
HOME > 施工事例 > 文京区千駄木にて嵌合式屋根材による屋根カバー工法で雹災補修、.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
ITS事業部:根本
ITS事業部:根本
【点検の様子】
ご実家に使用されていたのは瓦棒と呼ばれる縦葺きの屋根材です。ちなみにスレートや瓦は横葺き屋根材に分類されます。縦葺き屋根材は棟から軒から雨水の流れを妨げるものが無いため雨仕舞に優れ、緩勾配屋根に使用することも出来ます。こちらの屋根全体にも降雹により雹痕が残っていました。金属屋根自体は高耐久ですので雹で雨漏りを起こすことは少ないのですが、表面の塗膜が剥がれたり凹んだりといった被害は起きる可能性があります。
以前から塗膜の剥がれによって錆が発生してしまっていたのでしょう。劣化の程度はそれほど酷くはありませんが、金属屋根材は錆の進行によって耐久性が著しく低下してしまいます。その為錆が発生する前に塗り替えメンテナンスをし、金属屋根材を保護しなければなりません。
他部分にも塗膜の剥がれが見られますので、雹災補修に塗装メンテナンスを行うのも良いでしょう。今回の雹によって破損も見当たりませんので火災保険で申請出来るのは屋根塗装工事ですが、必ずしも屋根塗装をしなければならないという事ではありません。火災保険は自然災害による破損を元通りに補修する為の保険ですが、必ず工事をしなければならないという事ではありませんので、その保険金と自己負担を合わせて別のメンテナンスを行っても、全く補修工事を行わなくても問題はないのです。今回は全体の経年劣化と今後のメンテナンスを視野に入れて補修工事を検討しました。
チェック箇所は屋根材が安全な状態で防水機能を維持できるのかという事です。まず棟板金の固定釘に浮きが見られました。棟板金の下地は木材ですので、雨水や湿気によって腐食してしまうと板金の固定が出来なくなってしまいます。築10年を経過したお住まいでは台風時に飛散することもありますので、塗装の際に棟板金交換も検討していく必要があります。ちなみに瓦棒屋根の場合、芯木と呼ばれる屋根材の凸部も釘で留められておりますので屋根材の固定が充分にされているのかも確認しましょう。
屋根材の周りには箱樋が設置されていましたが、排水口周辺にゴミが詰まり雨水の流れを妨げてしまっていました。雨水の滞留時間が長くなると頑丈な金属系素材だとしても傷んでしまいます。錆が進行し穴あきが発生していれば雨漏りを起こす可能性も充分に考えられますので、定期的な清掃を心がけましょう。
補修工事のご提案
今回は屋根塗装補修で火災保険を申請しました。しかし全体的な経年劣化も見られましたので、火災保険と自己負担を合わせ屋根カバー工法を実施することとなりました。室内を快適にする為に、屋根カバー工法の途中に断熱ボードの敷き込みも行いました。
【スタンビーでの屋根カバー工法】
まずは足場を組み工事の準備を行います。そして新たな屋根材を葺くための下地を作り屋根全体の強度を高めます。瓦棒の芯木部分に木材を取り付け、軒先まで屋根を延長させていきます。
下地木材の上に野地板を取り付けていきます。ここまで行うと通常の屋根と同じ下地ですが、この上にスレートを葺くことは出来ません。というのもスレート屋根材の場合は最低でも3寸(3/10)以上の勾配が必要になります。しかし瓦棒屋根が使用されているお住まいは1寸(1/10)~3寸(3/10)程度の勾配、つまり通常の屋根材では施工出来ないケースが多いです。このままではスレートや瓦を葺くことは出来ませんので、縦葺き屋根材を使用していく必要があります。
雨水の浸入を防ぐ為に防水紙を敷設、更に断熱ボード「ミラウッディ」を敷き込んでいきます。金属屋根は非常に薄く断熱性や遮音性に不安が残ります。現在は断熱材と一体になっている屋根材も存在しますが、瓦棒等にはまだそのような製品がありません。その為、屋根施工とは別に断熱ボードを敷き込む必要があります。ミラウッディはアコーディオン形状で施工も簡単ですし高い遮熱効果に期待が持てます。新たに使用する屋根材は嵌合式縦葺き屋根材のスタンビーです。
嵌合式は踏むだけで綺麗に収まる屋根材ですが、強風や豪雨、毛細管現象等の雨仕舞に優れたハゼ構造になっています。仕上りは非常にシンプルでスタイリッシュですので、お住まいのデザインを損なうこともありません。
【工事を終えて】
最後に貫板と棟板金を取り付け屋根カバー工法は完了です。今回新たな屋根材に変更することで、しばらく釘浮きや塗装メンテナンス等も必要ありません。今後は数年ごとに錆の発生と棟板金の固定確認、15年経過後は塗装の時期を決め塗膜保護を行っていきましょう。火災保険を利用することで自己負担を抑えて補修することも出来ました。
今回の様に火災保険を利用しながら別の補修工事はどのお住まいでも可能です。築年数や経年劣化によっては長期的なメンテナンスを考慮し、屋根カバー工法や葺き替え工事を行った方が良いケースもあります。自然災害に伴い火災保険を利用して補修したい、屋根補修メンテナンスの方法に迷っている、施工費用や方法を知りたい等、屋根工事に関して気になる事がありましたら、お気軽に街の屋根やさんへご相談ください。点検・お見積りは無料にて承っております。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。工場・倉庫の屋根修理は屋根カバー工法がお得!【街の屋根やさん】
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【施工内容】
屋根補修工事
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屋根補修工事
【施工内容】
屋根補修工事、屋根カバー工法