
HOME > 施工事例 > 江戸川区で南蛮漆喰「シルガード黒」で棟の取り直し工事!室内天.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
漆喰の剥がれでご相談を頂いたのは、江戸川区の2階建て住宅です。
漆喰の補修が必要な屋根材と言えば「瓦」ですが、瓦にも様々な種類があります。
表面がつるつるとし、裏側や重なって見えない部分の色が違う場合は、和瓦(粘土瓦)の中でも釉薬瓦に分類されます。
粘土を瓦の形状にし乾燥、その後にガラス質の釉薬を表面にかけて焼いた瓦ですので、塗装は必要ありません。
耐久性には優れている一方で、重量があるため耐震性には劣ります。長期的に使用できる屋根材ですので、使用できる限りはメンテナンスをし、使い続ける方が多いですね。
下屋の「雨押え」と呼ばれる屋根と外壁の接部は、水が入り込まないように板金が外壁に差し込むように取り付けられています。
板金の下に【のし瓦】と呼ばれる平らな瓦を積み、隙間を防いでいます。
通常、この隙間に漆喰を塗り、内部に積んだ土が流れ出ないように施工するのですが、経年劣化によって剥がれてしまっています。
漆喰が無くなることで土が流れ、瓦が下に落ちてしまっています。
この状態になると、瓦の落下や雨漏りを起こしてしまいますので、早急に補修する必要があります。
続いては大屋根です。落ちてきた漆喰は既に片付けられたようですが、屋根の上にはまだ漆喰の剥がれた跡が残っていました。
瓦自体がメンテナンスフリー素材だとしても、漆喰まではそうはいきません。築10年程度から点検を行い、剥がれた場所は随時補修を行う必要があります。
また、台風や地震が発生した後には、漆喰が剥がれている事がありますので、特に要注意です。
全体を点検すると、広範囲に渡って漆喰に剥がれが見られました。瓦屋根は今の所崩れていませんが、このままにしてしまうと内部の土が流れ、瓦の並びは崩れ、雨漏りを起こしてしまう可能性が高くなります。
漆喰が原因かは不明の様ですが、室内の天井には雨染みと、クロスの剥がれが見られたそうです。
応急措置として、剥がれたクロスをテープで止められたようですが、来客時を考えると綺麗に補修したいというのが本音ですよね。
小屋裏を確認すると、ここ数年で雨漏りが発生したような、木材への染みが見られました。濡れた天井材を見る限り、屋根からの雨漏りと考えて良いでしょう。
今の所、カビの発生や木材の腐食等は見当たりませんでしたので、構造部分の補修は必要ないでしょう。
木材の腐食は、シロアリの誘因や耐久性の低下につながりますので、雨漏りの補修は最優先で考えていく必要があります。
室内の補修をご検討中の方は、雨漏りの原因を特定してから行っていきましょう。
街の屋根やさんは無料点検で、お問い合わせ内容の屋根だけでなく、外壁や付帯部に不具合が無いかも見させていただきます。
霧除けや木部を取り付けられた場所に隙間があれば、別の個所でも雨漏りを起こす可能性があります。
モルタル外壁の場合、クラック(ひび割れ)の発生によって、雨水が浸入することもありますので、劣化する前にしっかりとメンテナンスを行っていきましょう。
今回は全体の漆喰の剥がれ、土の流出が進行している事が考えられた為、棟の取り直し工事を行っていきましょう。
まずは瓦を剥がし、既存の漆喰・土を取り除いていきます。
10m程の補修ですが、撤去する土は土嚢袋10袋に及ぶほど、非常に多い土が乗っかっています。
瓦屋根が非常に重たいと言われているのは、瓦のせいだけでなく、隙間を塞ぐ漆喰や土が原因でもあります。
軽量化を図る為に、湿式工法(土を使用)ではなく乾式工法(ハイロール等の乾式棟防水材)を使用することも出来ますので、お気軽にお申し付けください。
前回施工では土で土台を形成していましたが、今回は南蛮漆喰を積み上げて、瓦の下地を作っていきます。
漆喰詰め直し工事では、表面を綺麗に仕上げることしかできません。対して棟の取り直し工事は、下地部分からのやり直しが出来ますし、瓦のズレも修正することが出来ます。
築年数が経過している場合、漆喰の剥がれが重度な場合は、棟の取り直し工事を行っていきましょう。
今回使用した漆喰は、軽量な南蛮漆喰「シルガード」と呼ばれる材料です。
屋根には昔ながらの漆喰が使用されていると思われがちですが、実は大変高価な材料の為、現在は南蛮漆喰と呼ばれる材料が多く使用されています。
シルガードは、フノリの煮汁に消石灰・骨材・着色剤・防水材・繊維・水分を混ぜ合わせたものです。
粘土が含まれていないため、割れにくく頑丈と言われています。
施工時には水分が多い為、泥のようなさわり心地です。これをコテで瓦の隙間に押し込んでいきますが、完全に乾燥するまでは2ヶ月ほどかかります。
そして今回は、黒色のシルガードを使用していますが、水分がなくなることで主成分が滲み出し、白色に代わっていきます。
本来、土と漆喰を使い分けていたところを、シルガードのみでの施工が可能ですので、工期も短縮することが出来ました。
屋根補修後は、室内天井の貼り替えです。まずは埃の飛散が多い為、養生テープで埃を抑えていきます。
今回は部分補修の為、1日で作業が可能ですが、大部分となりますと数日かかる恐れがあります。
その際には、養生範囲を変えたり、毎日養生作業から始めたりと、状況に応じて対応させて頂きます。
張り替える天井材を剥がし、取付下地の確認・補強を行い、ボードを取り付けます。
仕上げ天井材は、ハイクリンボード アートタイプ 木目です。
ボードの表面が既にクロス仕上げになっていますので、ここからクロス張付の施工手間や費用は不要です。
但しビス止めを行いますので、ビス穴は残ってしまいます。
また部分的な張替補修ですので、既存との多少の段差が出来てしまうと思います、あらかじめご了承ください。
養生を剥がし清掃を行えば、室内工事は完了です。
瓦屋根は棟の取り直し工事を行う事で、瓦のズレ・崩壊を防ぐことが出来ました。
南蛮漆喰にはシリコン等の防水材が含まれている為、雨水の浸入もブロックし、長期にわたって雨漏りの発生を防ぎます。
建物の揺れでひび割れが起きる可能性がありますので、その都度の定期点検は怠らずに行っていきましょう。
室内天井も部分的な張替を行い、天井のたわみを改善することが出来ました。
仕上げ材によっては、クロス張り替えや塗装補修が不要になりますので、ご希望等を一度お聞かせください。
構造的なトラブルが発生する前に補修が行えたことで、T様にもご安心していただけました。
漆喰の剥がれが気になる・雨漏りの点検・補修のご相談等、お住まいで気になる事がありましたら、お気軽に街の屋根やさん東東京店へお問い合わせください。
ご相談はもちろん、点検も無料にて承っております。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【工事後】
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瓦屋根の雨漏り原因とは?屋根の構造をもとに詳しく解説!【アメピタ!】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
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街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
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