
HOME > 施工事例 > 麻生区にて漆喰詰め直し工事で雨漏りを阻止、雨樋交換と部分塗装.....
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【施工後】
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ITS事業部:根本
ITS事業部:根本
雪害による被害を確認
雪が降り積もったことにより大きな被害をうけたのは雨樋です。軒樋は雪の重みにより歪み、竪樋にも穴が開いてしまっていました。塩化ビニル製の雨樋はコストパフォーマンスに優れていますが、変形を起こしやすいため雪や風の影響を受けやすい傾向にあります。この状態では雨を集めて地上に流す雨樋としての役割を果たせませんので、交換が必要になります。雨樋の交換工事はほとんどのケースで足場仮設が必要になりますので、お住まいで気になる箇所がありましたらまとめて補修を行うと、長期的なメンテナンスコストを抑えることが出来ます。
モルタル外壁は非常に綺麗ですが、破風板やサッシの木枠に若干の色褪せや剥がれが見られました。近年のお住まいは樹脂製や鋼板製の高耐久な素材が使用されますが、20年ほど前までは木材の使用が多いように感じます。木材は雨水を吸い込むと割れや腐食を引き起こしてしまいますので、塗膜保護が非常に大切です。塗装の耐久性もなかなか維持するのは難しいですが、木材自体が吸水する前に保護を心がけていきましょう。
雪の影響を受けやすい屋根は青緑(せいろく)と呼ばれる釉薬瓦です。変色がほとんどない為、40年前から使用されている青緑は今でも多くのお住まいで使用されていますね。塗装も必要なく頑丈な素材ですので、割れや歪みが無い限り葺き替える必要性もないのでしょう。しかし頑丈な瓦だからこそメンテナンスが疎かになりがちです。棟瓦は銅線が切れ固定が無くなったせいで並びが若干ずれてしまっていました。
漆喰が剥がれてしまった場所もあります。漆喰は瓦の並びを固定する為に施工してありますが、屋根からの雨漏りを阻止する非常に重要な部分でもあります。漆喰が剥がれることにより、棟に詰められた土がこのように露出してしまいます。すると土が流れだし積んだ瓦を崩したり、内部に雨水を吸い込んでしまい雨漏りを起こしたりと非常に厄介なことになります。非常に頑丈な素材と言われていますが数年経過した漆喰は硬く、建物の動きや風により徐々にひび割れ剥がれてしまいます。数年ごとに点検し、瓦の並びの補修とともに補修を行っていきましょう。
今回は漆喰詰め直し工事で雨漏りを防止、雨樋交換に合わせ木部の塗膜保護で腐食を防いでいきたいと思います。
漆喰詰め直し工事
まずは既存漆喰を剥がしていきます。既存の上に詰め増しを行う施工方法もありますが、既存漆喰がひび割れていればせっかく補修した漆喰もまとめて剥がれてしまいます。詰め直しで一から施工しなおした方が遥かに良いでしょう。見えている土に水を吹き付けて密着性を高めてから新たな漆喰を詰めていきます。この漆喰ですが、薄塗りをするとすぐに剥がれますし、厚塗りをしすぎると雨水をせき止め雨漏りを引き起こしてしまう可能性が高くなります。適度な厚みと量で綺麗に塗り直していきます。施工後すぐはまだ柔らかいですが、二酸化炭素と反応することで徐々に硬く強度を増していきます。
本来の漆喰は非常に高価なため、近年では油を混ぜ防水性能を高めた南蛮漆喰を使用することが増えてきています。白色と黒色の南蛮漆喰がありますが、棟を積む際に内部に使用するのが黒色、外側に使用するのは白色のケースが多いです。黒色を使用しても石灰等が混合されている為、徐々に白色に変わりますのでご安心ください。
部分塗装工事
続いては破風板や軒天の塗装工事です。塗装において最も大事なのは塗料だと思われがちですが、実は下地処理が最も重要です。塗料がどれほど優れていても剥がれては意味がありません。見栄えが綺麗でなくては塗り替えの意味を成しません。その為素材の特徴と状態に適した下地処理を行っていくことがとても大切です。
雨樋の金具は新たに穴を空けて取り付けますので、見栄えを損ねないように取り外した雨樋の金具穴をパテで埋めていきます。パテは固まるまで時間が掛かりますので早めに作業を終わらせておきます。
木部はささくれなどが起きている可能性がありますので、塗膜剥がしと表面の処理を兼ねてペーパー掛けで下地を整えていきます。その後ハケやローラーで塗装をしていくのですが、木部は塗料を吸い込みやすく色ムラを起こしやすい傾向にあります。その為、乾燥後に何度か見直し塗料が均一に仕上がっているか確認を行います。木材は塗膜も剥がれやすい為、定期的な塗り替えが必要になります。木材自体のメンテナンスが面倒だと感じた際には、高耐久のガルバリウム鋼板でカバーをしてしまいましょう。
軒天は住宅形状の問題から汚れが付着しやすい場所になります。また湿気もこもり易い為、カビの発生や腐食を起こす可能性もあります。しかし中には軒天に通気口を設け、屋根裏の換気に役立てているお住まいもありますので、通気を妨げてはなりません。そこで、軒天材に剥がれや破損が起きていないかを確認した上で、通気性の高い塗料で塗り替えていきます。軒天は陰となり塗装色よりも暗く見えてしまいますので、なるべく明るい色で仕上げていきましょう。
塗装が乾燥したら新たな雨樋を取り付けていきます。鼻隠しは雨樋が常時取りついていますので、雨樋の撤去時に塗り替えを行う事で最も綺麗に仕上がります。
最後にベランダ下の瓦棒の塗装です。ペーパー掛けで目荒らしを行い、シルバートップで平滑に仕上げていきます。アルミニウムペーストを塗る事で綺麗な光沢に仕上げ、光線・熱線を反射させることで太陽光による劣化を防ぎ、雨水の浸透もしっかりと防ぎます。
鉄部は雨水と酸素に触れることで錆び、少しの錆が屋根材全体に拡大し素材を劣化させてしまいます。錆が発生する前にしっかりと塗装メンテナンスを行っていきましょう。
足場仮設工事に合わせ住宅メンテナンスを行う事で長期的なサイクルコストを抑え、住宅の劣化を防ぐことも出来ました。自然災害による被害は急な事で費用面についても不安がありますよね?火災保険や火災共済にご加入されている場合は、保険を利用し補修することも可能です。自己負担で補修しなければならないというお客様はぜひ一度ご相談ください。お住まいの状態と予算に合わせて最適なメンテナンスをご提案させて頂きます。もちろん保険の利用方法や無料点検も承っておりますので、お住まいの状態に不安を感じている方はお気軽に街の屋根やさんへご相談ください。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。和瓦?セメント瓦?漆喰補修や塗装などのメンテナンス【街の屋根やさん】
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屋根補修工事、屋根カバー工法