屋根の漆喰工事に必要な費用はどれくらい?漆喰を使用しない乾式工法も合わせてチェック!
更新日:2024年06月05日
屋根材も進化が続いており、耐久性に高い評価を得ているガルバリウム鋼板製屋根材などは30年以上の寿命が期待されるようになってきています(^^)
ですが、長寿命という点で日本の伝統的な和瓦を超える屋根材はまだありません。
60年以上は使用し続けることが可能な瓦屋根ですが、屋根を構成している『漆喰』のメンテナンスを適切に行わなければ、雨漏りなどの被害が発生してしまいます(-_-;
せっかくの長寿命な瓦屋根を活かすために欠かせない漆喰の補修工事について、費用相場や漆喰を必要としない工法までご紹介したいと思います!
瓦屋根の漆喰の役割とは?
・防水性の維持に必須
瓦屋根の漆喰は、屋根全体の保護や補強に重要な役割を果たしています。
特に、棟(屋根の頂部)や鬼瓦の周りに使用されることが多く、瓦の接合部分や隙間を埋めることで、雨水が内部に浸入するのを防でいます(^^)
・瓦屋根材を固定
また、漆喰がしっかりと詰められていることで、屋根全体の強度を保ち、棟瓦や平瓦の固定を助けます。
施工時の漆喰は粘土のように柔らかく、時の経過と共にだんだんと硬化していきます。
その漆喰が瓦同士に対して接着剤のような役割を果たすことで、棟瓦が崩れてしまったりしないよう高い固定力をキープしてくれます(*^^)v
◆漆喰の寿命
漆喰は時間とともに劣化し、20年ほどで寿命を迎えるため、定期的なメンテナンスが必要です。
せっかく長寿命とされている瓦屋根ですので、漆喰の劣化を起点として雨漏りが発生してしまってはもったいないですよね(-_-;
そこで、漆喰の劣化症状と発生する被害についても確認してみましょう!
漆喰の劣化症状
漆喰の劣化症状には、漆喰の剥がれ、瓦のズレ、漆喰の一部落下などが挙げられます(>_<)
漆喰が無くなってしまうと、棟瓦の土台となっている葺き土が直接雨風に晒されることとなります。
葺き土の流出は棟の安定性を損ない、棟の歪みや崩壊を招いてしまいますので、漆喰がいかに重要な部材であるかが分かりますね(^▽^)/
歪んだり崩れた棟には隙間が多く発生し、そこから雨水が浸入することで雨漏りが引き起こされる可能性が高まる為、漆喰の劣化は定期的にメンテナンスを行い対策していくことが重要です!
メンテナンス方法と費用相場
漆喰のメンテナンスには主に2種類の工事が存在します。
◆漆喰詰め直し工事
漆喰詰め直し工事は、劣化した漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直すことで屋根の防水性や耐久性を向上させる方法です!
漆喰の劣化が軽度な場合や、漆喰は剥がれてしまっているものの棟自体にはまだ影響が少ない段階で選択されることが多い工事です。
費用相場は税込88,000円~330,000円となっており、料金の幅は漆喰補修の必要な範囲や足場の有無によって変わってきます。
1mあたりの費用目安は6,000円前後といった所です(^^)
◆棟瓦取り直し工事
棟瓦取り直し工事は、前述の『詰め直し工事』よりも大掛かりな作業となります。
漆喰の劣化に加え、棟のズレや葺き土の減少など、全体的な補修が必要な場合に選択される工事です!
棟瓦取り直し工事は、棟部分を一度解体して新しく造り直す工法です。
漆喰に加えて内部の土台や瓦を固定する銅線なども新しくできるため、工事後の安心感はかなり高いですね(^^)
費用の相場は税込99,000円~660,000円と、こちらも料金には幅があります。
棟瓦取り直し工事では葺き土の代わりに耐水性の高い漆喰を土台に使用し、より崩れにくく雨漏りに強い棟へと造り変えることができるため、工事の際にはどのような素材を使用するのか業者とよく相談してみてください!
漆喰を必要としない乾式工法も承っております!
ここまで漆喰の重要性やメンテナンス方法、そして費用相場などを確認してきましたが、実は漆喰を必要としない乾式工法という方法も存在しています。
乾式工法による棟の構成は、土台となる心木とそれを支える金具を設置します。
心木にハイロールと呼ばれる防水シートを張り付けることで漆喰の代わりに防水性を確保でき、なおかつ土などを使用する湿式工法よりも軽量化が図れるため注目されている方法となります(*^^)v
私たち街の屋根やさんでは耐水性の高い漆喰を使用した補修工事に加え、ご紹介したような漆喰を用いない乾式工法での施工も対応可能ですので、瓦屋根の漆喰でお悩みの方はぜひご相談ください!
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
関連動画をチェック!
和瓦?セメント瓦?漆喰補修や塗装などのメンテナンス【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
瓦屋根の方へ、漆喰詰め直し・漆喰取直しで長寿命な屋根を目指しましょう
漆喰の歴史は古く、約5000年前から世界中で使われています。瓦や石材の接着、目地の充填、壁の上塗りなど漆喰は様々な場面に用いられてきました。日本が世界に誇る世界遺産「姫路城」、その白鷺と形容される美しい白壁にも漆喰が用いられています。 瓦屋根では瓦の固定や接着に漆喰が用いられています。この漆喰…続きを読む瓦屋根を更に軽く!棟瓦の乾式工法で住宅の耐震性を向上
瓦屋根にお住まいの方、耐震性に不安・疑問をお持ちではないでしょうか? スレートや金属の軽量な屋根材に替える方も増えていますが、瓦屋根でも軽量化が可能です。 地震と瓦屋根の関係性を解説するとともに、棟瓦の湿式工法・乾式工法、そして瓦屋根で行える軽量化をご紹介していきます。 ご自身のお住まいが…続きを読む屋根の維持費はどれくらい?各屋根材のコストを比較してみました!
お住まいのご購入、そして住み続けるための維持管理、人間が生活していく上で基本となる「衣食住」はいずれもお金がかかります。 特に「住」、お家のことに関しては購入する際にかなりの金額を必要としますし、数十年に渡って維持していくのにも相当な費用がかかります。また、お子様がいるご家庭では「学」…続きを読む屋根工事の料金っていくらなの?各屋根工事の費用をお教えします
街の屋根やさん東京ではお客様にご安心とご満足いただけるよう10のルールを定めました。スタッフ一同、このルールを厳守し、お客様がご納得されるサービスを提供することを。お約束いたします。…続きを読むあなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
このページと共通する工事内容の新着施工事例
- 足立区西保木間にて漆喰が剥がれた瓦屋根の棟取り直し工事(税込480,000円)を実施!シルガードを使用致しました!
-
【施工内容】
棟瓦取り直し 、漆喰取り直し
- 足立区舎人で瓦屋根の土居のしと巴瓦の漆喰が剥がれていたので漆喰詰め直し工事(税込45,000円)を実施!
-
【施工内容】
瓦屋根工事、漆喰詰め直し
- 葛飾区四つ木にて瓦屋根の漆喰詰め直し工事(税込210,000円)を行いました!
-
【施工内容】
漆喰詰め直し