
HOME > ブログ > ラバーロック工法は本当に間違った施工方法?お勧めできない理由.....
更新日:2024年03月06日
瓦屋根の住宅にお住いの方ですと、業者から「ラバーロック工法」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
言葉からはどのような施工になるのか想像がしにくいのですが、ネットなどで検索をかけると「悪徳業者」や「間違った施工方法」などの情報がいくつも出てきて、不安になってしまかもしれません(-_-;
そこで本記事ではラバーロック工法についての詳しい情報や、なぜオススメができないのかをしっかりとお伝えしたいと思います(^▽^)/
瓦屋根に用いられるラバーロック工法は、コーキング処理によって屋根材同士を固定し、瓦のズレや落下を抑制するための工法とされています。
地震時の揺れや台風時の強風で瓦がズレてしまうことを防ぐため、コーキング材で強固に繋ぎ合わせているようなイメージですね。
瓦屋根は伝統的な日本の建築物に多く見られる屋根形式であり、その美しさや風格は多くの人々を魅了してきました(^▽^)/
ただ、施工時期によっては瓦の固定に釘は使用されておらず、屋根に乗せて重みで抑えるような固定方法が取られています。
そのような状態ですと台風で一部の瓦が崩れてしまったり、地震でズレが発生してしまいやすいのです(>_<)
そこで取られる対策の内の一つが「ラバーロック工法」です。
基本的にラバーロック工法での瓦の固定はオススメしておりません。
理由として、瓦屋根の大きなメリットであるメンテナンス性を損なってしまうからです(--;
瓦屋根は他の屋根材と違い容易に取り外すことが可能なため、下地材(防水紙)の状態確認がしやすいという特徴があります!
ですが、ラバーロック工法を行うと瓦同士が接着されるため、その確認ができなくなってしまいます(><)
瓦を固定することでズレや落下を防ぐとお伝えしましたが、大規模地震や強力な台風などでは、逆に瓦同士が固定されていることで逆に被害が大きくなってしまうこともあります(-_-;
瓦同士が分離できず、まとまった範囲でズレや落下が発生するため、被害や補修の規模が大きくなってしまうのです。
ラバーロック工法最大の問題が、誤った施工の横行です(><)
ラバーロック工法はコーキングだけを使用してできるため、あまり知識や技術の無い悪徳業者がよく用いる方法でもあります。
特に「雨漏りの修理」と称して瓦の四方を全てコーキング材によって塞ぎ、隙間を無くしてしまっているケースは最悪です(--;
一見、雨水の浸入を防ぐための有効的な手段に思えるかもしれませんが、これは逆に雨漏りを発生させやすくしてしまうのです。
理由として、雨水はどうしても屋根の内側に入り込みますので、瓦同士の隙間からも排水を行う必要があります。
そこを全て塞いでしまっては雨水の逃げ道がなくなりますし、通気もできないためいつまでも湿気が抜けてくれません。
すると内側で雨漏りを防ぐ防水紙が急速に傷みだし、雨漏りのリスクが格段に跳ね上がるのです(><)
想定されている正しいラバーロック工法は、平瓦の場合ですと隣通しで重なり合う部分のみを施工し、上下で重なっている箇所(下端)へはラバーロックを行ってはいけません!
ですが「雨水の浸入を防げる」という間違った対策方法で工事を迫り、結果的により雨漏りが発生しやすい状態にしてしまう業者は残念ながら存在するのです(--;
現在では日本瓦よりも軽量な防災瓦が多く登場しており、瓦屋根の雰囲気を損なわずに地震や強風に強い屋根を作ることが可能です(*^^)v
防災瓦は屋根材同士を繋ぎ合わせる構造や、1枚1枚をビスで止める工法が取られるため、かなり強固な固定が行えるんです!
以上がラバーロック工法の概要と、オススメができない理由となります。
特に悪徳業者による施工は行わせないように注意してくださいね(^▽^)/
地震対策としては防災瓦の使用の他に、軽量な金属屋根への葺き替えでも耐震性の向上を行えます。
葺き替え工事の参考費用としては、30坪の程の戸建ての場合ですと150~200万円程が目安となっておりますので、ぜひご検討してみてくださいね(^^)
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【施工内容】
その他の工事
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