
HOME > 施工事例 > 東大和市蔵敷で瓦屋根の谷樋交換、銅製からカラーステンレスへ
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:岡野
担当:岡野
塗装の必要がない和瓦を使用した東大和市蔵敷のお客様邸です。美しい緑青色をしていることから分かるように銅製の谷樋を使用しています。新品の銅は同じく銅が主成分であるピカピカの10円硬貨のような色をしているのですが、使用しているうちに酸化していき、このような色になります。神社や仏閣で見る銅屋根と同じです(東大和市蔵敷1丁目419の蔵敷熊野神社の屋根にも銅屋根が使用されているようですね)。一旦、酸化してこの色になると強固な酸化被膜となり、これ以上の参加や腐食を防止するのですが、こちらの谷樋は浸食が進んでいるようです。
谷樋には穴が開いている部分もありました。ここから雨水が浸入していくのでやがては雨漏りに繋がります。銅製の雨樋は20年以上、環境によっては30年以上の耐用年数があると言われていますが、そこまで持たないケースもあるようです。原因は局地的な酸性雨とも、釉薬瓦にの釉薬に含まれている鉄分の為とも言われています。
それにしてもお施主様のお家は立派なものです。大きなお家で、しかも平屋という贅沢さ、いぶし瓦の色を再現した釉薬瓦、本格的な和風の造り、素人の私が撮影した上の画像でもその立派さが伝わると思います。
今回の谷樋の交換工事ですが、傷んでいる部分はカラーステンレス製のものへと交換し、傷みの少ない銅製雨樋は再利用ということになりました。谷樋の交換はちょっと大変です。ほぼ剥き出しとなっている普通の雨樋とは違い、部分的に瓦に覆われているところも多いため、その瓦を解体していかなければならないからです。解体していくと鳥の巣が出てきました。ある程度、年数が経った瓦屋根の下には鳥の巣が作られていることが多いですね。巣立った後のようなので、撤去します。
板金で作られている谷樋を外すとその下には防水紙が敷かれています。穴の開いた銅製の雨樋の部分から雨水が浸入していたようで、防水紙には穴が開いていました。その下地の木製の部分はまだ変色していませんから、穴はできたばかりなのでしょう。このタイミングで谷樋交換ができてよかったです。新しい防水を敷いて雨水が浸入しないようにします。
カラーステンレス製の谷樋を設置して、瓦を再度、積み直します。瓦を積む前と積んだ後を較べると、意外に谷樋が大きいことが分かります。これで健全な屋根になりました。
傷んでいない銅製の谷樋も再利用しました。棟のすぐ下にある緑青色の谷樋が銅製の部分です。なんでも新しくすればよいというものではなくて、使える部分は再利用するというのはこれからの時代を生きる私達に課せられた使命のようなものです。こちらのお家の谷樋はステンレス製になりましたので、銅製と同じくらい長持ちするでしょう。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。火災保険が適用できる?屋根工事・屋根修理【プロが解説!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
【施工内容】
その他の工事
【施工内容】
その他の工事
【施工内容】
その他の工事
【施工内容】
雨樋交換
【施工内容】
スレート屋根工事
【施工内容】
雨樋交換