瓦屋根の漆喰補修に「重ね塗り」はNG!?失敗しないメンテナンス方法とは?
更新日:2025年02月04日
瓦屋根の漆喰補修を検討している方の中には、「重ね塗り(詰め増し)で簡単に補修できるのでは?」と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、実はあまり推奨はしておりません。
本記事では、瓦屋根の漆喰補修の方法「詰め直し」と「詰め増し」について詳しく解説!「重ね塗り」をおすすめしない理由についてもご紹介いたします。
大切な屋根を長持ちさせるためのポイントを押さえて、適切なメンテナンスを行いましょう!
瓦屋根の漆喰が持つ役割とは?

瓦屋根の漆喰は、屋根の棟部分を固定し、雨水や風の侵入を防ぐ重要な役割を持っています。
漆喰は、瓦の下にある葺き土を守る役割も果たしており、これによって瓦が安定し、屋根全体の強度が維持されているのです!
定期的なメンテナンスが必要な理由
瓦屋根は基本的にメンテナンスフリーと言われていますが…それはあくまでも、瓦という屋根材が長持ちするものだからです。
瓦屋根は瓦だけでなく、それこそ漆喰など様々な部材で構成されており、それぞれ耐用年数というものが決まっています。漆喰などは経年で劣化し、瓦よりも早く寿命を迎えてしまいます。(※漆喰の耐用年数は15~20年程度です)
漆喰が劣化すると、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。これを放置すると、雨水が内部に浸入し、葺き土が流れ出すことで瓦のズレや棟の崩壊を引き起こす可能性があります。
また、湿気がこもることでカビや苔が発生し、さらなる劣化を招く原因にもなってしまいます…(T_T)


さらに、漆喰の劣化は強風や地震などの自然災害の際に屋根の損傷を悪化させる要因となるため、安全性の面でも定期的な点検と補修が欠かせないのです!
特に築20年以上の瓦屋根のお住まいでは、漆喰の状態を定期的に確認し、必要に応じて補修や塗り直しを行うことが推奨されます。
漆喰のメンテナンス方法は2種類
瓦屋根の漆喰のメンテナンス方法には、「詰め直し」と「詰め増し」の2種類があります。それぞれの方法には適した状況があり、屋根の状態に応じた適切な補修を行うことが重要です。

「詰め直し」とは
詰め直しは、劣化した漆喰をすべて撤去し、新しい漆喰を塗り直す方法です。
漆喰がひび割れたり剥がれたりしている場合や、内部の葺き土が流出している場合に行います。
古い漆喰を取り除くことで、新しい漆喰がしっかりと密着し、長持ちする施工が可能になります。
屋根の耐久性を維持し、雨水の侵入を防ぐためにも、定期的な詰め直しが必要です。
「詰め増し」とは
詰め増しは、既存の漆喰がまだある程度機能している場合に、その上から新しい漆喰を補充する方法です。
ひび割れが少なく、下地の葺き土がまだしっかりしている場合に適用されます。既存の漆喰の撤去の費用などが掛からないため、詰め直しよりも安く、手軽に工事できるというメリットがあります。
重ね塗り(詰め増し)での補修はおすすめできません!

実は、瓦屋根の漆喰補修において、重ね塗り(詰め増しとも呼ばれます)はおすすめできません。
劣化した漆喰の上に新たに漆喰を塗り重ねると、以下のような問題が生じる可能性があるからです。
まず、古い漆喰が劣化している場合、その上に新しい漆喰を塗っても、接着力が弱く剥がれやすくなります。
特に、既存の漆喰がひび割れや崩れかけている状態では、新たに塗った漆喰もすぐに剥がれてしまう可能性があります。
また、重ね塗りによって漆喰の厚みが増すと、重みで棟全体のバランスが崩れやすくなります。その結果、瓦のずれや棟の崩れを引き起こし、屋根全体の耐久性を損なう原因となります。
さらに、古い漆喰と新しい漆喰の間に隙間ができることで、雨水が侵入しやすくなり、内部の土台が傷んでしまうリスクもあります。
そのため、漆喰補修の際は、まず古い漆喰をしっかりと撤去し、新しい漆喰を塗り直すことが重要なのです!
瓦屋根の漆喰補修なら、ぜひ「街の屋根やさん」にお任せください!
瓦屋根の漆喰補修において「重ね塗り」は、剥がれやすくなったり棟のバランスを崩したりするリスクがあるためおすすめできません。適切な補修方法としては、「詰め直し」があります。
漆喰の劣化を放置すると雨漏りや棟の崩壊につながる恐れがあるため、定期的な点検と適切なメンテナンスを心がけましょう!
【施工前】
【施工後】
街の屋根やさんでは、経験豊富な専門スタッフが屋根の状態を丁寧に点検し、最適なメンテナンス方法をご提案いたします。定期的なメンテナンスで、大切なお住まいを守りましょう。
点検やお見積りの作成は無料で行っております。
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記事内に記載されている金額は2025年02月04日時点での費用となります。
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