
HOME > ブログ > 瓦棒屋根の構造やメリット・デメリットに加え、立平葺きとの違い.....
更新日:2024年10月24日
瓦棒屋根は金属屋根の葺き方の一種であり、木製の棒と金属板を用いて屋根を形成するため特徴的な見た目をしています。
ただ、最近では同じ金属屋根でも立平葺きが主流となってきており、外観も似ているため違いがよく分からないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は瓦棒屋根のメリット・デメリットや立平葺きとの違い、さらには必要なメンテナンスやリフォームについても詳しく解説しますので、ご自宅の屋根が瓦棒葺きであるという方はぜひ参考にしてみてください!
瓦棒屋根は、等間隔で設置されている木製の棒に金属製の板を被せて固定する工法のことを指します。
名称からは瓦屋根の葺き方の一種だと思わされますが、金属屋根の工法の内の一つなんですね(^▽^)/
特徴としては金属屋根によく見られる「縦葺き」となっていることで、屋根の傾斜に沿って設置された「心木」と呼ばれる棒に金属屋根材を固定することで形成されています。
従来の日本の住宅や倉庫などに広く浸透していたトタン屋根によく使われていた葺き方であり、現在ではガルバリウム鋼板といった最新鋭の金属屋根材の施工でも用いられることがあります。
ただ、最近では瓦棒屋根の抱えるデメリットを解消した「立平葺き」と呼ばれる工法での施工が主流となり、瓦棒葺きの屋根はだんだんと減ってきています。
※立平葺きの特徴や瓦棒葺きとの違いはページ後半で解説しております。
瓦棒屋根のメリットとしては、「緩勾配に対応可能」「施工コストが安い」「雨漏りのリスクが少ない」ことなどが挙げられます(*^^)v
屋根の一番高い位置から軒先に向かって屋根材が縦に葺かれているため、雨水が一直線に流れやすいです。
それにより、屋根の勾配が緩やかであっても十分な排水性を確保できますので、同じ金属屋根の違った工法である「横葺き」と比べても対応可能な勾配の範囲が広いというメリットがあるのです(^▽^)/
屋根材や葺き方ごとに必要最低勾配が指定されています。
緩い勾配は雨水が流れにくく、滞留した雨が屋根材を傷めたり雨漏りを引き起こしやすいくしてしまいますので、1寸近い緩勾配に対応できるのは縦葺きの金属屋根くらいです。
他の葺き方に比べて施工が容易なため、安く屋根を仕上げることができます。
縦長に屋根材を張り合わせていくことからサイズ調整の加工も簡単で、材料費が抑えやすいことも大きな要因となっています(^▽^)/
先ほどの緩勾配に対応可能というメリットでもご紹介しましたが、雨水が流れやすい形状ですので瓦棒屋根は排水性に優れています。
加えて、軒先までの雨水の通り道に屋根材の継ぎ目が存在しないため、屋根内部へと浸入するポイントがかなり少ないことで雨漏りのリスクが低くなっています。
一方で、瓦棒屋根にはデメリットも存在します。
大きなデメリットとしては、心木の腐食が発生することです(-_-;
金属屋根材を固定するための心木は木材であるため、雨水や湿気の影響で腐食してしまいます。
心木が劣化してしまうと屋根材の固定力が大幅に低下し、台風時に金属板がめくれ上がってしまう・飛散してしまうといった被害が引き起こされやすくなるのです。
また、遮音性や断熱性の低さもデメリットとして挙げられます。
ページの前半部分でも少し触れましたが、現在の金属屋根の縦葺きでは瓦棒屋根よりも立平葺きの方が主流となっています。
瓦棒葺きと立平葺きの大きな違いは、屋根材を固定する方法にあります。
瓦棒葺きでは金属板を心木に釘で固定するのに対し、立平葺きでは金属屋根材の端を互いに引っ掛けて固定します(^▽^)/
瓦棒が存在しないことで内部木材の腐食の心配がなく、金属屋根材の固定力を強く維持できるため、現在では立平葺きが主流になっているのです(*^^)v
立平葺きは「篏合式」と「縦ハゼ葺き」の2つに工法が分かれますが、どちらも心木は使用しないため、瓦棒が傷んで屋根材の固定力が低下する心配がないことが大きなメリットとなっています。
金属屋根ですので、基本的には部分的な補修や破損個所の修理、また錆への対処が挙げられます。
部分的な修理で済む場合は税込33,000円前後が参考費用となりますが、錆びを発生させないための定期的な塗装も重要です(^▽^)/
屋根塗装の相場としては、一般的な30坪の住宅の場合で約40万円~となっています。
瓦棒葺き屋根はあまり施工方法として選択されなくなってきているため、既に心木や金属屋根材の劣化が顕著になっていることも予想されます。
そのような場合では簡易補修ではなく、ガルバリウム鋼板による立平葺き屋根への葺き替えをお勧めいたします(^▽^)/
葺き替え工事の費用相場としては、30坪の住宅の場合では約100万円~となっております。
まずは私たち街の屋根やさんの無料見積りサービスをご利用いただき、詳細な施工金額を確認した上で工事をご検討してみることをオススメいたします(^▽^)/
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【施工内容】
その他の工事
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