
HOME > 施工事例 > 八王子市で石綿(アスベスト)を含んだ小波スレートの葺き替え工.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
ITS事業部:根本
ITS事業部:根本
【点検の様子】
八王子市の製作所で雨漏り補修点検を行っていきます。板金の溶接・加工・組み立てを行う加工場という事で、たくさんの機械が置かれています。雨水の浸入は機械の故障を引き起こす原因ですので、雨漏りに気づいた時点で補修していく必要がありますね。今までも部分的に補修を行ってきたようで、板金や小波スレート、波板などさまざまな屋根材が使用されていました。部分的に波板を使用することで明り取りになり、屋内を明るくしてくれます。屋根下地は鉄筋で一般住宅のように野地板や防水紙があるわけではないため、屋根材のみが頼りです。鉄筋が雨水に触れることで劣化・腐食しないように早めに補修していきましょう。
今回雨漏りに気づいたのは最も低い屋根とその1段上がった屋根付近です。下はセメント製の小波スレート、お隣の屋根材は金属性の波板です。どちらも耐久性とコストパフォーマンスに優れているため、工場や倉庫などの大きな面積に使用されますが、どちらも雨水と太陽光によって劣化してしまいます。
2004年以前に施工された小波スレートには、石綿(アスベスト)が含まれている可能性が非常に高いです。アスベストは繊維状にした蛇紋石や角閃石で、非常に細かな繊維に加工したアスベストをセメントと混ぜ合わせることで非常に強い屋根材を作ることが出来ました。屋根材として使用されているうちは健康上にも被害はなく、アスベスト屋根材はノンアスベスト屋根材よりも長寿命ですので、今でもまだ多くのお住まいで使用されています。屋根材の85%はセメントですので、雨水を吸い込むとどんどん劣化し割れも目立ち始めてきます。屋根材として機能が果たせなくなったと感じた時には、今回の様に屋根葺き替え工事をしていきましょう。
ちなみにアスベストが含まれているかの確認は、築年数(2004年以降施工の屋根材には一切使用されていません)、屋根表面に細かな繊維が見られるかどうかです。
何年もメンテナンスを行っていなかったようですので、屋根材には苔や藻の付着、雨樋にも雑草が繁殖し雨水がスムーズに排水できない状態です。雨樋に土が溜まる事で負荷も掛かりますので、破損の原因にもなります。定期点検と清掃を行い、屋根材や雨樋が壊れないようにチェックしていきましょう。
金属屋根材は表面塗膜が劣化することで錆が発生してしまいます。一度錆が発生するとどんどん拡大し穴あきを起こしてしまいます。防水テープで部分補修も可能ですが、一時的な応急措置に過ぎません。まとめて葺き替え工事を行った方がメンテナンスコストを抑えられる可能性もありますので、お客様の方向性に合わせ慎重に検討しましょう。
汚れの付着や紫外線による日焼けで波板が変色を起こすと、せっかくの明り取りも暗い印象を与えてしまいます。新たなポリカーボネート製波板で葺き替えて明るいの陽の光を取り入れていきましょう。
【屋根葺き替え工事】
下地はなく作業中の足元に注意が必要ですが緩やかな傾斜(勾配)で高さも低い為、足場の仮設工事は行っていません。下地の場所を確認しながら金属屋根材・小波スレートを剥がしていきます。
アスベスト屋根材を取扱いで最も注意が必要なのは撤去時です。屋根材で使用されている場合は硬く形成されている為問題はありませんが、撤去する際に細かく飛散する可能性があります。アスベストは目視確認することもできない細かく飛散し、気づかぬ間に吸引してしまいます。すると悪性中皮腫や肺がんを起こすリスクが非常に高くなります。しかも潜伏期間が長い為、被害に気づくのは吸引後15~40年後という恐ろしい物質なのです。先ほど屋根材としてある状態であれば問題はないと説明しましたが、アスベストを使用している空き家を放置するのも非常に危険です。劣化し割れたり住宅が倒壊するような事があれば、一気にアスベストが飛散し、近くにお住まいの方にまで被害を及ぼしてしまいます。それほど危険な屋根材の為、撤去の際に届け出や特別な除去作業が必要です。屋根材はアスベストの発塵性が比較的低いレベル3に当たりますので、届け出は不要で簡易的な保護服の着用することで撤去作業が可能ですが、最小限の飛散に抑えられるよう、取り外す程度の解体作業を行います。
雨漏りを起こしている2列分の張り替え工事を行い、雨樋を取り付け直します。傾斜の低い場所から取付、継ぎ目から雨水が入り込むことのないよう施工していきます。
錆が進行していたトタン屋根は、錆びにくく耐久性の高いガルバリウム鋼板で葺き替えていきます。薄い金属屋根材は雨音が気になる為、一般住宅で母屋に使用されることはほとんどありませんが、工場や物置には安価なため最適でしょう。
下地に合わせフックで取り付け、2方向の継ぎ目部分は棟板金で覆います。こちらの棟板金は側面で留めることが出来ないため、真上からビスで固定しましたが、ビス穴から雨水が入り込まないように、コーキング材で固定部分を塞ぎました。
波板には数種類ありますが、安価で透明な波板は塩化ビニル樹脂とポリカーボネート製が主流ではないでしょうか?どちらもホームセンターで販売されていますが、用途と施工箇所によってどちらを使用するか判断しましょう。塩化ビニル樹脂は耐用年数が短い為、数年以内の張替えが必要になります。最も安価で加工も簡単なため、DIYでこまめに補修できる場所に適しています。今回の様に滅多に張替が出来る場所ではなく、耐久性を求める場合にはポリカーボネート製がお勧めです。若干費用が高くなりますが加工性も良く、寿命は10年超と言われています。表裏がありますので、取り付ける際の面だけは注意しましょう。
こちらも雨樋を取り付け直し、屋根葺き替え工事は完了です。屋根からの雨漏りが起きたとしても形状や屋根材に合わせて部分的な補修は可能です。費用をなるべく抑えたい、とにかく早く雨漏りを直したいという方は、お気軽に街の屋根やさんへお問い合わせください。点検・お見積りは無料にて承っておりますので、まずはご相談だけ…という方もお待ちしております。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。屋根塗装が雨漏りを引き起こす!?スレート屋根の方は必見!【プロが解説!アメピタ!】
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