
HOME > ブログ > 西東京市谷戸町で調査した屋根にはレサスという屋根材が使われて.....
更新日:2021年05月13日
スレート屋根にはメーカーや製品ごとに特徴があり、近くで見ればある程度の判別ができます。今回の写真の屋根は、スレートの軒先側がほぼ真っすぐに揃っており、等間隔で薄く真っ直ぐ軒先に伸びる窪みがあります。この屋根材は※松下電工(現:KMEWケイミュー株式会社)の「レサス」という屋根材です。
*2003年12月に株式会社クボタと松下電工株式会社(現 パナソニック株式会社)の住宅外装建材事業部門が事業承継し、現在ではケイミュー株式会社となっています。(2010年10月1日付でクボタ松下電工外装株式会社から、ケイミュー株式会社に社名を変更しています)
アスベストの含有が問題視されていた時代背景もあり、1999年~2006年にアスベストの含有を規定以下に抑えた製品として製造・販売されたレサスですが、その一方で屋根材そのものの強度・耐久性に問題があり、とても割れやすい屋根として業界では有名になってしまっています。割れやすさの原因は、アスベストの含有を減らしたことと直結しています。健康問題が取り沙汰されるまでは、アスベストはとても安価で、製品の強度を非常に強くしてくれる優れた素材として扱われていました。そのアスベストが規制された当初に造られたレサスは、まだアスベストなしで強度を高める技術が未熟だった中で製造されたため、割れやすい屋根材となってしまったのです。写真のように扇形に割れる特徴から、レサスの屋根は屋根材が落下してきやすく注意が必要です。
欠けている箇所は少なかったですが、割れはいたる箇所で確認できました。通常、スレート屋根はメンテナンスとして塗装を行うことで長持ちさせますが、レサスは塗装のメンテナンスが向いていません。レサスの屋根はとても割れやすいため塗装をしても屋根材そのものが割れ続けてしまい、塗装の意味がなくなってしまうのです。割れた部分のみ取り替えようとしても、取替中に別の部分が割れてしまうため、部分交換も不向きです。そもそも現在では製造も終了しているため、同じ素材を入手することもできません。そのため、レサスが屋根材に使われている場合のメンテナンスはカバー工法か葺き替え工事での全体メンテナンスをおすすめいたします。
私たち街の屋根やさんでは、現地調査へお伺いする際は新型コロナウィルスへの対策のため、マスクを着用しております。ご安心してお問い合わせいただければ幸いです。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。工場・倉庫の屋根修理は屋根カバー工法がお得!【街の屋根やさん】
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