
HOME > ブログ > 折板屋根に必要なメンテナンスとは?固定方法やそれぞれのメリッ.....
更新日:2024年04月04日
折板屋根は、主に工場や倉庫などの大型建築物の屋根材として広く用いられています(^▽^)/
大きな特徴はその見た目で、金属製の材料を使用し、その板金を特有の形状に折り曲げて波型に加工されています。
折板屋根はガルバリウム鋼板、亜鉛メッキ鋼板、塩ビ鋼板などの金属材料を使用しており、その耐久性と実用性は高い評価を受けているんです(*^^)v
今回はそんな折板屋根に必要なメンテナンスやリフォームについて解説いたします(*^^*)
目次【表示】
折板屋根の最大の特徴は、その丈夫さと軽量性にあります!
金属板を折り曲げることで素材の剛性を高めているため、強度が増しているんです(*^^*)
折り曲げられている面は垂直な力に対してかなりの強度を発揮できるため、屋根全体を強くしている形という訳ですね!
また、金属材料の使用により屋根が軽量になるため、建物への負荷を軽減する効果がありますヾ(≧▽≦*)o
これは特に地震の多い地域において重要な特性です!
さらに、金属製であるため耐火性にも優れており、火災のリスクが高い場所での使用に適しています。
そのため、工場などによく使われているんですね!
雨水が染みこまない点から勾配を必要としないため、面積の広い倉庫や工場屋根には非常に適した特性を持っていると言えます(*^^)v
折板屋根には主に「ハゼ締めタイプ」「重ねタイプ」「嵌合タイプ」の3種類があります。
・ハゼ締めタイプ
ハゼ締めタイプは屋根材同士を折り曲げて接合する方法で、ボルトやナットを使用せずに施工可能です。
ボルトのための穴やナットなどを必要としないため、比較的費用がかかりにくく防水性にも優れています(^▽^)/
・重ねタイプ
重ねタイプは屋根材を重ねてボルトで固定する方法で、強風への体制が高い強靭な設置が可能です!
・篏合タイプ
そして、嵌合タイプは専用の金具で屋根材を固定し、キャップでカバーすることでスッキリとした外観を実現します。
重ねタイプと同様にボルトで固定するため耐風性が高く、加えてボルトをキャップで覆っているので雨水が入り込む事もかなり少なくなります(*^^)v
しかし、折板屋根にはデメリットも存在します(>_<)
金属材料を使用しているため断熱性や遮音性は比較的低く、特に雨音が響きやすいのが一つの問題点です。
また、金属の性質上、夏場は熱を吸収しやすく室内温度が上昇しやすいです。
このため、適切な断熱・遮音対策が必要となります。
さらに金属の特性上、どうしても長期間使用することでサビが発生する可能性があり、適切なメンテナンスが不可欠です。
どのようなメンテナンスが必要になるかは、後述にてご説明いたしますね(*^^*)
折板屋根の施工は以下の手順に沿って行われます。
まず初めに、梁の上にタイトフレームを溶接して固定します!
タイトフレームは折板屋根を支える重要な部品で、この取り付けが施工の基礎となるんです(^▽^)/
次に、タイトフレームの上に屋根材を設置し、ボルトを使って固定します。
この際、屋根材に穴を開け、ボルトを通してナットで締め付ける必要があります。
最後に、ボルトとナット部分に防水としてボトルキャップを取り付けます!
この流れが、基本的な折板屋根の施工方法となります(*^^)v
折板屋根は耐久性が高いとされていますが、適切なメンテナンスを行うことでその性能を長期間維持することができます!
メンテナンスの必要性とその対応策について詳しく見ていきましょう。
折板屋根は一般的に20~30年の耐用年数がありますが、これは適切なメンテナンスを前提としたものです(^▽^)/
実際には、屋根の状態や使用環境によって、さまざまな問題が発生する可能性があります。
たとえば、塗膜の劣化やボルトのサビなどが主なものです。
これらの問題を放置すると屋根の機能が低下し、最悪の場合、雨漏りや屋根の破損につながる恐れがあります(-_-;
特に折板屋根は金属製であるため錆びやすく、一度錆びてしまうとその進行は早まります!
そのため、定期的なメンテナンスは折板屋根の寿命を延ばし、最終的なリフォームコストを抑えるためにも必要不可欠なんです(*^^*)
折板屋根のメンテナンスにはいくつかの方法がありますが、最も基本的なのは塗装です!
塗装は屋根の表面を保護し、錆びや紫外線による劣化を防ぎます(^▽^)/
平均的には10~15年ごとの塗り替えが推奨されています。
使用する塗料は環境や屋根の状態に応じて選ぶ事が重要で、例えば遮熱・断熱塗料が効果的です(*^^)v
また、塗装の際にはボルトやナットの錆を取り除くケレン作業も重要です。
これにより錆びによる損傷を未然に防ぎ、塗膜の密着性を高めます(^▽^)/
◆劣化が深刻な場合には
別の方法として、雨漏りや穴あきなどの重大な劣化が見られる場合には、カバー工法が適しています。
これは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法で、防水性や断熱効果を高めることができます!
最も大規模なメンテナンス方法は葺き替えで、屋根全体を新しいものに交換しますΣ(・ω・ノ)ノ!
これは屋根の劣化が非常に進んでいる場合や、カバー工法では対応できない場合に採用されます(*^^*)
以上のように、折板屋根のメンテナンス方法はその状態や必要性に応じて選ばれます。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで折板屋根の性能を維持し、長期間にわたって雨漏りなどの問題を回避することが出来るんですね(*^^)v
ここからはより詳細に、折板屋根に必要となる工事についてご紹介したいと思います(^▽^)/
折板屋根の塗装は屋根の保護と美観の向上のために行われます(*^^)v
特に金属製である折板屋根は時間と共にサビが生じるため、定期的な塗装が必要です。
◆塗装工程
高圧洗浄
まずは屋根表面の汚れや古い塗膜を高圧洗浄により除去します!
この工程は塗膜の密着を高めるために重要です。
サビ除去と下地処理
屋根表面のサビや劣化した箇所をケレン作業で除去し、下地を整えます。
特にボルト周りのサビには注意が必要です。
塗装
まずはプライマー(下塗り)を施工し、後に塗っていく中塗り以降の塗料の密着性を高めていきます(*^^)v
その後、中塗りと上塗りを行います。遮熱や断熱効果のある塗料を使用することも効果的ですね!
折板屋根の塗装に選択する塗料は、耐候性や防錆性、遮熱性能など、屋根の状態や使用環境に応じて選ばれます。
遮熱塗料を使用する場合、特に白に近い色を選ぶと効果的です!
黒色が熱を持ちやすい特性と同様に、遮熱塗料も色によって発揮する効果には差があるんです!
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
この方法は雨漏りなどの深刻なダメージがある場合に適しており、屋根の耐久性や断熱性を向上させる効果があります(*^^)v
◆カバー工法の工程
既存の屋根の状態確認
まずは既存の屋根の状態を詳しく調査し、損傷の程度や修理が必要な箇所を特定します。
この段階でカバー工法が可能かどうかを判断し、必要であれば葺き替え工事をご提案させていただくこともございます。
重ね葺き
新しい屋根材を既存の屋根材の上に重ね、適切に固定します。
この工程では屋根の二重構造による重量増加にも配慮します。
必要に応じて既存屋根の上に骨組みを設置し、それを利用して新規屋根材を被せることもあります(*^^)v
屋根が二重になることで遮音性の向上が期待できますし、屋根材同士の隙間に断熱用の金具などを挟むことで断熱性向上にも寄与できます!
折板屋根のリフォームにおいて、葺き替えは最も大規模な方法です。
特に屋根の大部分が劣化していたり、カバー工法での修復が不可能な場合に必要になります。
◆葺き替え工事の工程
屋根の状態をチェック
最初に専門家による屋根の徹底的な点検が行われます。これには損傷の範囲、構造的な問題の確認が含まれます(^▽^)/
新しい屋根材の選定
劣化した屋根材を取り外して葺き替えを行うため、新しい折板屋根の屋根材を選びます。
既存の屋根材の撤去
古い屋根材を慎重に取り外します。
新しい屋根材の設置
新しい屋根材を設置して適切に固定します!
この時に前述した固定方法の内どれかを使用して固定を行っていくのです(*^^)v
葺き替えは折板屋根のリフォームの中でも最もコストが高く、複雑な方法ですが、適切に実施すれば屋根の寿命をリセットでき、建物の全体的な性能を向上させることができます!
今回は一般的な戸建て住宅に使用されていた折板屋根の塗装メンテナンスをご依頼いただきました!
メンテナンスは初めてとのことで、塗装工事と合わせて遮熱塗料による暑さ対策をご希望されていらっしゃいました(*^^)v
メンテナンス時に遮熱塗料を使えば、屋根の保護だけではなく室内の快適性向上にも繋がりますので、是非ご検討してみることをおすすめします!
また、先程もご紹介しましたが遮熱塗料は白色が最も遮熱効果を発揮できます!
通常の住宅の屋根ですと目立ちすぎたり外観に遭わないことが多いため選ばれにくい色ですが、折板屋根はフラットな形状でほとんど屋根上が見えませんので、今回は白色(クールホワイト)でのサーモアイを使用して施工いたしました!
折板屋根に限らず、屋根塗装では高圧洗浄から開始します。
こびりついていた汚れや既存の塗膜を落とし、新しい塗料が密着できるように環境を整えていきます(^▽^)/
使用した遮熱塗料のサーモアイには下塗り材にも遮熱機能を搭載した専用のものが用意されており、高い耐久性と遮熱性能が人気の秘訣です!
また、今回はグレードも高品質なフッ素樹脂塗料となるサーモアイ4Fを使用しています。
中塗り・上塗りと続けていき、無事に塗装メンテナンスが完了しました(^▽^)/
遮熱塗料は屋根が熱を持つことを抑えてくれます。室内へ伝わる熱も軽減できるため、お部屋の温度上昇を抑制する効果が期待できるんです!
折板屋根のメンテナンスをしつつ、夏場の暑さ改善も狙えてお客様にも喜んでいただけました(*^^)v
→こちらの工事の様子はリンクから詳細にご覧いただけます♪(^∇^*)
折板屋根のリフォームは、建物の機能性と外観を大きく左右します。
適切なリフォームを行うことで屋根の寿命を延ばし、建物全体の価値を向上させることができます(*^^*)
街の屋根やさんでは工場や倉庫などの大規模な折板屋根から、お住いに使用されている範囲のものまで幅広く対応させていただきます!
信頼できる業者に工事を依頼したい!と言う場合にはぜひ相見積もりをお勧めいたします!
街の屋根やさんは現地の調査からお見積もり作成まで無料で承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください(*^^)v
この記事の監修者
富田 功義
▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者
20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。
火災保険が適用できる?屋根工事・屋根修理【プロが解説!街の屋根やさん】
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【施工内容】
その他の工事
【施工内容】
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