
HOME > ブログ > 立平葺きはなぜ雨漏りに強いの?メリットや似た種類との相違点に.....
更新日:2024年10月29日
立平葺きは金属屋根の施工方法である「縦葺き」の一種です。
立平葺きのメリットは「雨漏りのリスクが低いこと」とされていますが、それはいったいなぜなのでしょうか。
今回では立平葺きが雨漏りしにくい理由に加え、よく似ている瓦棒葺き屋根や縦ハゼ葺きとの違いなどを分かりやすくご紹介したいと思います(*^^)v
立平葺きは雨漏りのリスクが低い葺き方とされています。
その理由として、長い板金を垂直に使用して屋根を覆うため、頂点から軒まで何も遮るものがないためです。
雨水の流れる通り道に屋根材の継ぎ目が存在していない構造となっているため、屋根内部へと雨水が浸入してしまうリスクが格段に低いと言えます。
雨水がスムーズに流れ落ちる構造となっていることから、立平葺き屋根は「横葺き」よりも緩い勾配に対応することができます。
勾配が緩すぎると雨水が流れ落ちずに屋根上へ滞留しやすくなり、屋根材の劣化や雨漏りへと繋がる可能性があります。
立平葺きはその排水性の高さから、1寸近い緩勾配であっても問題なく葺くことが可能なのです(^▽^)/
ちなみに、同じ金属屋根材でも横葺き屋根は3寸ほどの勾配が必要とされていますし、スレートも3寸勾配、瓦屋根は4寸勾配が最低でも必要です。
立平葺きと瓦棒葺き屋根は、屋根の葺き方において異なる特徴を持っています。
最も大きな違いは心木の有無でしょう。
立平葺きは心木を使用しない工法であるのに対し、瓦棒葺きは凸部分に心木を使用します。
心木は木材ですので経年劣化や雨水・湿気の影響で腐食し、金属板を固定するための力が弱まってしまいます。
以前は金属屋根の主流だったトタン屋根で使用されていた葺き方ですが、現在ではこうしたデメリットやガルバリウム鋼板へとシフトしたことから姿を消しつつあります。
立平葺きも見た目は似ていますが、板金同士の繋ぎ目に心木は使用しておらず、屋根材の端を折り曲げたりして接続し、強固に固定されています。
ガルバリウム鋼板製の屋根材を使用した縦葺きの施工では、基本的に立平葺きが使用されています。
立平葺きとよく似た言葉として、「縦ハゼ葺き」が存在しています。
金属屋根リフォームについて調べているとサイト内でも度々登場する言葉ですので、「立平葺きとは何が違うの?」と、お互いの違いを知っておきたいという方も多いかと思います(^▽^)/
縦ハゼ葺きは立平葺きの一種です。
立平葺きには2つのタイプに分類され、その一つがハゼ葺き(縦ハゼ葺き)、もう一つが嵌合式となっているのです。
縦ハゼ葺きは、板金が重なり合う端部を折り曲げて屋根材を固定します。
一方、篏合式は板金の端部が特別な形に加工されており、それらをはめ込むことで固定する葺き方となります。
立平葺きについて解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか(^▽^)/
私たち街の屋根やさんでは、立平葺きや金属屋根に限らず、さまざまな種類の屋根に対応しております。
ですが金属屋根の勢いはすさまじく、リフォームの現場でも葺き替えやカバー工法に選ばれていますので、最後にその参考費用をご紹介して終わりたいと思います(*^^)v
屋根面積や使用する金属屋根材の性能によっても大きく変わりますが、屋根カバー工事は税込 877,800円~1,430,000円、屋根葺き替え工事は税込 1,097,800円~2,200,000円が費用の目安となります。
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【施工内容】
金属屋根工事、屋根葺き替え
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