棟板金交換工事はなぜ必要?メンテナンス前に構造や固定方法、手順を押さえておきましょう!
更新日:2023年05月16日
棟板金とは
棟板金は、屋根の最も高い部分、つまり「棟」を覆うための金属製のパーツで、棟板金がこの部分を覆うことで、雨水が屋根の内部に浸入するのを防ぐ重要な役割を担っています。
棟板金の素材として多く使用されるのはガルバリウム鋼板という金属材で、軽量でありながら耐久性に優れ、トタンよりも錆に強く、ステンレスや銅よりも安価であるという特徴があります。
棟板金の構造、固定の仕方
棟板金のメンテナンスをする上でぜひ知っていただきたいのが「棟板金がどのように固定されているか」です。
まず、棟板金の内部には「貫板」という木材があります。棟板金設置の際はまずこの貫板が屋根に固定され、貫板に棟板金を被せて釘やビスなどを打ち付けることで棟板金は固定されています。
そのため、棟板金をメンテナンスする際は表面の棟板金だけではなく「貫板」と「釘(ビス)」の劣化にも注意することが大切です。
棟板金交換の必要性について
最も避けなければいけないのは棟板金の劣化による雨漏りです。棟板金は雨水が屋根の内部に浸入するのを防ぐ役割を果たしますので、劣化した棟板金を放置してしまうと雨漏りが起こることになります。
さらに、固定力が弱まった棟板金は強風によって飛散する恐れがあり、近隣にお住まいの方やご住宅に被害をもたらす危険性もあります。これらの被害を防ぐためにも、棟板金の交換工事が必要になるのです。
棟板金交換の費用
棟板金交換工事の費用は、税込15万円~20万円ほどが相場です。屋根の状態や棟板金の長さなどによって費用は異なりますので、まずは専門業者へお見積の作成を依頼しましょう。私たち街の屋根やさんでは1㎡当たり、税込6,000円から承っておりますので、棟板金交換をご検討の方はご参考ください!
棟板金交換の手順
ここからは棟板金交換工事の手順について解説していきます。まず、既設の棟板金と貫板を取り外します。2枚目の写真は貫板撤去後の写真なのですが、棟板金がないと屋根材同士の合わせ目に隙間ができてしまうということがおわかりいただけるのではないでしょうか。
棟板金内部に溜まった砂やゴミをきれいに掃除し、新たな貫板を設置します。先ほど貫板は木材であることが多いとお伝えさせていただきましたが、今回使用するのは「樹脂製の貫板」です。樹脂製の貫板は木製と比較して腐食に強く、雨漏りに対しての耐性を高めることができます。
樹脂製の貫板が設置されたら、次に新しい棟板金の取り付けに進みます。この際、固定には釘ではなく、風で浮き上がることのないネジタイプのビスを使用します。ビスはステンレス製で、錆による耐久性の低下も心配ありません。ビスは、棟板金一枚に対して4~5箇所、均等な間隔で取り付けます。均等な間隔でビスを取り付けることで、見た目の仕上がりも美しくなります。棟板金の重なり部分には、防水のためコーキングを施し、これで工事は完了となります。
以上が棟板金交換工事の一連の流れです。棟板金の劣化により雨漏りや飛散を引き起こすことがないよう、10年ほどを目安に専門業者へ点検をご依頼ください。私たち、街の屋根やさんでは無料で現地調査を実施させていただいておりますので、棟板金の状態が気になるという方はお気軽にご相談ください!
記事内に記載されている金額は2023年05月16日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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