川崎市麻生区にて鉄筋コンクリート造の戸建て住宅で雨漏り発生、陸屋根をウレタン防水工事
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
2階建ての戸建てで鉄筋コンクリート造というとかなり珍しく感じますが、実は昭和のある時代にはこのような建物が盛んに作られていた時代があるようです。昭和モダニズムと呼ばれるもので、東京オリンピックから第1次オイルショックくらいまでがピークで、その後はオイルショックによる景気の悪化とともに下火になっていったとききますが、現在でもこのような建物が多く残されているところもあります。A様のお住まいは2階建てのコンクリート造というもので、初めて雨漏りでかなりびっくりしたそうです。雨漏りは陸屋根の防水層の劣化と排水されずに溜まっていた雨水が原因でした。
担当:富田
- 【工事内容】
- 防水工事
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 施工期間
- 6日間
- 築年数
- 40年以上
- 平米数
- 45.4㎡
- お施主様
- A様邸
- 【工事内容】
- 防水工事
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- エバーコートZero-1s
- 施工期間
- 6日間
- 築年数
- 40年以上
- 平米数
- 45.4㎡
- お施主様
- A様邸
【点検の様子】
お住まいの図面のコピーがあるということで、まずはそれを拝見させていただきました。驚いたことに青焼きと呼ばれるものです。生で見たのは40年近くも前のことですが、つい最近までそのコピー機も普通に市販されていたというから驚きです。建物は鉄筋コンクリート造りで陸屋根、雨漏りしたのは初めてということですが、覚悟はしていたということです。
防水工事は定期的に行っており、7~8年前にウレタン防水をしたということでした。たしかに雨漏りは初めてらしく、天井の雨漏り跡も小さく、その下に雨水を受け止めるために設置されていた容器も小さいものでした。
その建物の陸屋根ですが、雨水が溜まったままになっています。そして、アリューシャン列島のように盛り上がっているところが点在しています。水が溜まっていることが雨漏りの原因になっていることは一目瞭然なのですが、それよりも火山帯の小島のように連なっている画像の水色の盛り上がっている部分が気になります。
押してみるとかなり固く、膨れなどではなさそうです。図面のコピーと照らし合わせた結果、お部屋の壁と盛り上がっている部分の位置が一致しました。柱か何かの構造体なのでしょう。1つの疑問が解決しましたので、雨漏りの原因を探っていきます。陸屋根のほぼ全面が水溜りになっている理由はすぐに分かりました。何かのケーブルを納めているホースが排水を邪魔しているのです。
このホース、陸屋根の床に触れないように当初は浮かせて設置されていましたが、排水口の手前でゆるんでおり、水を堰き止めていました。排水口の手前で乾いています。雨量が多く、排水量が多いときには水流と重みである程度までは排水されるようですが、水量が減るとホースの重みで堰き止められてしまうようです。陸屋根の表面には防水層の裂け目も見つかりました。ホースを浮かせれば、現在の雨漏りは解消されるでしょうが、近いうちに裂け目から浸水して雨漏りが再発するでしょう。前回の防水工事から7~8年経過しているので、そろそろ陸屋根のメンテナンスも検討する時期に来ています。
【ウレタン塗膜防水】
陸屋根表面の汚れが目立つのでまずは高圧洗浄機で洗浄します。高圧洗浄が降りましたら、水切りワイパーで素早く排水してしまいます。水が溜まっていたことが漏水の原因でしたので、素早く排水してしまうのに越したことはありません。
問題となっていたホースで堰き止められていた部分です。床に着かないようにしたところ、水の排出状態自体は良好でした。勾配不良ではないことも確認できました。
床面が充分に乾いたら、ウレタン塗膜防水用のプライマーを防水面に塗布していきます。床面だけでなく、立ち上がり部分にも充分に塗布します。
次にウレタン防水材を塗布していきます。まずは盛り上がっている部分に塗布し、立ち上がり部分にもウレタン防水材を塗布していきます。盛り上がっている部分や立ち上がり部分はこれが一層目になりますから、二層仕上げにすると、こちらの部分は事実上は3層の防水層になるわけです。
ウレタン防水材を全体へ 塗布していきます。これが一層目をウレタン防水となります。一層目塗布が完了しました。それにしても盛り上がっている部分が目立ちますね。
続いてはウレタン防水二層目を形成するため、再度、ウレタン防水材を塗布していきます。塗布するというよりも流し込むという感じの部分も多いので、均一な防水層を形成するにはある程度の経験が必要です。これでウレタン防水層の二層目も形成されました。
最後の仕上げのトップコートです。立ち上がり部にトップコートを塗布していきます。最後は立つ位置も少なくなり、このような感じになりますが、きちんとどこから地面に降りるかということも計算していますので、困ることはありません。塗膜やトップコートに異物が混じらないよう、靴底とつま先、かかと部分には養生テープを巻いております。
【陸屋根へのウレタン塗膜防水、竣工】
トップコートが終わり、乾燥しましたので、これでウレタン塗膜防水は完成です。この後、自社検査をして、さらにお客様とともに再確認してからお引き渡しとなります。保証も10年つけましたので、安心してお過ごしできると思います。貴重な昭和モダニズムの建物、いつまでも大切にしてください。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
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