
HOME > 施工事例 > 板橋区坂下でパラペットからの雨漏りを笠木交換を行って改修工事.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
板橋区坂下にお住まいのK様から、築42年になる家で急な雨漏りが発生したので調査をお願いしたい、というお問い合わせを私たち「街の屋根やさん」に頂き調査にお伺いさせていただきました。新型コロナウイルス感染症防止対策を行って調査に伺わせていただいております。まずはお話をお伺いさせていただくと10数年程前に瓦屋根から葺き替え工事を行っているとの事、今まで目立ったような雨漏りは発生していないようだ、という事をお聞きすることが出来ました。そこで、実際に雨漏りが発生しているお部屋にご案内いただき調査を行って参りました。雨漏りが発生しているのは和室の壁際付近で屋根の中心よりも軒側に近い分部が雨漏りの跡が目立っておりました。天井だけでなく壁や柱にも雨染みが残っています。
せっかくですので、天井内部(小屋裏)も簡単に見ることが出来ましたので確認をさせていただきました。天井内部は漏水による木材の腐食などは見られなかったものの溜まったホコリに雨水が垂れた跡や各所の木材に漏水痕が見られました。
以前に葺き替え工事を行っているとのこともあり、葺き替え工事の前からある漏水痕なのかごく最近の物なのかはすでに雨漏りが発生してから日が経っているため判別は難しい状況です。
建物外部はどのようになっているか考察していきます。建物はパラペットのある建物で木造2階建てです。赤い囲みの範囲が雨漏りが起きている所です。室内の雨漏りの様子や小屋裏の雨染みの様子から漏水の原因を考えていくと、パラペットのある屋根にありがちな谷部分からの雨漏りを想定しました。
屋根に上がる前に、全体像をとらえるためにドローンも使って調査を行います。屋根は瓦から立平嵌合式葺きの屋根に葺き替えたようです。立平嵌合式屋根材は棟部分から軒先まで一体物の屋根材ですので屋根の途中から雨漏りを起こすことは極めて考えにくい材料です。予測を立てた谷に関しては、そもそも谷を作成していない屋根となっており、そうなるとパラペットと屋根の際の部分にアヤシイ雰囲気が漂ってきます。また軒先側はパラペットが屋根からの雨水を直接受けるような構造に見えます。この辺りも漏水原因の可能性の1部となっていそうです。
より細かく屋根の状態を見るために、屋根に登って調査を続けていきます。ドローンだけでは見えなかったパラペット笠木も固定を平面に釘打ちしている「脳天打ち」を行っており、一部釘は抜けて無くなっている所も見られました。屋根からの雨水を直接受ける形になっていたパラペットは間に空間を設けて水を抜けるようにしてありましたが、柱の部分は板金処理とシーリング処理だけでしたので、ここも漏水原因の一部と考えられます。
このほかに想定できる部分は、パラペットと棟の取り合い部分です。少々不思議な板金で収めており、こちらも漏水原因の可能性があります。棟板金に関しては吹き込み防止の面戸も付けられていましたので少し浮いている様には見えましたが可能性は低いと思われます。外的に明らかに破損していたり、際谷にゴミが詰まったことによるオーバーフロー的な要素は見つけることが出来ませんでした。K様もそう遠くない将来に建て替えなどもご検討されているとのことで何とか雨漏り原因を究明したい、というご希望がございました。雨漏りの場所的に、「笠木」、「パラペット際」、「棟取り合い」は間違いないので、それらの「可能性のある部分」を脱着してさらに細かい調査を行っていくご契約をさせていただき別日に再調査を行う事になりました。
詳細な調査を行うために、まずは笠木から解体を行っていきます。
笠木を取り外すと、下地木材が現れましたが防水紙が敷かれていなかったことと、板金の上面から釘打ちをされていたこともあり一部は腐食が目立っている状態でした。特に笠木板金の継ぎ目は雨水の入り込みも多かったようです。笠木からも浸水は起きていたのは間違いありません。
笠木天板からの浸水経路の確認と際谷周辺の確認の為、パラペットの壁面波板も取り外していきます。際谷部分はしっかりと屋根材が立ち上げてあり、オーバーフローで浸水したような確定要素はありませんでした。取り合い棟部分も換気棟を含め一部外して確認を行いました。
総合的に見て、雨漏りの原因として考えられるのが、やはり笠木部分、あとは棟の取り合い部分という事になり、建築に携わるお仕事をされているK様もご納得をされている様子でした。
本工事は、笠木交換、パラペット部への透湿防水シートの敷設、棟取り合いの処理を行っていく方向でまとまり、工事に取り掛かるまでの養生を施して外した板金類をもとに戻して詳細調査は終了となりました。
詳細調査の際に採寸を行った板金も用意でき、いよいよ雨漏り改修工事に取り掛かって参ります。笠木板金は今までの物よりも折下げを多くし吹き込みによる浸水対応を強化していきます。
K様が室内を確認されたところ、前回の調査で雨漏りを起こしていたのと対称になる側にも同様の雨漏りがある事がわかりました。そのため、対称側の壁面も透湿防水シートの処理を行っていきます。
壁面の波板を外し漏水の状態を確認しています。
笠木の被っていた部分には反対側と同様に浸水の形跡が残っておりました。屋根からの雨水を直接受けるパラペット立上り部は穴が開いており、軒先側の雨漏りはほぼここからの物と判断できそうです。
パラペット内壁部に笠木部分も含め、透湿防水シートを敷設していきます。その上から予め裁断してきたコンパネにて笠木板金の下地を作成していきます。
笠木周りからの浸水を完全に防ぐため、防水テープを使って屋根の立上りとパラペット内壁に敷設したシートの端部を処理していきます。笠木下地のコンパネ部分には粘着式のルーフィングを敷設していきます。
笠木の下地ルーフィングの端部も防水テープでしっかりと処理し、作成してきた笠木板金を被せていきます。笠木板金はもちろんガルバリウム鋼板製の物です。
工事の日は、雨が降りやすい予報でしたが、想定よりも早くから雨がポツポツと降ってきました。足元に注意しながら作業を進めて参ります。
新しく設置した笠木板金は上からではなく、横側にビスを使って固定していきます。これで笠木からの浸水は心配なくなることでしょう。板金は継ぎ目部分に防水のシーリングを打ってから数センチほど被せて施工しています。シーリングの頃には雨も上がりました。
見た目の変化はあまりありませんが、工事が終了いたしました。
板金の折下げは従来品より3センチほど大きくしております。
笠木板金を固定するビスはパッキンが付いたもので、隙間からの浸水を防ぎます。劣化して無くなってしまっていた棟板金の三又部分へもシーリングを行いました。
記事内に記載されている金額は2021年05月21日時点での費用となります。雨漏りする前の屋根工事が断然お得な理由【街の屋根やさん】
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