
HOME > 施工事例 > 杉並区高井戸西で廃盤のかわらU専用の棟をガルバリウム製のもの.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
担当:富田
お問合せは「台風で屋根が被害を受けたので調べて欲しい」という内容でした。屋根の状況を確認すると棟部分が剥がれているのが確認出来ます。
屋根に葺かれているのはセキスイで製造販売されていた『かわらU』という屋根材です。2007年に製造中止になっており、現在は廃盤品の屋根材になっております。
台風による強風のため、棟が風に飛ばされて落下していました。結構な重さがある屋根材ですので、台風の風の強さはやはり凄かったのだと改めて思います。
かわらUは1975~2007年まで製造されており、1990年以前の物にはアスベストが含まれています。屋根にアスベストが含まれているかどうか確認するには、棟に刻まれた刻印を見ればわかります。アルファベットと数字が刻印されていて、一番最後の数字が製造された年の下一桁を表しています。
今回飛ばされてしまったかわらUには『8』と刻印されていますので、製造されたのは1998年・1988年・1978年に限定されます。屋根を葺いてから約20年が経過したと伺っておりましたので、1998年に製造されたアスベストを含まない材料だということが判明しました。
かわらUの棟も下地に貫板を固定してから棟を被せて長いビスで固定されています。しかし、経年によって下地の貫板が腐食してしまうとビスが効かずに抜けてしまったり、緩んでしまいしっかりと固定されていない状態になってしまいます。
棟を下地の貫板から交換する必要がりますが、落下して割れてしまいましたので元の状態に戻す事が出来ません。何年か前にはまだ材料を取り寄せることができましたが、現在では新しい材料がなく不可能です。今回はかわらバリウム鋼板製の棟板金に交換工事を行うことになりました。
廃盤品のかわらUは破損しても交換する事が出来ませんので、破損した場合は該当する部分を全て交換する必要があります。棟の下地には木が打ち付けてありましたが、腐食していて釘が全く効いていない状態でした。
新しくするために、まずは古い棟と木を撤去します。
古い木とかわらUの隙間を埋める様にスポンジ製の面戸が取り付けてあります。スポンジが密着する事で雨水の浸入を防ぐ事が出来ます。今回新しくする時にも面戸を取り付けます。
面戸の上に貫板を乗せて固定していきます。ビスで芯木に向かって貫板を固定して、ガルバリウム鋼板製の棟板金を被せます。
棟板金は一枚の板金で長いものが作られている訳ではありませんので、ジョイントが必ず出来ます。板金同士を重ねるのですが、重なり部分から雨水が入り込まない様にコーキングを裏打ちしておきます。
棟板金を被せた後は、横から新しい貫板に向かってビス(ネジ)で固定します。貫板と棟板金がビスでがっちりと固定されますので、風の影響を受けにくくなりました。
棟板金交換工事が完成しました。今回は棟部分だけを直しましたが、屋根全体に葺かれたかわらUが劣化してしまったら葺き替え工事が必要になります。塗装工事をおこなった事で劣化の進行を遅らせる事が出来ていましたので、全体的に割れなどは殆どありませんでした。
次回のメンテナンスは屋根葺き替え工事が必須になりますが、台風で被害を受けた部分は問題ない状態になりました。私たち街の屋根やさんでは、屋根の状態を調べて必要な工事をご提案致します。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【棟板金】釘浮き・錆 雨漏りを防ぐ棟板金チェックポイント【プロが解説!アメピタ!】
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