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ルーフィングって?雨漏りを防ぐ重要なルーフィングのメンテナンスの方法とは?

更新日:2024年02月07日

 ルーフィングは屋根の下地材である野地板の上に設置される防水材です!

 

 一般的には、厚さ約1mmのシートとして製造されており、屋根材の下に隠れる形で施工されます(^▽^)/

 そのため、目にしたことが無いという方がほとんどではないでしょうか?

 構造的には屋根材のすぐ下に位置しており、外部からの雨水や湿気から住宅を保護する役割を果たしています(*^^)v

ルーフィングについて解説!

1. ルーフィングの重要性

 実は瓦やスレートなどの屋根材自体は雨水を直接受け止めていますが、完全な防水を担保するわけではありません(>_<)

 特に、強風や豪雨などの厳しい気象条件下では、屋根材の隙間から雨水が内側へと浸入する可能性があります。

 ルーフィングはこの雨水を受け止め、住宅内部への浸水を防ぐための「二次防水層」としての役割を担っているんですq(≧▽≦q)

ルーフィングの仕組み

 また、屋根材の劣化や割れなどの損傷が発生した場合でも、ルーフィングはそこから入り込んでくる雨水を抑えることで、建物の構造体を保護してくれます!

 これにより住宅の耐久性を高め、特に雨漏りに対する長期的な安全性を確保することができます(*^^)v

 ルーフィングは見えない位置にあるものの、その機能性により住宅の長寿命化と防水面において極めて重要な役割を果たしています。

 ですので、新築時やリフォーム時に適切なルーフィングを選ぶことは、住宅の長期的な安全と快適性を保証する上で欠かせない選択となりますね(^▽^)/

絶対に必要になる防水紙

2. ルーフィングの種類と特徴

 ルーフィングには多様な種類があり、それぞれに異なる特性があります!

 ここでは、主要なルーフィングの種類とそれらのメリット・デメリットについて解説します。

種類別のルーフィング

 ルーフィングには大きく透湿か非透湿かに二分されます。

 また、それぞれのタイプには、以下のような代表的な製品が存在します。

透湿ルーフィング(透湿)

 このタイプは湿気を通す一方で水は通さない、透湿性に優れたシートです。

 欧米の高耐久住宅で多く採用されており、屋根断熱住宅にも適しています。

 透湿ルーフィングは高い耐久性を持ち、室内(屋根裏)の湿気排出や野地板の乾燥に有利な特徴を持っています(^▽^)/

タイベックルーフライナー

 写真の『タイベックルーフライナー』も透湿ルーフィングの一種です!

 ただし、後述のデメリットでもお伝えしますが、コストが高めであり日本ではまだあまり使われていない種類とも言えます(>_<)

アスファルトルーフィング(非透湿)

アスファルトルーフィング

 アスファルトルーフィングはアスファルトを含浸させたフェルトベースのシートで、安価なため広く普及しています(^▽^)/

 皆様もご存知の道路のアスファルトが含まれているため防水機能は優れていますが、耐久性や破れにくさは次点で紹介する『改質アスファルトルーフィング』よりも劣っています。

改質アスファルトルーフィング(非透湿)

改質アスファルトルーフィング

 アスファルトルーフィングの高品質版で、合成ゴムや合成樹脂を混入した改質アスファルトを使用しています

 耐久性や防水性が非常に高く、現在推奨されている部材です(^▽^)/

 価格はやや高めですが、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう(*^^)v

 また、改質アスファルトルーフィングには裏面に粘着層が付いたタイプがあります!

 カバー工法では既存の屋根材の上にルーフィングを敷くため、タッカー留めよりもこの粘着タイプのものが使用されることが多いです。

各種ルーフィングのメリットとデメリット

透湿ルーフィングのコストが高い理由

 まずは先行して、透湿ルーフィングのメリットとデメリットをご紹介いたします。

 透湿ルーフィングのメリットとしては、やはり耐久性が高いという点ですね(^▽^)/

 湿気を排出して野地板の乾燥を助けるため、屋根全体の寿命を伸ばしてくれることに貢献します。

野地板の状態も重要!

→野地板の重要性はこちらで解説中(。・∀・)ノ゙

 デメリットとしてはコストが高い点です(-_-;

 透湿性を発揮するためには屋根材とルーフィングの中間に通気層を用意してあげる必要がある為、その分の工費が掛かってしまうのが高コストの原因です。

 ただ、瓦屋根は自然と通気層が出来る構造となっているため、長寿命な和瓦などを使用する屋根ではオススメできるルーフィングシートです(*^^)v

・アスファルトルーフィング

メリット:安価で、広く普及している。止水性に優れている。

デメリット:耐久性に劣り、破れやすい。20年以上などの長期間の使用には向いていない(>_<)

 

・改質アスファルトルーフィング

メリット:止水性と耐久性が高く、長期的な使用に適している。価格に見合った性能を提供。粘着層タイプの場合は釘穴が少なく、防水性が高い。

デメリット:通常のアスファルトルーフィングに比べるとやや高価。

 これらのルーフィングを選ぶ際には、建物の条件や予算、期待される性能を考慮することが重要です(^▽^)/

ルーフィング例

 

3. ルーフィングの選び方と固定方法

 ルーフィングの選定と施工は、住宅の長寿命化と防水性の確保に不可欠です。

 ここでは、ルーフィングの選び方と施工方法について解説します(*^^*)

適切なルーフィングの選定基準

 屋根は年間を通じて様々な気象条件にさらされるため、耐久性が何よりも重要となります。

 特に改質アスファルトルーフィングは耐久性に優れている種類となります(^▽^)/

 また、長期的な視点でコストを考慮し、初期費用とメンテナンス費用のバランスを見極めることが大切です。

◆屋根材の寿命と合わせることが重要!

 そして重要なのが、ルーフィングの上に使用する屋根材の寿命です(*^^*)

 透湿ルーフィングは初期費用こそ高いものの、耐用年数が50年程のものもある為コストパフォーマンスには優れていると言えます。

 ただ、寿命が30年程のスレートの下地材として使用してしまうと、いずれ必要になる葺き替え工事での屋根材撤去時にルーフィングを傷めてしまいます(-_-;

防水紙と寿命が同じものを屋根材に選ぶ

 そのため、屋根材の寿命と合わせてメンテナンスが必要になるルーフィングを選ぶことも選定基準の一つとなるのです(*^^)v

 

ルーフィングの施工方法と注意点

 ルーフィングを屋根に設置する際には2種類の方法があります!

タッカー留め

 タッカー(大型のホッチキス)を使い、ルーフィングを野地板などに留めます。

 スレートの上に設置する場合は釘やビスでの設置となります!

 留める間隔は30センチ程度が一般的です。

 ただし、留める深さに注意が必要で、深すぎると釘穴からの雨水漏れの原因に、浅すぎるとルーフィングが飛ぶ可能性があります(-_-;

タッカーによるルーフィング留め

粘着型ルーフィングの施工

 粘着層付きルーフィングはタッカー不要で野地板に直接貼り付けることができます。

 穴が開かないために防水性が高めです!

 特にカバー工法に適していますが、全面的な施工には高いコストがかかることを留意する必要があります!

注意点:重ね方と端の処理

 絶対に守るべき注意点としてはルーフィングの重ね方です!

 シートは必ず軒先から棟に向かって重ねていきます。

ルーフィングの重ね葺き

 重ねる幅は通常15〜20センチで、端部はしっかりと折り曲げることが重要です!

 雨水は屋根の頂点部分から軒先へと流れていきますよね?

 そのため、雨水が下へと流れる際にルーフィング同士の隙間に入り込んでしまわないよう、下から重ね合わせて留めていくんです!

4. ルーフィングの交換とメンテナンス

 ルーフィングは住宅の防水性を維持するために不可欠な部材です。

しかし、その効果は永遠に続くわけではなく、一定の寿命があります(>_<)

 そのため時期を見計らった交換が必要です!

ルーフィングの寿命と交換時期

 ルーフィングの耐用年数は、材質や環境条件により異なりますが、一般的には以下の通りです(^▽^)/

アスファルトルーフィング:約10年

改質アスファルトルーフィング:約20年

透湿ルーフィング:約50年

 耐用年数はあくまで目安であり、実際の交換時期は屋根の状態や気候条件によって変動します。

 特に、激しい気象条件にさらされる地域や、屋根の形状が複雑で水たまりができやすい場合は、耐用年数よりも早めに交換が必要となることがあります!

交換のタイミングとしては、以下のような症状が見られた場合です。

シートの劣化:ひび割れ、破れ、膨れなどの劣化現象

雨漏りの発生:屋根からの水漏れや内部構造への水分浸透

異常な湿気:屋根裏や天井の湿気が通常よりも高い場合

 これらの症状が見られたら、ルーフィングに以上が生じて雨水が屋根裏に到達していると考えられます。

防水紙の破れ

 

 雨漏りが発生してからでは被害が出てしまうため、出来れば上記の症状が発生する前に定期的な点検を専門業者に依頼してみましょう!

 瓦屋根であれば屋根材が取り外し可能なため、直接防水紙の状態を確かめることも可能です!

ルーフィングのメンテナンスと改修

 基本的にルーフィングを補修するためには、上に位置する屋根材を剥がさなくてはなりません(-_-;

 その場合は屋根材がダメになってしまう為(瓦を除く)、基本的には屋根リフォームに合わせてルーフィングを新しくすることがメンテナンスとなります!

・カバー工法で防水紙を更新!

 カバー工法は既存の屋根の上に新しいルーフィングと屋根材を重ねて施工する方法です(^▽^)/

 これにより、屋根全体の撤去と再施工の手間を省き、コストを抑えながらメンテナンスをすることが可能です(*^^)v

→カバー工法の詳細はこちら

屋根葺き替えの例

・葺き替え工事で防水紙を交換!

 屋根の全面的な交換は、劣化が進んでいる場合や長期的な改修を望む場合に適しています。

 葺き替え工事では旧いルーフィングと共に野地板も新しくするため、事実上屋根をリセット出来ることが魅力ですね(^▽^)/

→屋根葺き替え工事の詳細はこちら!

 ちなみに、瓦屋根では既存の屋根材をそのまま再利用する「屋根葺き直し工事」でもルーフィングを全交換することが可能です!

→屋根葺き直し工事についてはこちらでご確認ください!

5. 屋根葺き替え工事でルーフィングを新しくした施工例

◆東久留米市下里で瓦屋根の葺き替え時にライナールーフィングを使用!

屋根葺き替え工事を行ったお客様

 東久留米市下里にてお住いのお客様より、耐震性向上のため瓦屋根の葺き替えをご検討中とのお問い合わせを頂きました!

 瓦屋根は屋根材の中でも最も重量のある部類になり、近年では築年数の経過したお住いの耐震性を上げるために軽量な金属屋根材へ葺き替えを行うケースも多くなってきています(^▽^)/

葺き替え前の瓦屋根

 今回は金属製屋根材のディーズルーフィング「ローマン」への葺き替えを行うことで屋根の軽量化を行い、その際にライナールーフィングによる防水紙の交換を行いました!

 葺き替えの為に瓦を撤去してみると、以前から使用していた傷んだルーフィングが姿を表しました(-_-;

傷んだルーフィング

 こちらは穴や破れは発生していませんでしたが、今後の台風時などに不安を抱えてしまいますので、葺き替えのタイミングとしても丁度良かったと言えますね(^▽^)/

 今回使用したのはライナールーフィングと呼ばれるルーフィングシートです。

新しい防水紙

 タッカーで取り付けていくので穴が空くのですが、ルーフィングに含まれるアスファルトが溶け出して勝手に針孔を塞いでくれるという優れた昨日を持っていますq(≧▽≦q)

ローマンでの葺き替えが完工

 新しい屋根材であるローマンへの葺き替えが完了しました!
 軽量化を図りつつ、気に入っていた瓦のような形状の金属屋根へ葺き替えが出来たことに非常に満足いただけました(^▽^)/

→こちらの工事の詳細・施工事例ぺージ

6. 新築時のルーフィングの扱い

 ルーフィングは新築やリフォームの際に特に重要な要素です。適切な選定と施工は、住宅の長寿命化と快適な居住環境を守るために不可欠です。

新築時のルーフィングの選定

 新築時のルーフィング選定は、家の将来に大きな影響を与えます。

 この選定過程では、以下の点を考慮する必要があります(^▽^)/

これから施工する防水紙

地域の気象条件:豪雨や台風などの気象条件に合わせた防水性能の高いシートを選ぶ必要があります。

屋根材の種類:使用する屋根材に適したルーフィングを選定します。

 たとえば、瓦屋根には高い耐久性を持つ改質アスファルトルーフィングが適しています。

予算とコストパフォーマンス:初期コストとランニングコストを総合的に考慮し、長期的な視点でコストパフォーマンスの高いシートを選択します。

環境への配慮:透湿性や環境に配慮した素材を選択することも重要です。

 新築時に適切なルーフィングを選定することは、将来的な修理コストを削減し、住宅の耐久性を高めるために不可欠です(*^^)v

 ぜひ打ち合わせの際などにルーフィングについても相談してみることをお勧めいたします!

 記事内に記載されている金額は2024年02月07日時点での費用となります。
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