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スレートとは?メリット・デメリットと併せてメンテナンス方法や施工事例をご紹介!

更新日:2024年04月05日

 現在、スレート屋根は日本国内で最も普及されている屋根材と言われています(#^^#)

 しかし、普及率が高いという事はご自宅のスレート屋根にご不安を抱えられている方や、新築の屋根材にスレートを使用するか迷われている方も多いと言えますよね(>_<)

 今回は、スレート屋根の種類・特徴・メンテナンス方法をはじめとして、メリット・デメリットを詳しくご紹介致します!

 また、実際に施工させて頂いた屋根カバー工法・屋根葺き替え工事の施工事例や、スレート屋根材と瓦屋根・金属屋根材の比較もご紹介させて頂きますので、是非ご覧ください!

スレート屋根とは?

1. スレート屋根とは

セメント系スレート(化粧スレート)

 スレート屋根は、現在国内で最も普及している屋根材です!

 スレートという名前は、元々は天然の岩石、粘板岩(ねんばんがん)から作られた屋根材を指していました。
 この天然のスレートは、高い耐久性と美しい風合いで知られ、欧米の歴史的建造物に多く用いられています。

 日本においても、東京駅などの一部の歴史的建築物で見ることができます(#^^#)

 一方で現代のスレート屋根の多くは、化粧スレートと呼ばれる人工的に製造された屋根材です。
 その為、現在スレート屋根と呼ばれるものは、一般的に化粧スレート屋根を指します!

1-1. スレート屋根の基本的な特徴

 スレートは、主にセメントと繊維素材を混ぜ合わせて薄い板状に加工されており、軽量で耐震性に優れ、設置も容易です!

 また、コストパフォーマンスに優れ、初期費用を抑えたい方に適しています。
 加えて、色や形のバリエーションが豊富で、外観のデザイン性を高めることが可能です(#^^#)

1-2. スレート屋根の歴史と現在の地位

 スレート屋根の中でも天然スレートは古くから使用されてきましたが、高価であり施工にも特別な技術が必要でした(>_<)

 これに対し、化粧スレートは低コストで製造が可能であり、簡単に設置できることから現代日本においては最も普及している屋根材となっています。
 特に戦後の日本の住宅建築においては、その軽量性経済性が高く評価されたことで多くの住宅で採用されました。

 また、現在では、石綿(アスベスト)を使用しない無石綿スレートが主流となっており、安全性の面でも大きく進化しています!

2. スレート屋根の種類

 スレート屋根と一口に言っても原料の違いによって種類が分類されます!
 以下に、スレート屋根の原料別の種類の特徴をご紹介致します(^^)/

2-1. 天然スレートと化粧スレート

 スレート屋根は大きく分けて「天然スレート」「化粧スレート」の2種類に分類されます!

 天然スレートは、その名の通り、自然の粘板岩を加工して作られた屋根材です。
 この屋根材は、耐久性が非常に高く、また独特の風合いがありますが、その希少性から価格は高価です(>_<)

 一方、化粧スレートはセメントを主成分とし、繊維質の素材を混合して作られた人工的な屋根材です!
 軽量で耐震性に優れ、また価格が抑えられるため、一般的な住宅に多く採用されています(#^^#)

2-2. 石綿スレートと無石綿スレート

 化粧スレートはさらに「石綿スレート」「無石綿スレート」に分けられます。

 過去、セメントにアスベスト(石綿)を混ぜて製造されていましたが、こうしたスレートを「石綿スレート」と呼びます。
 しかし、皆さんご存知の通りアスベストの健康への悪影響が明らかになり、現在では使用が禁止されています(>_<)
 2006年以前に建てられた建物には石綿スレートが使用されている可能性があり、これを撤去する際には特別な対応が必要です。

 一方で、無石綿スレートはアスベストを含まない安全な素材を用いられている、現在使用されているスレート屋根材です。

 いざ、お住まいの屋根にリフォームが必要になった際、屋根材の種類を事前に知っておくことは非常に重要です。
 特に石綿スレートは廃棄費用も掛かりますし、撤去が必要な工事を行う場合にはアスベストの飛散を考える必要があります😰

3. スレート屋根のメリットとデメリット

 どのような屋根材にも言える事ですが、スレート屋根にもメリット・デメリットが存在します!
 以下に、メリット・デメリットを詳しくご紹介させて頂きます(^^)/

3-1. スレート屋根の主なメリット

 スレート屋根は、以下のようなメリットを持っています。

  • 〇コスト
     スレート屋根は比較的低コストで導入できることから、新築の住まいを建設する際の初期費用を削減する事が出来ます😊
  • 〇多様なデザイン
     色や形状のバリエーションもスレート屋根の魅力です。グレーやブラック、ブラウンといった基本的な色から、グリーンやレッドなどの鮮やかな色まで豊富に選べます!

     また、波型や平板などの形状、質感にも多くの選択肢があり、建物の外観に合わせて最適なものを選ぶことができます。
  • 〇軽量性と耐震性
     スレート屋根は屋根材の中でも軽量な屋根材です。
     屋根の重量を軽量化する事は地震発生時の建物への負担が軽減されますので、耐震性の向上に繋がります😄
  • 〇施工のしやすさ
     スレート屋根は施工が比較的簡単で、多くのリフォーム業者や屋根工事専門業者が対応可能です。
     その為、修理やリフォームが必要になった際に工事業者の選択肢の幅が広がります。

     また、緊急的な屋根修理が必要になった際も大きなメリットとなります!

 

 上記のように、スレート屋根は多くのメリットを持っています。
 日本国内で広く普及したのも納得ですね(^^♪

3-2. スレート屋根のデメリットと対処方法

 一方で、スレート屋根には以下のようなデメリットがあります。

  1. 〇割れやすさ
    屋根材の破損は雨漏りの原因になります スレート屋根は他の屋根材に比べて割れやすいという特性があります。
     これは、特に強風や重い物が屋根に落ちた時に発生してしまう可能性があります。

     下地材の防水紙が雨水を防いでくれることから、直ちに雨漏りに繋がる事はありませんが、下地の劣化促進を招いてしまう事から、将来的な雨漏りリスクは当然大きくなってしまいます(>_<)

     定期的な点検を行う事で、早期に発見して必要に応じて補修や部分交換を行うことが大切です!
  2. 〇塗装メンテナンスが必要(塗膜の劣化)
    経年によって塗膜が剥がれてしまえば屋根材は防水性を失ってしまいます
     塗装が施されているどの部材にも言える事ですが、スレート屋根材の塗膜は紫外線などの影響で劣化が進行します。

     塗膜の劣化は、防水性の低下を招く事から屋根材自体の劣化を進行させますので、定期的な塗装メンテナンスが必要となります!
  3. 〇苔が生えやすい苔や藻・カビ
     
     スレート屋根材は苔が生えやすい屋根材と言われています(>_<)
     こうした苔の繁殖は、塗膜の劣化進行による防水性の低下が大きな原因です!

     スレート屋根に苔の繁殖を確認したら、塗装メンテナンスを検討しましょう!
  4. 〇アスベスト問題
     古いスレート屋根にはアスベストが含まれていることがありますが、もし屋根の撤去・リフォーム工事を施工される場合には、適切な処理が必要になります。
     また、工事の際にアスベストの撤去工事には、別途アスベストの撤去費用が掛かります(>_<)

     ご自身のお住まいに使用されているスレート屋根材が、石綿スレートか無石綿スレートどうかを知っておきましょう!

上記のように、スレート屋根には多くのメリットがある一方で注意しなければならないデメリットも存在します(>_<)スレート屋根に現在お住まいの方や、新築のお住まいへスレート屋根の採用をご検討されている方は、是非参考にしてください!

4. スレート屋根に必要なメンテナンスとメンテナンス周期の目安

スレート屋根の耐用年数の目安

 スレート屋根のメンテナンスは屋根の機能を正常に保ち、屋根の寿命を延ばす為にも非常に重要です。
 一般的な寿命は20~30年とされていますが、この数字は何もしなくても20~30年は問題ないと言う意味ではありません!
 寿命を延ばす為には、定期的な点検・メンテナンスが必要不可欠です(>_<)

 以下に、メンテナンスの周期や、具体的なメンテナンス方法をご紹介致します(^^)/

  • ひび割れの点検と補修:
     スレート屋根はひび割れが生じやすい屋根材です。
     小規模なひび割れは補修材を用いて簡単に修理出来る可能性が大きいです。しかし、大きな損傷は部分的な交換が必要になる場合があります。定期的な点検を行う事で、ひび割れの症状が悪化する前に発見する事が大切です!

     少なくとも5年~10年ごとに専門業者に点検を依頼されることがおススメです。
     ひび割れの状態を定期的にチェックし、必要であれば補修を依頼する事でリスクを抑える事が出来ます!
  • 塗装メンテナンス:
     スレート屋根は屋根材を保護する為に塗装が施されていますが、紫外線雨風などの影響で徐々に劣化が進行します(>_<)
     その為、既存の塗膜が劣化している場合、新たに塗装を施す事で防水性を回復させる必要があります!
    屋根塗装|新築から7年~長くても10年を目安に塗装を行いましょう
     ですが、新しい塗料で塗れば解決…という訳ではありません(>_<)

     洗浄・下地処理など適切な工程をしっかりと行った後に塗装を施す事が大切です!
     また、塗料の種類・色を選定する事で外観の印象をガラリと変えたり、遮熱・断熱などの機能を付与する事も出来ます(#^^#)
  • 棟の交換:
     屋根の部分は特に風雨の影響を受けやすいです😥
     こちらも定期点検を忘れずに行い、15年から20年ごとに交換を検討しましょう!
    棟板金の交換|新築から10年~15年を目安に交換を検討しましょう
     棟板金の固定先である貫板の劣化は、棟板金の捲れ・飛散被害に繋がります。
     棟を新しくすることでそうした被害を未然に防止出来ますし、屋根全体の強度と耐久性が向上します!
  • カバー工法と葺き替え:
     屋根全体の劣化が進んでいる場合は、カバー工法(新しい屋根材を既存の上に重ねる)葺き替え(既存の屋根材を撤去し新しいものに交換)が必要となる場合があります。

     これらは大掛かりな作業であり、施工コストも大きいですが、屋根全体をリフォームしますので、屋根の性能・耐久性を回復させることが出来ます。

 こうした定期的なメンテナンスは、スレート屋根の機能を維持し、長期的な目で見ればメンテナンスコストの削減にも繋がります(#^^#)

 また、雨漏りなどの重大な被害を未然に防ぐためにも、非常に大切です!

 屋根の上は滑りやすく危険が伴いますので、これらのメンテナンス作業は専門の施工業者に依頼することが最も安全で効果的です!
 適切な時期にメンテナンスを行うことで、スレート屋根の性能・寿命を最大限延ばし長く安心してご使用いただけます😊

5. スレート屋根のリフォームと改修

屋根工事の様子

 スレート屋根のリフォームは、屋根の美観機能性を保つ上で重要です。
 最も簡易的なスレート屋根のリフォーム方法はやはり塗装メンテナンスです。

 しかし、劣化が著しく進行したスレート屋根の場合、塗装だけでは屋根の機能回復が困難な場合があります(>_<)
 そこでご提案させて頂く事が多いのが、屋根葺き替え工事・屋根カバー工事です。

 以下に、それぞれの特徴やスレート屋根にリフォームを行う上での注意点をご紹介致します!

 

5-1. スレート屋根のリフォーム方法|屋根葺きえ工事・屋根カバー工事

屋根材自体の問題で塗装ができないカバー工法や葺き替え等のメンテナンスを行いましょう!

 スレート屋根のリフォームには、主に葺き替えカバー工法の二つの方法があります!

 葺き替えは、既存の屋根材を完全に撤去し、新しい材料で屋根を一新する方法です。
 これにより、屋根全体が新しい状態になり、長期にわたる耐久性が期待できます😊

 一方、カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて設置する方法です。
 現在使用している屋根材を撤去する必要が無い事から、屋根葺き替え工事と比較してコスト・工期を抑えつつ屋根の性能を向上させることができます(#^^#)

5-2. スレート屋根のリフォームの注意点

 スレート屋根のリフォームにあたっては、いくつかの注意点があります。

 まず、どの様なリフォームをご検討されている場合でも専門業者による詳細な点検を行い、屋根の状態を正確に把握することが重要です!
 特に、アスベストが含まれている可能性がある場合は、適切な処置が必要になります。

 また、改修工事は天候に大きく影響される事もあります。
 梅雨時期などはスムーズに工事が進まない場合もある事を念頭に置いておきましょう!

 併せて、屋根のデザインの選択にも注意が必要です!
 お住まいや周囲の環境に調和するか?自分の好みの色か?屋根に求める機能は何か?など、色々な角度から考えましょう!

 リフォームに伴う費用工事期間に関しても、事前に明確にしておきましょうね(^^♪

 リフォーム工事は専門的な知識と技術を要するため、経験豊富な業者に依頼することが望ましいです。
 信頼できる業者選びはリフォームの成功に直結するため、過去の実績や口コミ、提案力などを基に慎重に選びましょう!

6. スレート屋根の実際の施工事例をご紹介!

 次に街の屋根やさんで施行させて頂きました、スレート屋根の実際の施工事例をご紹介致します!

6-1. 品川区荏原にて施工させて頂いたO様宅の棟板金交換・屋根塗装工事

 訪問業者により屋根の傷みを指摘されてご不安になられたことで、街の屋根やさんまでご相談頂きました。

 現地調査にお伺いさせて頂きますと、不自然な箇所が折れ曲がっていたことから棟板金が意図的に傷つけられた可能性が高い状態でした。
 また、スレート屋根に施されていた塗膜の劣化も進行していたことから、足場の有効活用として棟板金工事と併せて屋根塗装工事のご要望を頂きました!

棟板金に異常があり、屋根の塗膜が劣化しているスレート屋根

 棟板金を交換するにあたり、新規の貫板にはプラスチック樹脂製の貫板を使用させて頂きました(#^^#)
 樹脂製の貫板は元々使用されていた木製貫板のデメリットである「水分の吸水による劣化促進」の心配が無く、長期に渡ってご使用いただけます!

 屋根塗装には、上塗りに「ファインパーフェクトベスト」を使用させて頂きました!
 ファインパーフェクトは、ラジカル制御塗料です。

屋根塗装の様子

 

 塗膜が劣化する大きな原因の一つが、塗膜が紫外線を受ける事で発生するラジカルです。
 ラジカル制御塗料は、このラジカルを抑制する事で、優れた対候性・耐久性を備えます(#^^#)

 また、藻やカビの発生を防止する機能も備えている事も魅力的です!

棟板金交換・屋根塗装工事が完了

 棟板金交換・屋根塗装工事が完了しました!

 樹脂製の貫板を使用させて頂いた上、塗装により屋根の保護機能も回復致しましたので、丈夫な屋根に生まれ変わりました(#^^#)
 

6-2.調布市調布ヶ丘にお住まいのH様宅にて瓦屋根をスレート屋根に葺き替えて地震対策

調布市調布ヶ丘にお住まいのH様

 瓦屋根で発生した雨漏りにお困りのH様より、ご相談を頂きました。

 現地調査をさせて頂きますと瓦屋根全体に劣化症状が進行しており、特に漆喰の剥がれや防水紙の劣化が著しい状態でした(>_<)
 そこで、雨漏りの解決と併せて地震に不安がある瓦屋根から軽量で耐震性の高いスレート屋根への葺き替え工事をご提案させて頂き、ご要望を頂きました!

劣化が進行した瓦屋根
棟の漆喰剥がれ

 葺き替え工事は文字通り屋根を葺き替えます。
 その為、屋根に発生している不具合を全て解決しつつ、長期にご使用いただける新しい屋根へと生まれ変わります(#^^#)

 新規に葺き替えるスレート屋根材は、ケイミュー株式会社「コロニアルクアッド」を使用させて頂きました!
 お色はアイスシルバーです。

 

屋根葺き替え工事の完了

 元々の屋根が瓦屋根だった事もありますが、印象がガラリと代わり素敵な屋根になりました!
 下地材である野地板・防水紙も交換しましたので、長期に渡り安心してご使用いただけます!

7. アスベストとスレート屋根

 冒頭でもお伝え致しましたが、化粧スレート屋根材の中にはアスベストが原料に使用されている 「石綿スレート 」が存在します。

 かつてスレート屋根材にはアスベストが含有されていましたが、その健康への影響が明らかになって以降、アスベストが含有されたスレート屋根材は製造されていません。

 続いて、アスベストとスレート屋根の歴史や、アスベスト含有スレート屋根材の注意点について解説致します(^^)/

7-1. アスベストの歴史と現状

 アスベストはその耐火性、耐熱性、強度などに優れる特性から、過去に広範囲にわたり建築材料として使用されていました。
 特に屋根材としてはスレートにアスベストを混入させることで、耐久性と強度を高められていました。

 しかし、アスベスト繊維の吸入が肺疾患や中皮腫などの重大な健康問題を引き起こすことが科学的に証明されたことから、多くの国々で使用禁止・厳しく制限されるようになりました(>_<)

 その為、日本でも2004年から石綿(アスベスト)の新規使用を全面的に禁止しました。
 現在市場で流通している新しいスレート屋根材にはアスベストは含まれていません。

 ですが、2004年以前に建築された建物ではアスベスト含有スレート屋根が使用されている可能性が高いです。
 現在でもアスベストが含有されている屋根にお住まいになられている方が多いのが現状です😥

7-2. アスベストを含むスレート屋根の取り扱い

アスベスト含有のスレート屋根

 アスベストを含む古いスレート屋根の扱いには特別な注意が必要です!

 アスベストは破壊・著しい劣化の進行により、微細な繊維を空気中に放出する可能性があるため、特にリフォームや解体の際には専門家による適切な対応が必要となります。

 その為、アスベストが含まれる可能性がある屋根材の取り扱いでは、撤去・処分に関して専門的な知識と技術、また適切な安全対策を施す必要があります!

 また、アスベスト含有屋根材の撤去には、一般的な屋根材の撤去に比べて高額な費用がかかります😰

 これは、アスベスト繊維の飛散を防ぐために必要な特別な手順や装置、防護具が必要だからです。

 一方、アスベスト含有スレート屋根がまだ良好な状態である場合には、カバー工法などを採用する事で、屋根を撤去せずにリフォームすることも可能です!
 これにより、アスベストの飛散リスクを回避しながら、屋根の機能を更新することができます(#^^#)

 以上のことから、お住まいにアスベスト含有屋根材が使用されているか否かを把握しておくことが非常に大切と言えます!
 ご自宅が2004年以前に建築されたスレート屋根のお住まいの場合は、一度調べてみましょう!

8. 屋根材選定時の考慮点とスレート屋根が適している建物

 屋根材には今回ご紹介しているスレート屋根に限らず、瓦・金属など様々な種類があります。
 続いて、屋根材を選定する際に考慮した方が良いポイントや、スレート屋根が適している建物のタイプについてご紹介致します!

8-1. 屋根選定時の考慮点

 屋根材を選定する際には、以下の点を考慮する必要があります。

  • 気候と環境:
     地域の気候や環境は、屋根材の選択に大きな影響を与えます!たとえば、降雨量が多い地域では、防水性能の高い屋根材が必要です。
  • 建築スタイル:
     屋根の機能面も大切ですが、 建物のデザインやスタイルにマッチした屋根材選定も重要です。
  • 耐久性とメンテナンス:
     屋根材の耐久性や、メンテナンス性の高さも重要な選定基準です。
  • コスト:
     初期投資と将来的に必要になるメンテナンスコストの両方のコストを考慮し、最適な屋根材を選定する必要があります。
  • 地域規制と規準:
     地域によっては建築材料に関する規制や規準が存在するため、これらを遵守することが必要です。

8-2. スレート屋根が適する建物のタイプ

 スレート屋根は幅広い建物タイプに適応しますが、特に以下のような建物に適していると言えます!

  • 住宅建築:
     スレート屋根は、その低コストと施工の容易さから一般的な住宅建築に適しています。また、色やデザインのバリエーションもあり、様々な建築スタイルに合わせやすいのもスレート屋根の大きな魅力です(#^^#)
  • 軽量建築物:
     スレート屋根は比較的軽量なので、構造的な負荷を最小限に抑える必要がある軽量建築物に適しています。
  • 予算を抑えたい新築の建物:
     コストパフォーマンスが高いスレート屋根は、予算を抑えたい新築の建物に適していると言えます!

 以上のことから、スレート屋根は多くの建物に適していると言えますが、特にコスト・デザインの自由度・耐震性に比重を置いた場合に採用される傾向にあります!

 また、その軽量性・耐震性の高さは、地震が頻発する日本国内にある建築物には非常に適しているとも言えます(^^♪

9. スレート屋根と他の屋根材との比較・屋根材選定のポイント

 ここまでご紹介させて頂きました通り、スレート屋根は価格の安さやデザインのバリエーション、メンテナンス性の高さから、日本の住宅市場で広く採用されています。
 ですが、屋根材の選定には他の屋根材と比較する事も大切です!

 スレート屋根と一般的な他の屋根材にはどのような違いあるのでしょうか?
 

9-1. スレート屋根と他の屋根材の比較

 スレート屋根の最大の魅力は、他の屋根材に比べてコストが低いことです。
 ですが、塗装メンテナンスが必要であり、ひび割れ・苔が繁殖しやすいデメリットも抱えています。

〇金属屋根との比較

金属屋根

 金属屋根材は耐久性が高く、軽量で耐震性に優れています!
 また、スレート屋根のデメリットであるひび割れ・苔の繁殖などの心配も少ないです。

 また、金属素材の天敵は「錆」ですが、最近では錆に強いガルバリウム鋼板製屋根材も登場している為、一昔前よりと比べてそのリスクも小さいものになっています(#^^#)

 しかし、スレート屋根と比較すると導入コストが高くなる点に注意が必要です。
 さらに、種類にもよりますが雨音が響きやすいというデメリットもありますので、別途対策が必要になる可能性もあります!

〇瓦屋根との比較

瓦屋根

 瓦屋根はスレート屋根には無い伝統的な美しさが魅力であり、耐用年数が50年を超える種類も存在するなど、屋根材の中でもトップクラスに丈夫です😊

 しかし、軽量であるスレート屋根とは逆に重量が重く、耐震性に不安があります。
 また、導入コストも比較的高額な点にも注意が必要です(>_<)

 さらに、複雑な形状であることから屋根カバー工法による屋根リフォームが困難です😥
 将来的に屋根リフォーム方法の選択肢が狭まってしまう事もデメリットと言えます。

10. スレート屋根の形状の違い「波型」「厚型」「平板」

 前述にてスレートが天然のものかセメントで成型されているものか、また石綿を含んでいるかなどの違いをご紹介しましたが、スレートには「波板スレート」、「厚型スレート」、「平板スレート」と形状にも種類があり、それぞれ特徴が異なります。

 ここでは、これらのスレートの特性について詳細に解説します。

◆波板スレート

 波板スレートはその名の通り、波形状をした屋根材です。

 一般的に工場や倉庫などの大規模施設の屋根に多用されており、特に「大波スレート」と「小波スレート」が存在します(^▽^)/

大波スレート

 大波スレートは波の幅と高さが大きく、頑丈な作りであるため、強度が求められる屋根に適しています

 一方、小波スレートは波の幅と高さが小さく、主に外壁材として使用されます

 

 波板スレートの最大の特徴は、耐久性とコストパフォーマンスの良さです!

 セメントと繊維質を主原料としており、機能性に優れつつも比較的安価に施工可能です。

 

 また、波板スレートは耐火性や断熱性、遮音性にも優れていることから、大型の倉庫や工場に多く使用されています(*^^)v

◆厚型スレート

 厚型スレートはその名が示す通り、平板スレートよりも厚みを持った屋根材です。

 瓦のような形状をしており、瓦屋根のような外観を好む方に適しています(^▽^)/

 

 特に「セキスイかわらU」などの商品が知られています。

かわらU

>>関連ページ:セキスイかわらUには注意が必要?

 

 主材料がセメントであるため生産がしやすく、安価で瓦のデザインを選べたため人気の高い屋根材でしたが、ノンアスベストに移行してからは耐久性の問題が発生したため、現在では生産が終了しています(-_-;

 

 現在では「ルーガ」という厚型の屋根材が登場し、使用されるようになってきています!

 ルーガは正しくは樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦という種類となっており、ハイブリット瓦とも呼ばれています(^▽^)/

ハイブリット瓦のルーガ

 ルーガは耐久性に優れ、なおかつ厚型スレートであっても軽量性を重視した屋根材となっているため、近年の耐震性重視の軽量化の流れにのって人気となっています(*^^)v

 

 また、ルーガはコロニアル屋根にカバー工法で施工できることから、リフォームの際にも選びやすい屋根材となっているんです(^▽^)/

 

 実はスレート屋根として主流なコロニアルとルーガはどちらも同じケイミュー株式会社による商品ですΣ(・ω・ノ)ノ!

 屋根カバー工法として採用できる厚型屋根材としてルーガが開発されていますので、リフォーム時の費用を抑えつつ工事ができるようになっています!

>>関連ページ:ルーガ(ROOGA)の特徴やポイント解説!

平板スレート

 平板スレートは、スレート屋根の中で最も一般的に使用されている形状です。

 本記事でご紹介しているスレートも、基本的にはこの平板スレートの形状を指しています(^▽^)/

平板スレートの施工の様子

 薄く平らな板状の屋根材で、日本の戸建て住宅に広く用いられています。

 特に「カラーベスト」と呼ばれる色付きのスレートが人気で、多様な色彩で建物の外観を美しく演出することができます。

 ※カラーベストやコロニアルがスレート全体を指す言葉として用いられることもあります。

 平板スレートの最大の特徴は軽量で施工が容易であることと、価格が比較的安価であることです!

 軽量であることから耐震性に優れているため、地震の多い日本の住宅に適しているとされていましたが、現在ではより耐久性と軽さに優れた金属屋根が新築時に多く使用されるようになっています。

11. 外壁に使われているスレート

 先程も少しだけ触れましたが、実は外壁に使用されるスレートも存在していますΣ(・ω・ノ)ノ!

 ここでは主に工場や倉庫の外壁に小波スレートが選ばれる理由と、メンテナンス方法について詳しく説明します。

 

工場や倉庫の外壁にスレートが使用されている理由

 小波スレートは外壁専用とされています。

 大波スレートと比較して波の幅と高さが比較的小さいため、外壁に適しているんです(*^^*)

 工場の外壁には金属サイディングやALCパネル、コンクリート壁などもよく使用されますが、これらと比較して安価であるため、小波スレートは採用されやすいのです。

外壁に使用されることのある小波スレート

 

 スレートですので耐火性や断熱性、遮音性に優れており工場で使用する条件を満たしています。

 それに加えて安価であることから、施工面積がどうしても大きくなる工場では選ばれやすいんですね(^▽^)/

 また税制面での優遇もあり、同種の波スレートで張り替える場合、一括損金処理が可能という経済的メリットも大きいです(*^^)v

 

工場などのスレート屋根のメンテナンス方法

 工場や倉庫のスレート屋根のメンテナンスは、その状態に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。

 

 塗装や葺き替えなど以外にも、スレートを固定しているフックボルトの状態をチェックし、錆びている場合は補修や交換が必要となります。

フックボルトの錆の例

 錆びると屋根材との間に隙間が生じ、雨漏りの原因となることがあるためです(-_-;

 ボルトキャップの設置や内部へのシーリング充填で、錆を防ぐことができます。

◆工場のスレート屋根工事ならではの注意点!

 工場や倉庫の屋根は通常の住宅よりも高所にあることが多く、メンテナンスの際には特に安全性に注意する必要があります!

 一般住宅と違って屋根裏が存在しないため、落下防止のためのネットの設置など追加の安全対策が必要になることもあります。

工場屋根の施工時の注意点

 そのため、通常よりも足場やネット設置などの安全対策に関わる部分で工事費用が増額することがあります。

12. スレートとは?まとめ

 今回は、スレート屋根について詳しくご紹介させて頂きました。

 ご紹介させて頂きました通り、スレート屋根は日本国内で最も普及されている屋根材です。
 コスト・耐震性・施工性に優れますが、苔が生えやすい・ひび割れしやすいなどのデメリットに注意が必要です!

 また、 2004年までに建築されたスレート屋根の場合、 石綿スレート が使用されている可能性があります(>_<)
 そうした場合、屋根の撤去・改修時にはアスベストを考慮した特殊な対応・廃棄方法が必要になります!

 

 前述の通り、スレート屋根材は国内で最も使用されている屋根材であはありますが、最も優れている屋根材という訳ではありません。

 屋根材を選定する際はコストだけでなく、耐久性、メンテナンスのしやすさ、建物のデザインとの調和、地域の気候条件など、多くの要素を考慮することが重要です!

 とはいえ、「新しい屋根材にどんな屋根材を使用したら良いか分からない(>_<)」という方もいらっしゃると思います😥


 屋根材は、種類によって多種多様です(#^^#)
 街の屋根やさんではスレートを含めて、瓦・金属屋根材のそれぞれの特徴・メリット・デメリットのご説明や、ご相談と併せて、無料点検にて状態を確認させて頂いたお住まいに最適な施工方法のご提案をさせて頂きます!

新規の屋根材選び・施工方法の選定もしっかりとサポートさせて頂きますので、ご安心ください!

 

 記事内に記載されている金額は2024年04月05日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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【施工内容】

スレート屋根工事

小金井市緑町にてスーパーガルテクトを使用して屋根のカバー工事を税込1,400,000円で行わせていただきました!

【施工内容】

スレート屋根工事

東村山市恩多町にて税込1,470,000円(足場代別途)で太陽光パネル撤去と屋根のカバー工事を行わせていただきました!

【施工内容】

スレート屋根工事

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