもので取り付けができてしまえばそれもいいのですが、長さが足りない場合は接続用のジョイントを使って長さを出して行きます。接続で使う材料は古典的ですが接着剤を使います。接着剤と言っても非常に強力な接着剤で、雨樋そのものを僅かに溶かしてくっつけてしまうものになります。そのため、雨が接続面を通り過ぎても水漏れを起こさずに流れていきます。竪樋も同様に長さを切りそろえながらエルボと呼ばれる曲がっているパーツなどを交えて、建物の凹凸に沿うように取り付けて行きます。
集水器・竪樋の数は軒樋の長さに応じてメーカー推奨の数がございますが、今回のM様邸は竪樋を取り付けられる部分が限られており、メーカー推奨の数よりも少なくなってしまいます。今までの雨樋も同じ竪樋の数で排水できていたので問題になる可能性は薄いですが、メーカー推奨の数が取り付けられない場合は施工保証の対象外となってしまいます。その点も事前にM様にご了承いただいた上で対応しております。
今回は建物が大きく、それに応じて雨樋の長さも長かったため、施工完了までに2日かかりましたが無事に雨樋交換工事が終了いたしました。当時の天気予報では台風接近中とのこともあり、足場の解体含めて予定よりも早い調整をして、なんとか台風の予定日までに完工となりました。結果的に大きな台風ではございませんでしたが、無事に終了してM様と胸を撫で下ろしていました。
もともとの銅製の雨樋から、合成樹脂でてきた積水化学工業のΣ90(しぐま90)という雨樋への交換となりました。銅製では無くなったので、これで酸性雨による穴空きの被害の心配もなくなりました。銅の色の茶色と併せてカラーも「シンチャ」にしたことで、交換後も違和感なく建物に馴染んでいます。ちょうど施工完了後の翌日に雨が降ったのですが、雨樋からの水漏れはなくキチンと施工できたことが確認できました。雨樋の穴が原因で玄関前なども雫が落ちてきて困っていたと仰っていたM様も、これで雫に塗れないで済むとご満足いただけました。
私たち街の屋根やさんでは新型コロナウィルスへの感染対策として、マスクの着用や手指の消毒を緊急事態宣言解除後も引き続き実施しております。お問い合わせの際はご安心していただければ幸いです。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【工事前】
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【雨樋修理・交換】こんな場合は要注意!【プロが解説!街の屋根やさん】
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