江戸川区北小岩で屋根カバー工事の事前調査、お客様の屋根は何とニチハパミール
更新日:2021年08月02日
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江戸川区北小岩のお客様から屋根カバーを行いたいので見積もりが欲しい、とのご依頼を頂き調査に伺って参りました。屋根カバー工事をご検討されているとのことから、事情を伺ってみると、飛び込み業者さんの指摘でお客様の屋根がニチハパミールとわかったそうです。いろいろとネットで探したところ、どうやら塗装は不適との結論に達し屋根カバー工事をご検討されたとの経緯でした。
パミールという屋根材はいったいどういう物なのか、簡単にご説明いたします。パミールは1996年から2008年まで製造された化粧スレート屋根材でニチハというメーカーが製造いたしました。アスベストを含まなくした屋根材として発売されたもののアスベストの代用品がうまく適合しなかったのか、現在、屋根材の表面が剥がれてしまうといった不具合が多く発生している屋根材です。
私たちがお伺いさせていただくお客様でも築年数10年から15年くらいで気が付かれるお客様が多いようです。きっかけは、塗装の塗り替えで調査をしてもらったり、飛び込み業者さんの指摘だったり、台風の後に屋根材の破片がベランダに落ちていたり等がほとんどです。
屋根は地上から見えないことの方が多い
お客様の家の屋根も玄関上の下屋根以外、ほぼ外から状況を知るのは不可能です。まして、普段からご自宅の屋根を気にされてみている方がどのくらいいるのでしょうか?
屋根を間近で見てわかる屋根の状況
梯子を掛けて初めて具体的に屋根の状態が見れました。明らかにパミールの層間剥離の状態です。小口がボロボロになっていくのが特徴です。
パミールの場合、北側が傷みやすい
屋根に上って南北の屋根の傷み具合を比較すると圧倒的に北側が傷んでいます。これはパミールがいかに水に弱いかを物語っているものです。
傷んでしまったパミールを屋根カバー工法で解決
上記のように傷んでしまった屋根、今回江戸川区北小岩のお客様は屋根カバー工法を行いたいとのことでした。
屋根カバー工法とは現在のパミール屋根を新しい屋根でカバーする工法になります。ですので屋根が二重になるイメージです。屋根を重ねて葺くということで「重ね葺き」と呼ばれていることもあります。
ここで、屋根カバー工法によるメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
まずはメリットについて。
・廃材がほとんど出ない
屋根カバー工法の場合、屋根葺き替えと異なり解体と廃材処理が必要なものは棟板金くらいです。そのため屋根葺き替え工事と比べると費用が全体的に安くなるのです。
・工事期間が短い
塗装や葺き替え工事よりも工期が短くなります。
工期が短いということは人件費もかからないため更に費用は安くなります。また、足場の設置期間も短くなるため、比較的他の工事と比べると普段の生活で支障がでることは少なくなります。
続いてデメリットです。
・瓦屋根への屋根カバー工法はかなり難しい
今回ご相談をくださいました江戸川区北小岩のお客様の屋根は瓦屋根ではないため問題ありませんが、基本的に瓦屋根の場合はカバー工法は向いておりません。
・劣化状況によりカバー工法が不可能な場合も
屋根の下地が劣化してしまっている場合はその部分を補修する必要があり、補修せずにカバー工法を行ってしまうとそのまま放置してしまっている状態となり、お住い内部の劣化が進行してしまいます。
街の屋根やさん東京では、屋根カバー工法を行う前に入念なお住いの屋根の点検、調査を行い施工できるかどうかを判断し工事のご提案を行っております。
屋根カバー工法の流れ
①不要な棟板金を撤去します。
棟板金、その下に設置されている貫板の撤去を行います。また雪止めが設置されていた場合はそれらも撤去し掃除を行っていきます。
②防水紙の敷設
もともとあった屋根の上に防水紙を設置していきます。基本は軒先から棟に向かって敷いていくことが大切です。また、その際に上下の防水紙を10センチほど重ねていきます。そうすることで屋根材の下にもしも雨水などが入り込んでしまっても屋内まで浸入することを防げるのです。
③新しい屋根材の設置
続いて新しくする屋根材を設置します。ちなみに新しい屋根材は基本的に、ガルバリウム鋼板を使った横暖ルーフなど軽いものを選ぶことがおすすめです。
④貫板・棟板金の設置
屋根材の設置が終了したら貫板、棟板金の設置を行っていきます。
棟板金が特に風の影響を受けやすいため飛散しないようにしっかりと固定をします。
⑤コーキング処理を施し屋根カバー工法終了
板金の合わせ目から雨水などの浸入を防ぐようにコーキング処理を行えば工事完了です。
屋根カバー工法と屋根葺き替え工事の違いとは?
屋根カバー工法以外にも屋根のメンテナンスには屋根葺き替え工事があります。
屋根葺き替え工事とは、これまでの屋根を解体、撤去し新しい屋根に葺き替えるこうじです。屋根材だけでなく、その下に設置されている野地板や防水紙といった下地も新しくします。
屋根カバー工法の場合は、既存の屋根材を撤去せずにその上に新しい防水紙と屋根材をかぶせる工法になるため野地板はそのままになります。屋根を二重にするため基本的に軽量な金属屋根材を使用されることがほとんどです。
ちなみに瓦屋根の場合は屋根カバー工法は難しいため屋根葺き替え工事または葺き直し工事になります。
葺き直し工事は既存の瓦を再利用し防水紙や野地板といった下地のみを交換する工事です。耐用年数が長い瓦屋根の場合は瓦自体の傷みがみられなくとも下地の寿命がきている場合もあるため下地のみをリフォームする葺き直し方法もあるのです。
まとめ
屋根カバー工法は屋根葺き替え工事とは異なり工事費用が安くなったり、工期が短いというメリットがあります。しかし、瓦屋根の場合や、下地が劣化してしまっている場合はカバー工法には向いていません。
屋根の劣化状態というのは普段屋根を目にする機会がないため、ご自宅の屋根がどれほど劣化してしまっているのか確認することは難しいです。
街の屋根やさん東京では、お住いの屋根の点検や工事のご相談、お見積もりは無料で行っております。ご自宅の屋根の状態を確認したい、点検やお見積もりをお願いしたいという方はお気軽にご相談をください。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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