
HOME > 施工事例 > 足立区|ドレン取替と部分補修・トップコート防水工事!
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:谷
担当:谷
【点検の様子】
陸屋根コンクリート造の住宅です。2階部分のバルコニーはもちろんですが、屋根も防水施工が必要な住宅です。一見綺麗に見えますが、防水はウレタン塗膜防水で約10年、アスファルト防水で約17年の寿命です。まだ大丈夫か…と思っているうちに気付けば雨漏りというのも少なくありません。どのような防水施工をしているのか、どのくらいの耐用年数なのか把握するのも大変重要な事です。
コンクリート下地の場合、防水施工は一般住宅に使用されるFRP防水とは仕様が変わってきます。ウレタン塗膜防水(防水塗料を塗る工法)、アスファルト防水(アスファルトシートを貼り継ぎ目を液状アスファルトで埋める方法)、シート防水(ゴムもしくは塩ビのシートを下地に張り付ける工法)のいずれかになると思います。どれにもメリット・デメリットがあり施工方法によって費用も違いますので確認の必要はありますね。
こちらはウレタン塗膜防水のようですが、劣化か一部剥がれが見られるようで、部分的な補修をしているようですね。塗膜が剥がれてしまった場合テープ等で簡易措置をする方もいらっしゃいますが、あまりお勧めは致しません。テープを貼ることによって周りの防水層も傷んでしまう、見栄えが悪い他、その部分に集中的に水分が溜まる可能性があります。溜まった水分によって更に劣化が進行していきますので早めに防水補修をした方が良いですね!
防水層は常日頃から紫外線に晒され、雨水があたるところです。そのため、外壁の塗装と同じようにいかに定期的に補修を行うかがとても大切です。また、防水施工をしている所の直下は建物の内部です。メンテナンスを怠ることで雨漏りの発生要因になってしまいますので十分に注意しましょう。こちらは下地のメッシュシートが防水層が摩耗したことによりうっすらと見えてしまっています。
こちらは屋上陸屋根に1つ設置されている排水口です。屋根の面積約45㎡に対して、排水口が小さい為に排水が追いつかない可能性があります。100㎡に2つ設置する排水口ですので数としても違和感はありませんが、それにしては排水の口径が小さいです。
水の滞留時間が長くなることによって、防水層の劣化、雨漏りのリスクを高める原因になります。施工の際にどれだけの集水機能があることを把握し、雨樋に接続するだけの排水口を設置する必要があります。今の時点で25φ、新たに取り替える場合に45φの約2倍のサイズにします。
【施工の様子】
立上りには苔が付着しているのと塗膜の小さな気泡が出来ています。但し、大きな問題はなく雨漏りも起こしていません。防水層の状態に対してウレタン塗膜防水をやり直す必要はないでしょう。必要な部分だけ補修を行い、トップコートで表面保護をしていきます!
防水工事は塗装工事と同じく、まず表面を綺麗にする必要があります。高圧洗浄をしていきますが足元の安定性と費用の軽減の為に足場の仮設をしていません。そこで役に立つのがベニヤ。
↑このように使います。高圧洗浄の際にどうしても飛散してしまう泥や水しぶきをベニヤで受け止め作業を進めます。手間は大変かかりますが、このおかげで周りの住宅にご迷惑をかけずに作業を行うことが出来ます。
排水ドレンの補修に入ります。部分補修をしていきますので補修部位が広がらないように細心の注意を払ってドレンの周りを切っていきます。
切ったドレンと、更に拡張させた排水です。ドレンの取替は防水施工を行うたびに項目に入れた方が良いでしょう。ドレンの劣化とつまりはそのまま防水層の劣化に直結してしまいます。ルーフドレンは鉄製鋳物で出来ているものが多く、錆びてしまうものです。防水材・ドレン・雨樋が繋がっている部分ですので1つが劣化することにより、その間で漏水を起こしてしまいます。
改修用ドレンは既存のドレンをカバーし、雨漏りを防ぐといったものです。鉛の為に加工もしやすく耐久性もばっちりですのでこの改修用ドレンの取付作業に入ります。この鉛、3㎜程度の薄さですが、防水層にとって3㎜は大きいものです。取り付ける際に不陸調整を怠ると水の流れが滞ってしまい傷む原因になります。また口径を大きく修正しましたが、既存の穴よりも小さなドレンを取り付けることになります。たとえば100φの口径には75φ、75φの口径には50φと言った感じです。点検時の排水口にそのまま設置していた場合、更に穴は小さく排水機能が低下しますので事前の下地処理が必要になります。
改修用ドレンの裏側にシーリングを塗り、取付時に隙間のないようにしていきます。ドレンを差し込んだら更に密着させるために叩いていきます。鉛の加工性はここで役立つんですね。
先ほども言いましたが、防水層は1/100の緩やかな勾配です。ドレンを取り付けた場合のことを考えて不陸調整を行わないと防水層に水たまりが出来てしまいます。下地処理を入念に行う事で防水層が長期的に守られます。
ドレンには当然ですが、全ての雨水が集中して流れ込みます。しっかりと防水処理を行わなければどんなに良い防水施工をしたとしても漏水が起きてしまいます。ドレンの周りに補強布の設置、シーリングで被せて均一にならします。
硬化後にトップコートを立ち上がりから行っていきます。
立上りとの取り合いもムラのないように平場もトップコートを行っていきます。トップコートをするかしないかで考えると防水の耐用年数は全く違ってきます。改修時のトップコートはウレタン系樹脂の場合が多く、新築時のポリエステル系よりも伸縮性に優れています。ポリエステル系よりも硬くはないので摩耗性・薬品性には劣りますが、割れが起こることが少なくなり、寿命は5~10年となります。
漏水が起こるような原因を作らなければ防水層を補修する必要はありませんので10年後は5年ごとにというように定期的な点検を行っていきましょう。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
【工事完了後】
もともと25φの小さなドレンが取り付けられていました。排水が追い付かず水たまりが出来ている状態でしたので、ドレン周辺の拡張、45φのドレンに取替工事を行いました。不陸調整をしっかりと行い防水処理を施してからトップコートで全体保護を行いました。
防水工事で雨漏り防止!陸屋根・屋上のチェックポイント【プロが解説!街の屋根やさん】
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