
HOME > 施工事例 > 調布市深大寺元町で下地が腐食したかわらUの棟をガルバリウム鋼.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
担当:富田
お問合せのきっかけは屋根材が落ちそうになっているという内容でした。ズレて落ちそうになっているのはかわらU葺き屋根の棟部分です。
かわらUは積水屋根システム(旧セキスイルーフテック)より1970年~2007年まで販売されていた屋根材です。販売された当時は耐久性も高くて軽く、しかもトタン屋根の上に被せる事が出来る事から、全国的に非常に多くの建物に使用されました。
棟もかわらUで出来ているのですが、下地には木が使用されています。
下地の木にビスで固定しているのですが、木が腐食してしまい棟がズレてしまった様です。かわらUは製造時期によってアスベストを含んでいるものと含まないノンアスベストに分かれます。
棟には刻印があり、数字を確認する事で製造された年を確認する事が出来ます。1990年8月からノンアスベストのかわらUが販売されましたので、建物の築年数と刻印によって判断する事が可能です。
大分劣化が進行しているかわらUの屋根ですが、今回はズレてしまった棟部分の交換工事をおこなう事になりました。かわらUを葺いた後に気を下地にして棟を固定するのですが、ズレた部分を外すと鳥の巣の跡がありました。木が腐食してしまったのは鳥の巣が原因かもしれません。
腐食した木を取り外して綺麗に掃除します。かわらUの隙間から下の屋根が見えました。元々は瓦棒葺きの屋根が葺いてあり、そのうえにかわらUを被せた様です。
瓦棒葺き屋根は現在でもありますが、昔は非常に多くの建物に使われていました。その様な瓦棒葺き屋根の上に被せる事が出来たのも、かわらUが全国的に使用されていた要因です。
築年数と表面の割れの状況と刻印から考えて、今回工事をおこなった屋根はノンアスベストのかわらUです。
非常にもろいので全体的にひび割れが出ていますので、工事中に割らない様に注意しながら作業を進めていきます。
かわらUは断面が波型になっていますので、平らな棟を取り付けた時に隙間が出来てしまいます。その隙間から雨水が入るのを防ぐために面戸を取り付けます。
両面テープが貼り付けてあるスポンジ製の面戸を木下地の外側になる様に張っていきます。
面戸を貼り付けたら棟を取り付けるのですが、新しくするのはかわらUの棟を戻すのではなくガルバリウム鋼板製の棟板金を使用します。かわらUに比べても軽くて耐久性が高い材料ですので、交換工事をおこなった跡のメンテナンスが殆ど必要ありません。
面戸の上に乗る様に貫板を固定していきます。貫板の上に棟板金を被せて横から固定しますが、一本では届きませんので、ジョイント部分は重ねを設けてコーキングを内側に打つことで雨水の浸入を防ぎます。
幸いな事に作業中にかわらUが割れる事はありませんでしたが、慎重に作業していきます。軒先に近い部分から棟板金を被せていきしっかりと固定して棟板金工事が完成します。
スポンジ状の面戸を取り付けて上から貫板をビスで固定する事で、波型部分にぴったりと納まって雨水が入り込まない様になりました。
拡大するとわかりますが、かわらUの表面に見える網目模様もノンアスベストのかわらUだけにある特徴ですので、この点からもアスベストが含有しているかを確かめる事が出来ます。
棟板金工事が完成しました。下地が傷んでズレてしまったかわらUの棟を耐久性が高いガルバリウム鋼板製の棟板金にこうかんしましたので、工事後に今回の様なズレが生じる事も無くなり安心出来る様になりました。
記事内に記載されている金額は2024年03月13日時点での費用となります。
【工事前】
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