屋根葺き替え（ふきかえ）工事とは？読み方や重ね葺き・葺き直しとの違いを解説

更新日：2024年10月11日

　屋根の葺き替え（ふきかえ）などに使用されている「葺く（ふく）」という言葉は、日常生活では目にすることがないためご存じないという方もいらっしゃるでしょう。
　
　この「葺く」という言葉は屋根リフォームの様々な場面で用いられており、「葺き替え」や「重ね葺き」、「葺き直し」など様々な工法の名称として登場してきます。
　

「葺く」という意味について

　「葺く」は屋根を仕上げるための行為を表す言葉として用いられています。

　
　元々は屋根材に草を使用して仕上げる「茅葺き」に対して使われていた言葉のため、「葺く」には草冠が入っています。
　
　それが現在まで引き継がれ、瓦やスレート、そして主流となっているガルバリウム鋼板の金属屋根材で屋根を施工することも葺くと表現しているのです。
　

葺き替え工事とは？

　屋根葺き替えとは、古くなった屋根材を撤去して新しい屋根材を葺く工事のことを指します。
　
　葺き替えの読み方は「ふきかえ」です。

　
　劣化した屋根材と共に、ルーフィングや野地板といった屋根下地材についても新しくすることができ、屋根全体の耐久性を新築とほぼ同じ状態まで回復することができるリフォームです(^▽^)/
　
▼街の屋根やさんでの参考費用
屋根葺き替え工事：税込 1,097,800円～2,200,000円
　

重ね葺きと葺き直しについて

　葺き替えと似た名前の工事として、「重ね葺き」と「葺き直し」が存在しています(-_-；
　
　言葉だけでは工事内容がわかりにくいため、それぞれが葺き替えとはどう違うのか確認していきましょう(^▽^)/
　

重ね葺き（かさねぶき）

　重ね葺きは、古い屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
　
　現在では「屋根カバー工法」という名称の方が一般的です。
　
　葺き替えと違い、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を上から重ねるようにして葺くため、屋根材の撤去・処分の費用を抑えることができます。

　
　注意点としては屋根の重量が増してしまうため、耐震性に不安がある場合や下地材が傷んでいると判断できる場合には葺き替え工事が必要になることがあります。
　また、陶器瓦などの平らではない形状の屋根材に対しては重ね葺きが行えません。

　
▼街の屋根やさんでの参考費用
屋根カバー工法：税込 877,800円～1,430,000円
　

葺き直し（ふきなおし）

　葺き直しは主に和瓦や洋瓦の屋根で行う工事となります。
　
　葺き替えとの相違点としては、取り外した瓦をまた再利用する点にあります。
　一度瓦を撤去して下地材の新設・補修を行い、また元の方に戻す工法です。
　
　そのため、取り外しが可能な瓦屋根のみに限られる工事で、屋根から剥がす際に割れてしまうスレートなどの種類には行うことができません。

　
　新しい屋根材の費用が掛からない分のコストが抑えられますが、近年では瓦から軽量なガルバリウム鋼板屋根への葺き替えを行い耐震性の対策へと繋げているケースも多くなってきています。
　

葺き替えのメリット

野地板をメンテナンスできる

　ページ前半でもお伝えしましたが、葺き替えでは野地板までメンテナンスが可能となります。

　
　野地板の強度は屋根全体の耐久性・耐風性などに関わっていますので、葺き替え工事での補強や新設には大きな効果が見込めるのです。
　
　特に築年数がかなり経過しているお住まいでは、野地板に従来の「バラ板」と呼ばれる形式が使われていることが多いため、葺き替えによって現在の主流である「構造用合板」を増し張りすることで耐久性を底上げすることができます(*^^)v
　
　参考の施工事例がございますのでチェックしてみてください！
　
＞＞瓦屋根の葺き替えによってバラ板へ構造用合板を増し張りし耐久性をアップ！税込130万円
　

耐震性の向上

　耐震性の向上も葺き替えの大きなメリットとして挙げられます(^▽^)/
　
　特に屋根材の重量が重い瓦屋根は、軽量な金属屋根材へと葺き替えることでかなりの耐震性向上に繋がります。

　
　屋根の重量が下がれば地震による揺れや負荷を軽減することができるため、近年ではガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板製の屋根材へ葺き替えるお住まいも増えてきています。
　
　石粒付きの金属屋根材へ葺き替えた事例は下記のリンクからご確認いただけます！
　
＞＞重い瓦屋根から軽量なエコグラーニへの葺き替えを行いました！税込121万円
　
　
　私たち街の屋根やさんでは、葺き替え以外にもお住まいの様々な工事に対応しており、お見積もりの作成まで無料で承っておりますので、まずはお気軽にご相談くださいね(*^^)v　

×

関連動画をチェック！

【屋根葺き替え】屋根のお悩みを一新できる屋根葺き替え工事！【街の外壁塗装やさん】

このページに関連するコンテンツをご紹介

これまでの瓦を再利用！瓦屋根葺き直しの2つのメリット・デメリット

これまでの瓦を再利用して屋根を葺き替えるから地球に優しい　一旦、屋根材（瓦・天然スレート）を取り外し、防水紙や野地板を交換・補修してから、これまでの屋根材を再利用して屋根を葺き直す工事です。既存の屋根材を新しい屋根材に交換する屋根葺き替えと似ていますが、これまでの屋根材を再利用するところが大きく違い…続きを読む