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荒川区の雹害復旧の機会に瓦棒屋根葺き替え工事と外壁塗装メンテナンスを実施

【施工前】
ベランダを撤去し雨漏り補修

【施工後】
芯木ありの瓦棒での屋根葺き替え工事

【お問い合わせのきっかけ】


担当:白石


東京都荒川区のN様より、雹による被害補修のご相談を頂きました。ここ数年雹による被害は大きく凄まじいように感じます。自然災害による破損には火災保険や共済が適用しますので、まずは有効活用して自己負担を抑えて補修を行いましょう。補修の際に足場を仮設するような工事を行う場合は、お住まいの気になる箇所をまとめて改善していきましょう。
今回は雹害以外にも雨漏りを発見しましたので原因を特定し、長期的なメンテナンスフリーを目指していきましょう。
東京都荒川区のN様より、雹による被害補修のご相談を頂きました。ここ数年雹による被害は大きく凄まじいように感じます。自然災害による破損には火災保険や共済が適用しますので、まずは有効活用して自己負担を抑えて補修を行いましょう。補修の際に足場を仮設するような工事を行う場合は、お住まいの気になる箇所をまとめて改善していきましょう。
今回は雹害以外にも雨漏りを発見しましたので原因を特定し、長期的なメンテナンスフリーを目指していきましょう。


担当:白石


【工事内容】
屋根補修工事 瓦屋根工事 金属屋根工事 瓦屋根補修工事 金属屋根補修工事 屋根葺き替え 金属屋根葺き替え工事 雨樋交換 雨漏り修理
【工事詳細】
使用材料
芯木あり瓦棒屋根 パーフェクトトップ(ND-105)
お施主様
雹害補修
【工事内容】
屋根補修工事 瓦屋根工事 金属屋根工事 瓦屋根補修工事 金属屋根補修工事 屋根葺き替え 金属屋根葺き替え工事 雨樋交換 雨漏り修理
【工事詳細】
使用材料
芯木あり瓦棒屋根 パーフェクトトップ(ND-105)
お施主様
雹害補修
火災保険アイコン雹災害屋根葺き替え雨樋交換雨漏り修

【雹害調査】

雹害による瓦の割れ 雹害による雨樋の割れ

雹の被害はお住まいの全体に渡るケースが非常に多いです。特に屋根は最も被害を受けやすく、場合によっては雨漏りを引き起こすことも充分に考えられます。今回は瓦2枚の割れと雨樋の穴あきを起こしました。瓦は非常に頑丈な素材ですが、雹は数㎜からゴルフボールサイズになるものもあり、車を凹ませてしまうこともあります。瓦は急な衝撃に弱いので、2枚の割れで済んだことが不幸中の幸いです。ちなみに世界最大の雹は大正6年、埼玉県で直径30㎝弱、重さが3.4㎏のもののようです。ゴルフボールがものすごい勢いで落下してくるだけでも致命傷になりますので、雹が降ってきたときはまず屋内に入り自分の身を守りましょう。

瓦と大きな被害を受けたのは雨樋です。塩化ビニル樹脂製の雨樋は比較的安価で、多くのお住まいで使用されていますが、経年劣化によって割れやすくなります。瓦を割る雹は受け止められませんので仕方がありません。但し、雨樋の交換にはほとんどのお住まいで足場の仮設が必要になります。雨樋の交換費用よりも足場費用がかかるケースはよくありますので、ぜひ火災保険や共済を利用して補修したいものですね!

【雨漏りの発覚】

室内への雨漏り クロスの剥がれ

点検時に雨漏りに関してもご相談を頂きました。これが雹被害、例えば瓦が割れたことがきっかけで発生した雨漏りであれば、火災保険の対象内になります。しかし、雹とは関係なくお住まいの経年劣化が原因の場合は自己負担での補修です。その為、原因をしっかりと特定していく必要があります。

まずは室内で雨漏り箇所を確認し、屋外点検の際に周辺の確認を行います。天井よりも壁に雨染みが見られますので、外壁・屋根・上階のサッシ等が疑われます。

防水紙の確認 漆喰の剥がれ

瓦屋根の防水紙には経年劣化は感じますが破れは見られませんでした。棟の漆喰は所々剥がれが見られ、土が露出していました。棟部分は漆喰で瓦並びの維持、雨水の浸入防止の役割を持ちます。土が見えている状態ですと雨水を吸い込み、内部に漏水させてしまいます。更に土が外に流れ出すと棟の形まで崩壊させ、雨漏りのリスクは一気に高まります。

漆喰の剥がれによる雨漏り 銅線の切れ

こちらも漆喰が完全に剥がれ土が完全に見えてしまっている状態です。棟を緊結させている銅線も切れてしまっていますので、補修の必要があります。ちなみに、昔は棟段積みが多い程費用もかかる為、高級感のあるお住まいとして敬われていました。近年は耐久性の問題から段積みは重要視されていなく、低い方が安全だと考えられています。こちらのお住まいはのし瓦が4段、冠瓦が1段の計5段積みです。銅線は瓦の内部を通して留める中通し結束と、瓦を囲うように止める大回し留めがありますが、使用する瓦の種類によって異なるようです。

ベランダ下の屋根確認 ベランダ下の屋根劣化

続いては室内で発見した雨漏りの上部です。後付けベランダの下は金属屋根が葺かれていますが、塗膜が剥がれ下地が露出してしまっていました。ベランダがあるため雹の被害も受けていないようですので、経年劣化でしょう。空気中を舞っている埃には、鉄など劣化させる成分がたくさん含まれています。雨水や紫外線が当たらなくとも、埃の蓄積によって傷んでしまうため、定期的な清掃は行わなければなりませんね。

雨漏りの原因箇所特定 鋼板の錆

金属屋根から延びた波板ポリカにいくつか穴が開いてしまっていました。雨漏りの場所からして、ポリカの穴と金属屋根の劣化によって漏水していると考えられます。が、この部分の屋根葺き替え工事をする為には、上に取り付けられたベランダを一度撤去してからでないと屋根工事が行えません。ベランダの錆や腐食を見ると、この際ベランダを撤去し屋根工事を実施、必要に応じて錆びにくいアルミ製のベランダの設置を行う事が今後のメンテナンスとしても最善かと思います。

N様邸には、瓦・下屋根の金属屋根・波板・瓦棒と、4種類の屋根材で成り立っていました。今回下屋根の金属屋根・波板の葺き替えと瓦補修は行います。残りの瓦棒屋根の錆を見ると、こちらも補修が必要ですし雹がぶつかった跡が残っていました。雹には様々な汚れが含まれている為、このままでは金属屋根の腐食を進行させてしまいます。

雨漏り箇所の養生

工事に取り掛かるまでに雨が降ってしまうと被害が拡大してしまいますのでブルーシートと、飛ばないように土嚢袋で養生をさせて頂きました。あくまで応急措置に過ぎませんので、作業の段取りを組み早急に補修に取り掛かりました。

【火災保険の適用箇所は?】

雹被害による火災保険の申請は、工事の為の足場仮設・瓦の差し替え・雨樋交換・金属屋根の塗装工事です。漆喰の剥がれや屋根葺き替え、ベランダ撤去は経年劣化によるものですので、自己負担となります。火災保険を最大限利用することで自己負担を最小限に抑えることが出来ますので、活用しない手はありません。街の屋根やさんでは、経年劣化と自然災害による被害をしっかりと見極めて、保険申請のお手伝いももちろんさせて頂きます。不安点・疑問点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

【雹災復旧・住宅メンテナンス】

瓦の差し替え作業 瓦の交換補修

まずは瓦の差し替えです。和瓦でしたら在庫がございますので差し替えが可能ですが、セメント瓦やコンクリート瓦は既に廃盤になっている為、代替品が無い場合は全体の葺き替え工事が必要になります。やむを得ず全体工事になってしまう場合は火災保険が適用されますが、原則は破損個所の補修のみです。

色は異なりますが差し替えて防水紙の保護を出来るようになりました。

ベランダ撤去 ベランダ撤去

続いてはベランダの撤去です。エアコンの室外機をどかしながら少しずつ解体して下していきます。鉄製のベランダは塗装メンテナンスを怠ると錆が発生してしまいます。鉄は非常に頑丈ですが、錆で腐食してしまうと耐久力が著しく低下してしまいます。また見栄えも手触りも悪くなってしまい、もらい錆もさせやすくなってしまいます。錆びる素材は周りへの影響も大きい為、塗膜保護がいかに重要かが分かりますね。

芯木ありの瓦棒屋根葺き替え工事 雨押えのシーリング工事

既存の屋根を剥がし、芯木ありの瓦棒で葺き替え直しました。瓦棒は昔から親しまれている金属屋根の形状ですが、屋根に段が無く雨水がスムーズに流せるため、傾斜がほとんどない屋根への施工が可能です。雨仕舞にも優れている為、雨漏りを起こす可能性が低いと言われています。昔はトタンとも呼ばれすぐに錆びてしまう印象が強かったのですが、現在は錆びにくいガルバリウム鋼板で施工しますので、高寿命の屋根に仕上げることが出来ます。

外壁と屋根の取り合いには雨水が入らないように、シーリング材で防水処理を行いました。

サッシ周りのシーリング工事 雨樋交換工事

シーリング材に少しでも隙間が出来てしまうと、外壁から伝った雨が屋根内部に入り込んでしまいます。マスキングテープで養生をすることでまっすぐ綺麗に仕上げることが出来ました。

雹で穴が開いてしまった雨樋も新たなものに交換しました。火災保険は原則「原状回復」の為の補償です。雨樋の素材(塩ビ・ガルバリウム鋼板・合成樹脂・銅等)、形状(半丸・角樋)、金具(受け金具・吊金具)など、原状と異なるものにする場合は差額分が自己負担となりますので、今後のメンテナンスサイクル等を検討し決めていきましょう。

【外壁塗装工事】

足場仮設工事 高圧洗浄

足場を仮設したタイミングで道路に面した外壁を塗装していきます。まずは高圧洗浄で表面に残っている汚れ・旧塗膜を洗い落とし塗装する面を綺麗に整えていきます。

構造クラックのチェック コーキング工事

高圧洗浄は強い圧力の水で汚れを落とす為、構造クラックから雨水が入り込んでしまう恐れがあります。そこで雨漏りの原因となりそうなクラックは、高圧洗浄前にコーキング補修を行い、雨水の浸入を防いでいきます。使用したコーキング材は高寿命のオートンイクシードです。柔軟性を高める為に、ブリード現象を起こす可塑剤を配合せずに独自のLSポリマーを採用することで、黒ずみを起こすことなく隙間を埋めることが出来ます。硬化するまでしばらく時間がかかる為、早めに施工を行い塗装を行いましょう。

コーキング工事完了 外壁下塗り

細かなヘアクラックでしたら塗料で埋めることが出来ますが、構造クラックは奥までヒビが入っている可能性がありますので補修しておかないと拡大する恐れがあります。更にクラックが拡大してしまった場合、VカットやUカットでクラックの奥までシーリングが入り込めるような処置を行わなければならず、費用もかかってしまいます。

外壁塗装にはパーフェクトフィラー、パーフェクトトップを使用していきます。フィラーは下地の細かな凸凹を埋め、平滑に仕上げます。建物の動きに追従しひび割れの発生を抑えることも出来ますので、モルタル外壁には最適な下塗りです。

パーフェクトトップによる外壁塗装 鋼板部分のペーパー掛け

ラジカル制御型塗料パーフェクトトップのND-105で仕上げました。

ラジカル制御型塗料とは?

塗料の白色顔料に含まれる酸化チタンは紫外線を取り入れることで「ラジカル」を発生させます。酸化チタンは食品添加物などにも含まれる安全な物質で、生活の至るところで活躍していますが、ラジカルが発生すると塗料に含まれる樹脂を分解させ劣化を招きます。チョーキング現象の原因はラジカルと言われています。塗膜の劣化を防ぐ為に高耐候の酸化チタンと光安定剤を配合させ、劣化しにくく開発されたのがラジカル制御型塗料です。

つまり今回の様に白色顔料を混ぜて作る色は、ラジカル制御型塗料の性能を発揮することが出来ます。パーフェクトトップは色や艶の選択肢が多い為、お客様のお好みに合わせて仕上げることが出来るかと思います。

鉄部は塗装前に密着性を高める為にサンドペーパーやマジックロンで磨き、錆の除去と目粗しを行います。

錆止め塗装と仕上げ 霧除けの塗膜保護

錆止め塗料で錆の発生と進行を防いだ上で仕上げ塗料で塗ります。鉄部は塗り替えを行う限り劣化を防ぎ寿命を維持することが出来ます。張替や交換は費用がかかりますので、既存の部材を使用し続けることが出来るようにメンテナンスを行いましょう。

工事を終えて

屋根葺き替え工事によって雨漏りの改善、雹害復旧、足場仮設に伴い外壁塗装まで行ったことで、今まで気になっていたお住まいの補修をまとめて行う事が出来ました。本来は自己負担となるところですが、火災保険を利用したことで負担を抑えることが出来、お客様にもご安心していただきました。

雹害補修や雨漏りの補修依頼、住宅メンテナンスの方法や費用に関するご相談等も、お気軽に街の屋根やさん東東京店へお問い合わせください。無料点検を行った上で最適なメンテナンスをご提案させて頂きます。

 記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
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