三鷹市井の頭で洋瓦の棟を乾式工法のハイロールを使って取り直し工事
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
三鷹市井の頭で棟瓦の取り直し工事をおこないました。洋瓦の棟を一旦外して下地を直してから元に戻す工事を、棟瓦取り直しといいます。元々は芯木という木の回りを漆喰で保護して納めていますが、新しく取り直す方法は漆喰などの湿式の材料を使わずに、『ハイロール』を使用しました。しっくいの代わりに蛇腹状になったブチルテープが付いていて、雨水の浸入を防ぎます。新しい芯木には、木製の材料ではなく樹脂製の『タフモック』を使います。木と違い雨水によって腐食する事はありませんので、今までよりも耐久性が高くなり今後のメンテナンスが少なくて済む様になりました。漆喰が無い分屋根の重さも軽くなっていますので、地震にも強くなり安心です。
担当:富田
- 【工事内容】
- 棟瓦取り直し
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 施工期間
- 4日間
- 築年数
- 10年
- 平米数
- 105㎡
- お施主様
- H様邸
- 【工事内容】
- 棟瓦取り直し
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- ハイロール,タフモック
- 施工期間
- 4日間
- 築年数
- 10年
- 平米数
- 105㎡
- お施主様
- H様邸
【洋瓦の棟は湿式工法】
洋瓦の棟はズレも無く傷みもそれ程出ていません。芯木という木を下地として回りを漆喰で保護している、湿式工法で納めています。
漆喰の剥がれもありませんが、今後の事を考えて下地を軽い材料に変えたい、というのが今回の工事のきっかけです。芯木にパッキン付きのビスで固定していますが、穴の回りから雨水が入り込んでしまい、下地を腐食させてしまいます。
【雨水で腐食した下地の状態】
棟瓦を剥がすと下地が見えました。真ん中に見えるのが芯木(しんぎ)で、木が使われています。雨水が入り込んだ事で、棟の下で見えませんでしたが大分腐食しています。
芯木が腐食していると釘やビスも浮いてしまい棟瓦が崩れてしまう事になります。まだその下地の隅木や棟木の腐食はありませんので、新しい下地に変えていきます。
【腐食しない芯木のタフモック】
元々木が使われていた芯木には『タフモック』を使用します。樹脂製の材料なので、ビス穴などから雨水が入り込んでも腐ってしまう事はありません。
棟木や隅木の上に金具を設置してその上にタフモックの芯木を乗せて固定します。浮かせた部分に新しい材料を被せていきます。
元々の漆喰(しっくい)の代わりになるものは、ロールになった材料です。
【乾式工法のハイロールで棟を納めます】
タフモックの芯木の上にハイロールを被せます。このハイロールが漆喰の代わりになる材料で、蛇腹状になったブチルテープが瓦に密着して雨水の浸入を防いでくれます。
ジャバラになっているので、瓦の丸い部分にもしっかりと密着します。漆喰などの湿式の工法は、重量も重いのですが、ハイロールはとても軽い材料なので屋根への負担軽減にも繋がります。
元々の漆喰(しっくい)で塞いでいた時は、芯木も木製で釘穴などから雨水が入り込んで腐食していましたが、芯木を樹脂製のタフモックにしているので、腐食する心配が無くなりました。また、漆喰(しっくい)の場合は経年によってヒビ割れたり剥がれたりしますが、ハイロールの場合は蛇腹状のブチルテープが漆喰の替りになるので、剥がれたりする事も無くなります。
【瓦を被せて完成です】
棟瓦を被せてビスで固定すれば棟瓦の取り直し工事が完成しました。見えない部分ですが下地も直してありますし、漆喰(しっくい)と比べてもヒビ割れなどの劣化はありませんので、今後のメンテナンスは殆ど必要なくなりました。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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