【用語解説】屋根下地を徹底解説!防水シートや野地板の構造と重要性
更新日:2024年08月07日
屋根のメンテナンスと言えば瓦の修理やスレートの塗装、金属屋根材の錆のケアなど表層部分に意識が向くかと思いますが、同じくらい大切な「屋根下地のメンテナンス」についてはご存知でしょうか?
屋根下地の状態によって雨漏りのリスクが高まったり、「垂木(たるき)」「野地板(のじいた)」「防水シート」はリフォームの際に業者からの説明でもよく出てくる用語となりますので、ぜひ本記事でその構造や役割などを知っていただければと思います(*^^)v
屋根下地とは?構造を解説
屋根下地は、一般的に瓦やスレート・ガルバリウム鋼板などの屋根材より下部の構造部分を指す言葉です。
屋根下地は大きく3つの層に分類され、それぞれ「垂木(たるき)」「野地板(のじいた)」「防水シート」となっています(^▽^)/
下地は基本的に見えない部分ですので、どのような構造なのかがあまり知られておらず、もし不具合が発生していても気が付きにくいです(-_-;
瓦が割れていたり、屋根の棟板金が浮いているといった症状は外観からすぐに分かりやすいのですが、雨漏りを防ぐには下地材の状態もかなり重要なものとなっていますので、それぞれの役割やメンテナンスについて知っておくといざという時に役立ちます(*^^)v
また、屋根下地に対して、屋根材の事を「屋根の仕上げ材」と表現することがあります。
それでは早速、屋根下地を構成する3つの要素について詳しく見ていきましょう(^▽^)/
①垂木(たるき)
垂木は屋根の骨組みとなる部分です。
近くで建築の作業が行われている現場があれば、屋根を形作る木枠のようなものを目撃したこともあるのではないでしょうか?
屋根の傾斜に沿って配置され、屋根面の荷重を支える重要な役割を果たしています(^^)
一般的に、垂木は455mmの間隔で設置されます。
一定の間隔で設置されることで、その後の野地板や屋根材の固定時に目視ができなくても垂木へと釘を打ち込むことができるのです。
垂木のサイズや形状は使用される屋根の種類や長さによって異なります。
<垂木のメンテナンス>
垂木が劣化した場合、交換か補強の修理を行います。基本的には補強することが多いです(^▽^)/
補強方法としては傷んだ垂木に新しい垂木を添え木するような方法を取り、垂木へとアクセスできるのは「屋根葺き替え工事」のタイミングとなります。
②野地板(のじいた)
垂木の上の構造となるのが野地板です。
野地板は屋根の基礎部分を支える重要な役割を果たしています。
野地板は屋根全体の安定性を保つために必要不可欠であり、しっかりとした取り付けと適切な厚さが求められます(^▽^)/
野地板の上に雨漏りを防ぐ重要部材の防水シートや屋根の仕上げ材を乗せるため、土台としてのイメージを持っていただければ分かりやすいかと思います。
野地板の強度によって屋根全体の耐久性が決まり、主に風や地震への耐性を担っているんです!
<野地板のメンテナンス>
こちらも垂木と同様に、屋根葺き替え工事の際にメンテナンスが可能です。
増し張りや張替えなどで新設します。
③防水シート
防水シートは野地板と屋根材の間に位置する下地材です。
その主な役割は、ズバリ「雨漏り防止の最後の砦」です!
フェルトにアスファルトを染み込ませて防水性を高めたシートが使用されることが多く、屋根材の隙間などから入り込んだ雨水を野地板より下へと浸透させずに排水させてくれます。
そのため、自然災害などで屋根材が割れたり外れたとしても、防水シートが傷んでいなければ屋根からの雨漏りは発生しにくいと言えるのです(^^)
防水シートはルーフィングとも呼ばれます。
<防水シートのメンテナンス>
30年程で劣化が進み破れたりしてしまうため、雨漏りを防げなくなります(-_-;
屋根葺き替え工事に加え、屋根カバー工法でも既存の屋根材の上に粘着タイプの防水シートを設置することで状態をリセットすることが可能です!
以上が屋根下地の解説となります!
雨漏りが発生し業者に調査をしてもらうと、よく「防水シートが破けているのが原因」「野地板に染みができているので原因は屋根だと思います」のような説明があるため、下地材の名称や役割をなんとなくでも良いので知っておくと、リフォームや屋根修理時に役立つでしょう(^▽^)/
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