
HOME > 施工事例 > 中野区丸山にて棟板金の補強工事を行いました
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:木下
担当:木下
中野区丸山にお住いのS様より、近くを通りかかった業者に棟板金の浮きを指摘されたので確認してほしいとのご依頼をいただき調査してきました。
棟板金とは、屋根が交わる部分の包み板金のことを指し、そこからの雨水の侵入を防ぐ役割をしています。
棟板金の施工方法としては、一般的な包み板金の納め方と、さし棟といわれる納め方があります。包み板金の場合、固定のために貫板と呼ばれる板に板金を固定して仕上げます。
古くから貫板には木材が使用されており、経年とともに劣化して腐食してきますので釘の抜けや浮きなどの原因になってしまいます。
最近では貫板に腐食しない樹脂製のものをスタンダードにしていることが多く、私達街の屋根やさんでもリフォーム工事の際には樹脂製の貫板を標準仕様にさせていただいております。
業者から指摘があったというところの点検をしたところすぐに工事をしなければいけない状態ではありませんでした。しかし、別の部分に関しては貫板の腐食が進んでおり、棟板金が浮いてきてしまっておりました。
棟板金の浮きや釘の浮きは2軒も離れてしまえば肉眼で確認することは困難です。棟板金は不安をあおりやすく基本的にはどのお宅にもついている物なのでそういった業者のセールストークに使われることが多くあります。指摘を受けたからと言ってすぐに契約を進めるのではなく、信頼できる業者に一度見てもらうことをお勧めいたします。
三又の部分でも納め方が少し特殊で、取り合いの部分にコーキングを打っておりませんでした。重なっている部分の板金を少し立ち上げてはいましたが、効果が出るほどではありませんでしたのでそこから雨水が入り貫板の腐食を速めてしまっていたのではないかと思います。
棟板金が浮いてしまった、風で飛ばされたというのは火災保険の対象になりますので保険の申請を行うことができます。
こういったケースは風災による被害に分類されます。風災は風速20m/s以上の風によって被害を受けた場合という条件がありますが、台風や春一番等はそういった条件をクリアしやすいので、台風の後などは一度点検をしてみるとよいかもしれません。
今回もお客様に火災保険のお話をさせていただいたのですが、数年前に飛び込みの業者が来た際に保険の申請を行ったとのことでした。その時は少額しか保険が下りずに工事を断念してしまったとおっしゃられておりました。
火災保険の大前提としては自然災害などで被害を受けた箇所の現状復旧に対しての金額を出しましょうということなので、一か所棟板金が浮いていたからと言って全交換で申請をすることはできません。以前来た業者は棟板金の全交換で申請をしたらしく、結局減額されて少ししか下りなかったそうです。
同じ箇所での申請は難しいので今回申請は見送ることになりました。
それと申請をするにあたり、保険会社から依頼された鑑定会社の現地調査が入る場合があります。その調査には見積書を作った業者の同行が認められておりますので日程をお教えいただければ調整して立ち会うということも行っております。もし調査が入るとなった場合にはお気軽にご相談ください。
今回は築年数のことも考慮して棟板金の交換工事ではなく屋根のカバー工事と棟板金の補強工事をご提案させていただきました。
使用しましたのはステンレス製のピアスビス(35mm)とコーキング材です。鉄製のビスを使ってしまいますと錆の原因にもなってしまいますのでステンレス製のものを使用しましょう。
また、ビスの頭の部分の形も重要で鍋頭のものを使用するのが良いとされています。その理由は雨が伝ったときに頭の部分から中に入りにくいということです。頭が平たい物を使用してしまうとビス頭と板金戸の隙間に雨水がたまってしまいます。そうなるとビスを伝って中の貫板に水が廻ってしまい腐食の原因になってしまいますので気を付けましょう。
ピアスビスの先端は小さな刃のようになっており、インパクトドライバーをトントンとたたくことで板金に通るので仮穴を開けずに打つことができます。
基本的にはビス打ちを行うとき35cm間隔で打っていきます。間隔が広すぎると一箇所にかかる負担が大きくなってしまいます。適度な間隔で打っていくことが大事なのです。
ビス打ちが終わったら既存の釘の打ち込みを行い釘の部分にコーキング材をつけていきます。ビスに比べて隙間の大きくなった釘穴は雨水が入りやすい部分になりますのでしっかり処理してあげましょう。
続いて三又部分のコーキング処理を行っていきます。他の部分に付着しないように養生を行ってからプライマーを塗布しコーキング処理を行っていきます。夏場ですとすぐに固まってきてしまうので手際よく行っていきます。
ビス打ちとコーキング処理を終えたら作業終了です。
なお、工事を行わせていただくにあたり、お客様には貫板の腐食が進んでいるのでビスが利かない箇所が出てきますというお話をさせていただき、ご了承のうえで工事を行いました。貫板の状況によっては全く意味がないという場合もありますのであらかじめお含みおきいただければ幸いです。
作業終了後お客様にお写真を確認していただきました。お客様からも丁寧にやってくれてよかったとお言葉をいただけましたので一安心です。
私達、街の屋根やさんでは新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとございましたらお気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2022年04月08日時点での費用となります。火災保険が適用できる?屋根工事・屋根修理【プロが解説!街の屋根やさん】
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