瓦屋根の基本情報と特徴|瓦屋根を長持ちさせるための重要な点検ポイントとは?
更新日:2023年07月05日
瓦屋根は、伝統と耐久性が調和した美しい屋根材です。
優れた耐久性、メンテナンス性がメリットである一方、耐震性や初期費用に注意が必要な点もございます。
また、瓦屋根は頑丈に見える為、メンテナンスを必要としないイメージが強いですが、実際は定期的な点検・メンテナンスを必要とする箇所もございます。
今回は、瓦屋根のメリット・デメリットを含めた基本情報と特徴を、瓦屋根を長く安心してご使用いただく為に必要な定期点検のポイントと合わせて詳しくご紹介致します。
瓦屋根の基本情報

瓦屋根の特徴
瓦屋根は古くから日本の伝統的な屋根材として使われてきました。
特徴的なデザインは日本の建造物と良く調和し、伝統を思わせる佇まいを生み出します。また、瓦の種類にもよりますが耐用年数が50年を超えるものも存在しており、非常に高耐久な屋根材となります。
続いて、瓦屋根のメリット・デメリットをそれぞれご紹介致します。
瓦屋根のメリット


以下に瓦屋根のメリットをご紹介致します。
高耐久性:
瓦は耐用年数が50年を超える種類も存在しており、非常に耐久性が優れています。
スレート屋根が、20年~30年でひび割れ・反りが目立ってくることを考えますと、瓦屋根の耐久性がいかに優れているか分かります。
また、一般的な瓦屋根は塗装メンテナンスを必要としない為、長期の目線で考えればコストパフォーマンスに優れているともいえます。
メンテナンス性:
瓦屋根は、瓦を1枚ずつ取り外すことが可能です。
その為、瓦屋根の一部分に問題が発生したとしても全体を交換するといった大規模な工事では無く、部分的な補修が可能です。
その為、修理費用の節約にもつながります。
また、瓦が取り外せるという事は内部の状態(防水紙・野地板など)を簡単に確認出来るといったメリットにも繋がります。
雨漏りなどの異常あった際に雨漏り発生箇所の特定や劣化状態の確認などが容易になります。
伝統的なデザイン:
瓦屋根の日本の伝統を感じさせるデザインは大きな魅力であり、日本に建造物と良く調和します。
また、ブラウン色の瓦などはモダンで上品な雰囲気を演出できるなどバリエーションもございます。
高耐久でありながらメンテナンス性にも優れる点は、屋根材としては大きなメリットです。また、伝統的なデザインにも魅力があります。
瓦屋根のデメリット
続いて、瓦屋根のデメリットをご紹介致します。
耐震性の低下:
瓦屋根は、金属屋根などと比べると非常に重量が重くなります。
地震が発生した際、屋根の重さは建物の揺れに比例してしまいますので、地震の際にお住まいの大きな揺れに繋がってしまう可能性がありますので、お住まいの構造や基礎が設計上問題ないか留意する必要があります。
地震が多い日本では、特に大きなデメリットとなります。
初期費用:
瓦屋根は、他の屋根材と比べて初期費用が高くなる傾向があります。これは、瓦の製造には高度な技術や工程が必要であり、それが製造コストに反映されるからです。ただし、瓦の耐久性やメンテナンス性を長期的に考慮すると、コストパフォーマンスが高いと言えるため、必ずしもデメリットとは言えません。
屋根カバー工法による修繕が困難:
屋根カバー工法は、既存の屋根に新たな屋根材を重ねて施工する方法です。
問題のある既存屋根の廃棄を必要としない為、廃棄費用を節約を可能とする昨今注目を集めている工法です。
しかし、屋根カバー工法は瓦屋根に施工することが困難であり、無理に施工できたとしても他の修繕方法の方が施工費用をより抑えられる場合がほとんどです。
将来的には修繕の選択肢が制限される点はデメリットとなります。
瓦屋根の点検ポイント


瓦は高耐久である為、瓦屋根にメンテナンスは必要としないイメージがございますが、実際はそうではございません。
棟瓦を支える「漆喰」や瓦内部の「防水紙」、雨水を排水する「谷板金」などは瓦よりも耐用年数が短く、定期的な点検・メンテナンスが必要となる為、注意が必要です。
以下にそれぞれの点検ポイントをご紹介致します。
漆喰:
漆喰は棟瓦の固定、浸水を防ぐ重要な役割を担っています。漆喰の寿命は瓦と比べて短く、約10年程度ですので、注意が必要です。
漆喰が経年劣化すると、棟部分から剥がれ落ち、内部の葺き土が流れ出したり浸水が起こる可能性があります。特に葺き土が流れ出すと、棟が崩壊するなど大きな被害を引き起こすことがありますので、注意が必要です。
防水紙:
防水紙は、ルーフィングとも呼ばれお住まいに雨水が浸入するのを防ぐ役割を果たしています。
お住まいを雨などから守っているのは瓦やスレートなどの屋根材というイメージがございますが実際はそれだけではありません。
防水紙は、屋根材内部に侵入した雨水を防ぐ役割を担っており、もし屋根材に割れなどが発生したとしても防水紙がしっかり機能していれば、直ちに雨漏りが発生する可能性は低いです。
防水紙に劣化や損傷が生じると、雨漏りのリスクが生じる可能性がありますので、こちらも定期的な点検をされることをオススメ致します。
谷板金:
谷板金は、屋根上に降った雨を一カ所に集めて排水する役割を担います。
その為、水分に長時間接する機会が多く錆や腐食による劣化が進行しやすい為、注意が必要です。
屋根の中でも雨漏りリスクが高い場所となります。
瓦屋根を長く安心してご使用いただく為にも、定期的な点検・メンテナンスをされることをオススメ致します。
瓦屋根の基本情報と特徴、瓦屋根を長持ちさせるための重要な点検ポイントのまとめ
瓦屋根は、耐久性・メンテナンス性に優れており特徴的なデザインにも魅力がございますが、耐震性や初期費用、屋根カバー工法による修繕が困難であることがデメリットであり注意が必要です。
また、瓦屋根を長く安心してご使用いただく為にも、瓦屋根の漆喰・防水紙・谷板金など瓦屋根全体の定期的な点検・メンテナンスをされることをオススメ致します。
私達、街の屋根やさんは瓦屋根の補修・メンテナンス等の施工実績・経験を豊富に持っております。
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