瓦屋根のメリットは高い耐久性とメンテナンス性!デメリットも含め瓦屋根のメンテナンスについてご紹介
更新日:2023年06月26日
日本の屋根と言えば、やはり瓦屋根のイメージが強いですよね。厚みのある瓦が規則正しく並べられている様は、スレートや金属屋根には出せない独特の雰囲気を作り出しています。
屋根材はお住いの外観の重要な要素であり、それぞれにメリット・デメリットが存在しています。屋根材ごとのメリットを理解し、適切なメンテナンスを実施していくことが重要となります。
瓦屋根のメリットとは
瓦屋根は、その美しい外観と機能性から多くの人々に愛されています。そのメリットを見ていきましょう。

耐久性に優れる
耐久性に優れている瓦屋根は、長い寿命を持つことが特徴です。瓦は古くから使われてきた建材であり、その耐久性は非常に高いです。スレートは20~30年程でひび割れや反りなどが目立つようになりますが、瓦であれば数十年以上もの間、変形や劣化することなく使用することができます。塗膜による保護も必要としないため、定期的な塗装も不要です。
そのため、一度瓦屋根を設置すると、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスが高いと言えます。
メンテナンスがしやすい


瓦屋根はメンテナンスがしやすいことも利点の一つです。瓦が一枚一枚個別に取り外し可能なため、破損した場合でも部分的な修理が可能です。これにより、全体を取り替える必要がないため、修理費用を抑えることができます。
また、瓦が取り外しやすいことから、下地である防水紙や野地板の劣化を調査しやすいという点も大きなメリットです。これは雨漏りの際に防水紙の破れている箇所の特定や、経年劣化の具合を確かめる場合に大変有効です。
次に、瓦屋根のデメリットについても見ていきましょう。
瓦屋根のデメリット
耐震性の低さ
まず一つ目は、瓦屋根の重量です。瓦は一般的に他の屋根材よりも重さがあります。特に、建物の耐震性が求められる地域では、適切な補強や設計が必要となります。
瓦屋根は金属屋根などと比較するとかなり重量があるため、地震の際には揺れが大きくなり、構造部分への負担もそれに比例する形となります。地震や強風による負荷に対して、建物全体の構造や基礎部分が耐えられるように注意が必要です。最近のお住いでは耐震性に関する基準も高くなっているため安心ですが、数十年前に建てられている場合には耐震性に問題が無いか今一度確かめてみることをお勧めします。
初期費用の高さ
また、瓦屋根のもう一つのデメリットは初期費用の高さです。瓦の材料費や施工費が他の屋根材に比べて高い傾向があります。瓦は伝統的な建材であり、その製造過程や技術にも高度な工程が必要です。そのため、瓦屋根の導入には一定の費用がかかることがあります。ただし、瓦の耐久性やメンテナンス性を考慮すると、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスが高いと言えます。
スレートや金属屋根からは変更ができない


瓦は屋根材の中で最も重い部類のため、それまでがスレートや金属屋根だったお住いに葺き替え先として使用することができません。スレートには耐えられても、瓦の重量に耐えられる程の設計にはなっていないためです。瓦が使用できるのは、あくまでも初めから瓦屋根を想定して建てられたものとなります。
瓦屋根の重量と初期費用の高さはデメリットとして挙げられますが、適切な補強や設計を行い、長期的な利益を考えると、そのデメリットは相対的なものとも言えます。瓦屋根の美しさや耐久性に魅力を感じる方は多いですが、建物の特性や予算に応じて適切な判断をすることが重要です。
瓦屋根のメンテナンス
瓦屋根のメンテナンスは、その美しさと耐久性を維持するために重要な要素です。以下では、瓦屋根の代表的なメンテナンス方法について説明します。
まず一つ目は、漆喰補修です。瓦屋根では、漆喰(しっくい)が主に棟瓦を固定するために使われています。しかし、時間とともに漆喰は劣化し、ひび割れや欠損が生じることがあります。漆喰の補修作業では、ひび割れた箇所や欠損した部分を専用の補修材料で修復します。


漆喰が剥がれたままになると、雨水が棟の内部へと吹き込むことになり、土台となっている葺き土の流出や雨漏りの原因となることが考えられます。そのため必要に応じて「漆喰の詰め直し」や、土台からやり直す「棟取り直し工事」を実施しましょう。
次に、屋根葺き直しです。
瓦屋根は耐久性に優れ、取り外しも可能です。そのため一度既存の瓦を取り外し、防水紙や野地板などのメンテナンスを行った後で瓦を元に戻すような葺き直し工事ができるのです。
この方法の大きなメリットはコストの低さです。これまでの瓦を処分する必要が無く、新しい屋根材の費用も掛からずに重要な防水紙のお手入れが行えるため、優れたメンテナンス性を最大限発揮できる場面と言えるでしょう。
また、部分的な葺き直しでは、全体を取り替える必要がなくなるため、費用を抑えることができます。
最後に屋根葺き替え工事があります。塗装を必要とするセメント瓦などが劣化し修復が難しい場合や、屋根のデザインの変更を希望する場合には、屋根葺き替え工事が必要です。
屋根全体の解体と再構築になるため、時間と費用がかかりますが、新しい瓦屋根によって建物の美しさと耐久性が復活します。更に、瓦から軽量なガルバリウム鋼板などに屋根材を変更することで、お住いの耐震性を大幅に上げることも可能です。

瓦屋根のメンテナンスには、漆喰補修、屋根葺き直し、屋根葺き替え工事といった方法があります。私たち街の屋根やさんでは、瓦屋根に必ず必要となる漆喰補修として、棟瓦取り直し工事の参考価格を税込16,500円~/mとしております。
せっかくの長寿命である瓦屋根で安心してお住いになる為にも、まずは定期的な点検の実施をご検討ください!お見積もりの作成まで無料で承っております。
記事内に記載されている金額は2023年06月26日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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