港区芝にて水溜まりのできたFRP防水の床と盛り上がった形状の排水口の点検
更新日:2021年11月03日
港区芝にてベランダの床のひび割れと、排水口付近に雨水が溜まっているので一度見に来てほしいとのことで、お伺いしました。 ご相談のあったベランダは2階部分です。建物自体はとても綺麗なお宅です。室内はただいま改装中とのことです。
現場の状況
ベランダの床はFRP防水で防水層を作ってあり、東側、西側の端にそれぞれ室外機と排水口がしつらえてあります。ベランダの真ん中付近から東側西側の排水口に向かってそれぞれゆるい下り勾配がついていますが、東側の排水口付近に排水されていない水が若干残っています。
水溜まりのできた排水口付近
水たまりができている排水口の形状は盛り上がっている形状で、現状ある程度水が溜まらなければ水が流れない状況です。本来であればこのタイプの排水口は上まで水が溜まらなくても下から排水はされるのですが、下部分に泥などが詰まっている可能性があるため排水されていないのかもしれません。ちなみに排水口の上に取り付けられているのは「ストレーナー」と呼ばれる蓋で、これがゴミが入り込むのを防いでいます。
そもそも排水口部分の排水管と防水材の取り合い部分は違う材料同士の接合となります。この部分に隙間が空いて内部が劣化してしまうと雨漏りに繋がってしまいます。また排水口付近がプールのように雨水が溜まっている状況をよく見かけるかと思いますが、本来ベランダの防水はプールのように水を溜めるようにはできていません。プールのようになっている時、防水層が劣化していた場合はそこから水が浸入し雨漏りの原因になってしまいます。排水口から雨水が排水されず、水たまりができている方はこまめな掃除を心がけ、プールのような状態になってしまっている方は雨漏りの危険性がありますので、ぜひ早急にご相談ください。
ひび割れたFRP防水の床
ベランダ床の防水はFRP防水で表面にヒビ割れが起き、剥がれている個所見受けられます。この状態はFRP防水の防水層が役目を果たせなくなっています。
FRP防水は、そもそも最も防水性が高い防水方法と言われています。最強と言われるFRP防水も、その伸縮性がほとんどないという特性から木造住宅には不向きとされています。木造の建物は変形量が多いためです。こちらのお宅のひび割れも、そういった理由から引き起こされたのです。
FRP防水のメンテナンス方法としては7~10年ごとに表面のトップコートを塗り替えることで寿命は25年ほどになります。この表面の状態が重要で、表面の状態さえ良好でしたら寿命を迎えた場合でもその上から再度、FRPの防水層を作ることが可能になります。
改修工事のご提案
まず、床全体の防水は木造住宅のような変形量の多い住宅でも問題なく使用できる「ウレタン」にて防水工事を行います。問題の起きている排水口部分は、排水口入口にあるドレンを外し、新しくできた防水層に改修用ドレンを埋め込んで排水口部分の水たまりを解消します。出来上がりは防水層に直接排水用の穴が空いているイメージです。今回はこれらの工事をお客様にご提案させていただきました。
ベランダの点検・補修はお任せください!
わたしたち「街の屋根やさん」ではベランダのみならず、お住まい全体の点検も行っております。今回の記事にあったように「ベランダの床がひび割れている…」「排水口付近に水たまりができている…」「ベランダから雨漏りしているかも…」など雨漏りに関して気になる部分はどんな些細なことでご相談ください。雨漏りのプロが無料点検にて原因を特定し、お客様に最適なプランをご提示させていただきます。ぜひ、お気軽にご連絡ください。
また現在、私たち「街の屋根やさん」では、新型コロナウイルス対策として点検・工事等でお伺いする際は、マスクの着用・アルコール消毒・ソーシャルディスタンスを徹底し、お客様の安心・安全に配慮しております。もしご対面でのお打ち合わせに不安を感じるようでしたら「zoom」によるお打ち合わせも承っております。ぜひ、お気軽にお問合せ下さい。
記事内に記載されている金額は2021年11月03日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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