屋根カバー工法の施工事例で耐久性・防水性がアップした金属屋根のビフォーアフター
更新日:2025年04月03日
今回は雨漏りしていたことから屋根を刷新するということで屋根カバー工法を行っております。
築年数の経過に伴って屋根材の劣化が進行してくると、雨漏りや断熱性の低下といった住宅全体への悪影響が出る可能性があります。そんなとき、既存屋根を撤去せずに上から新たな屋根材を重ねる「屋根カバー工法」は、コストと工期を抑えつつ、耐久性・断熱性を向上させられる人気の施工方法です。
ここでは、実際に日野市日野台で行った屋根カバー工法の様子を、工程ごとに写真と合わせてご紹介します。
既存屋根の上に防水シート(ルーフィング)を設置

まず初めに行うのが、既存の屋根材の上に防水シート(ルーフィング)を敷く工程です。
今回使用しているのは、田島ルーフィング社製の「タディスセルフ(TAJIMA TADIS Self)」という製品。粘着性が高く、瓦棒や板金にも対応する高性能な下葺き材で、優れた防水性・耐久性を持っています。
このシートが雨水の浸入を防ぐ最後の砦となるため、丁寧な貼り付けと重ね代の確保が非常に重要です。特に屋根の谷部や軒先など雨が集まりやすい部分は、二重・三重に重ねて施工することで、漏水リスクを大幅に軽減します。
金属屋根材の設置 ~遮熱・防音・耐候性を兼ね備えたカバー工法の要~

防水シートの敷設が完了した後は、いよいよ金属屋根材の本体設置に進みます。今回使用されているのは、グリーン系の落ち着いた色合いが美しい高耐候性の金属屋根材。耐久性・防水性・美観のすべてを兼ね備えた高性能な素材です。
■ カバー工法ならではのメリット
金属屋根材はその軽さが最大の特徴。既存の屋根材を撤去せず、そのまま重ねるカバー工法においては、屋根全体の重量が増すことで耐震性に不安が出ないようにする必要があります。その点、金属屋根材であれば構造躯体への負担を最小限に抑えながら、しっかりと雨風から住まいを守ることが可能です。
■ 垂直・水平の精密な施工で見た目も美しく
画像を見ると、軒先から上部に向かって屋根材が整然と設置されているのがわかります。金属屋根は板状のパネルを並べて取り付けていくため、最初の1枚目(スターター)を正確に取り付けることが最も重要。ここを基準として角度やラインが決まり、最終的な仕上がりの美しさを大きく左右します。
また、重ね合わせ部分には雨仕舞いの工夫が施されており、雨水が屋根内部へ浸入することを防止する構造になっています。板金の継ぎ目やビスの打ち込み位置など、職人の技術が問われるポイントでもあります。
■ 機能面の強化も同時に実現
近年の金属屋根材は、単に「金属」であることにとどまらず、遮熱加工や防音シートの内蔵、遮音性コーティングなどの機能性強化が進んでいます。そのため、真夏の日差しによる室内温度上昇の抑制や、雨音・風音の軽減といった付加価値をもたらしてくれます。
今回の施工でも、見た目のスタイリッシュさと機能性の高さを両立させた屋根材が使用されており、住まい全体の快適性と耐久性を大きく向上させています。
■ 職人による丁寧な施工
画像の右下には工具が見えますが、これは実際の取り付け作業中であることを示しています。屋根材をただ貼るだけではなく、1枚ずつビスで確実に留めながら、ズレや浮きがないように調整していく緻密な作業が求められます。
棟板金の下地設置(タフモック)

最後にご紹介するのは、屋根の最上部である「棟(むね)」部分の施工です。
棟板金は、左右から葺き上げた屋根材の合わせ部分を覆って雨水の侵入を防ぐ非常に重要な部材です。この棟板金をしっかりと固定するためには、下地材となる「貫板(ぬきいた)」の設置が欠かせません。
今回使用しているのは、樹脂製の貫板「タフモック」。従来の木材に比べて以下のような利点があります:
- 腐食に強く、長期的な耐久性に優れる
- シロアリなどの害虫被害がない
- 釘やビスの効きが良く、板金の浮きを防ぐ
タフモックを用いることで、屋根全体の寿命をさらに延ばすことが可能になります。写真のように、しっかりとビスで固定した上で、今後この上に棟板金を被せて仕上げていきます。
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