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洋瓦とは?|種類別の特徴から和瓦との違いまで詳しく解説!

更新日:2024年04月04日

 と聞いて思い浮かべるのは、日本の伝統的な建築物等に使用される「和瓦」ではないでしょうか。
 重要文化財などにも多く使用され、一般のお住まいにも多く使用されています(#^^#)

 ですが、瓦は日本だけに限らず、ヨーロッパやアメリカでも使用されています!
 そうした地域で使用されている、和瓦と違った特徴を持っているのが「洋瓦」です😊

 今回は、洋瓦の歴史・特徴をはじめ、その種類や和瓦との違いなど、洋瓦についての詳しい情報をお届けいたします!

洋瓦とは?

1. 洋瓦とは

1-1. 洋瓦の歴史

日本で特に人気があるのは欧州の建物であり、その代表が南欧風の建物

 洋瓦とは、その名の通り西洋由来の屋根瓦を指します(^^)/

 日本における洋瓦の歴史は、実は江戸時代末期にさかのぼり、この時期にフランス人によって日本国内での洋瓦の製造が始まったとされています😳

 当初は西洋の建築スタイルを取り入れた建物に使用されていましたが、その後は日本の住宅でも徐々に採用されるようになりました(#^^#)

 現在、日本の建築スタイルで特に人気を集めているのが欧州の建物であり、その中でも南欧風のものが特に注目されています!
 そうした南欧風の建物に「洋瓦」が使用されている事も、日本で洋瓦が注目を集めている理由の一つです(#^^#)

1-2. 洋瓦の主要なタイプ:粘土瓦とセメント瓦

粘土瓦
セメント瓦

 洋瓦は粘土を主原料とする「粘土瓦」、もう一つはセメントを主原料とする「セメント瓦」に大きく分かれます!

 粘土瓦は粘土を高温で焼いて作られる耐久性の高い瓦で40年~60年という長い耐用年数を持ち、断熱性にも優れています。
 塗装メンテナンスを必要としない事から、メンテナンスコスト・手間を節約する事が出来ます😊

 これに対してセメント瓦は石灰岩と水を混ぜたセメントベースで作られており、表面に施されている塗膜は紫外線による劣化や色褪せが進むため、10年を目安に塗装メンテナンスが必要となります。
 加えて、現在セメント瓦はほとんど生産されておらず、新品を手に入れる事は非常に困難です!

 その為、洋瓦を新しい屋根材に選定する場合は、必然的に粘土瓦が選択肢となります。

 また、現在セメント瓦をご使用いただいている場合は、瓦の一部が落下しても交換による補修が出来ません(>_<)
 長くご使用いただく為にも定期的な塗装メンテナンスを行いましょう(^^♪
 

2. 洋瓦の魅力・種類

2-1. 洋瓦の魅力

 洋瓦はその美しい外観と実用性により、日本国内での人気が高まっています。

 一般的な瓦である「和瓦」などと比較して、洋瓦はそのカラフルな色彩と独特の形状を持っています😊
 屋根に個性を持たせることが最大の魅力であり、オレンジ、ブラウン、紺色などの豊富なカラーバリエーション・形状を建物のデザインに合わせて自由に選ぶことが出来ます!

 また、機能面においては耐久性の高さが特徴的であり、長期にわたって美観を保つことが可能です(#^^#)
 さらに、断熱性・通気性にも優れており、室内空間を快適な温度に保つ効果も兼ね備えます!

2-2. 洋瓦の種類:F型、S型、M型

 洋瓦には「F型」「S型」「M型」といった種類が有ります。
 これらのデザインはそれぞれ独自の特徴を持ち、建物の外観に大きな影響を与えます。

F形瓦

 F型瓦は、その名の通り「Flat(平ら)」な形状で、洋瓦の中でも特にスッキリとした見た目が特徴です。
 フラットなデザインがマッチするモダンスタイルの建築に適しています。また、施工が比較的容易であるため、工期を短縮したい場合にも適しています😊

S形瓦

 S型瓦「スパニッシュ」の名が示す通り、S字型のカーブを持つ洋瓦で、立体感と高級感を演出することができます。このタイプの瓦は、個性的なデザインを好む施主に特に人気です!
 ただし、施工難易度が比較的高く、コスト・工期が大きくなる傾向があります(>_<)

M形瓦

 M型瓦波形のデザインが特徴的で、和洋折衷のデザインにも適しています。
 このタイプの瓦は軽量で耐震性に優れており、日本の気候や地震の多い環境にマッチした種類と言えます!


 一般的に伝統的な日本家屋にはS型やM型のような曲線的な洋瓦が適しており、モダンな住宅にはF型のようなシンプルで洗練された洋瓦がマッチすると言われています。
 ぜひ参考にしてみて下さい!

3. 洋瓦屋根のメンテナンス

3-1. 洋瓦屋根のメンテナンスサイクル

 どの様な屋根にも言える事ですが、屋根材の寿命を最大限に延ばした上で安心してご使用いただく為にも定期的なメンテナンスが必要となります!

 洋瓦の中でも粘土瓦は40年~60年と非常に長い耐用年数を誇り、塗装メンテナンスも必要としません!
 これだけを聞きますと「洋瓦の中でも粘土瓦を使用した屋根にメンテナンスは必要ないのでは(・・?」と勘違いしてしまいそうですが、実際はそうではありません!

 瓦の下地には雨水の浸水を防ぐ「防水紙(ルーフィング)」が敷設されていますし、棟瓦の施工には「漆喰」が使用され、それらは瓦に並ぶ程の耐用年数を備えていません(>_<)

漆喰の剥がれ

 漆喰の耐用年数は10年程度と言われており、劣化進行によって剥がれてしまう事で棟の倒壊などの大きな被害に繋がる事があります😢

 その為、最低でも10年に1度は定期的な点検を行い、必要なメンテナンスを施しましょう!

3-2. セメント瓦に塗装メンテナンスが必要な理由

 セメント瓦の耐用年数は30年~40年と言われており、同じ洋瓦である粘土瓦と比較すると大きく劣りますがそれでも屋根材の中では長寿命と言えます(#^^#)
 ですが、これは定期的な塗装メンテナンスを施した場合ですので注意が必要です!

 セメントを主原料としたセメント瓦は屋根材自体に防水性・撥水性が無いため、塗装を施す事で保護されています。その為、紫外線・雨風によって塗膜の劣化が進行していくことで、徐々に保護機能も低下してしまいます(>_<)

 防水性・撥水性を失ったセメント瓦は雨水を吸水してしまう事で苔の繁殖ひび割れを生じさせ、さらにカルシウムの流出によって耐久性も低下してしまいます😰
 特に、耐久性の低下は塗装メンテナンスを施しても回復出来ませんので注意が必要です!

 セメント瓦は現在ほとんど生産されておりませんので、今現在ご使用されている場合には定期的に塗装メンテナンスを行って寿命を延ばしましょう!

4. 洋瓦の人気の施工方法「混ぜ葺き」とは?

色が違う瓦を混ぜて葺くことでおしゃれな印象の屋根になります

 洋瓦はモダンや洋風、北欧風などの景観を好まれる方、屋根に個性を持たせたいという方に人気です。

 最近では洋瓦のデザイン性を活かした個性的な住宅も増えていますが、その中でも特に人気で個性を演出できるのが「混ぜ葺き」です(#^^#)

 一般的に屋根は一つの色で構成されていますが、「混ぜ葺き」は違った色の瓦を混ぜて敷設していくことで屋根にユニークな表情を与えることができます😊
 特に、デザイナーズ住宅やカフェ、レストランなど商業施設の屋根にも採用され、こうした使い方が出来る事も洋瓦の大きな魅力です(^^♪

5. 洋瓦屋根のメンテナンス事例をご紹介!

 続いて、実際に施工させて頂いた洋瓦屋根のメンテナンス事例をご紹介させて頂きます!

洋瓦屋根のメンテナンスをご依頼頂いたO様

 台風が過ぎ去った後、漆喰のようなものがお住まい周辺に落下していたことでご不安になられたO様よりご相談を頂きました!

棟瓦のモルタルの剥離
棟瓦付近の瓦のズレ

 屋根材に洋瓦が使用されたお住まいで非常にお洒落な印象を受けました(#^^#)
さっそく屋根を調査させて頂きますと、棟の継目に使用されたモルタルが剥離している事が確認出来ました(>_<)

 恐らく、落下したのは劣化進行によって剥離したモルタルです。
 モルタルは瓦を固定する役割を担っていますが、固定力も低下している事から棟付近の瓦にもズレが生じている事も確認しました😰

 また、モルタルが剥離した部分に雨水が浸水してしまいますので、このままでは屋根下地材の劣化・雨漏りを招いてしまいます!
 そこで、既存の棟を解体して新しい棟を造り直す「棟取り直し工事」をご提案させて頂き、工事のご依頼を頂きました(^^)/

既存の棟瓦の解体

 まずは、既存の棟を解体していきます!
 この時、割れなどが生じていない瓦は再利用できますので、慎重に選別を行います。

 一度取り外した瓦を再利用できるのは、瓦の大きな特権です(#^^#)

南蛮漆喰を使用した土台
棟瓦の設置

 その後、棟金具の設置した後漆喰を使用して棟の土台を造っていきます!
 既存の棟は土台にモルタルを使用していましたが、雨水の吸水率が低い南蛮漆喰を使用する事で、雨に強く耐久性も向上します😊

 最後に棟瓦をSUSビスを使用して固定していきます!

棟瓦取り直し工事の完了

 

 棟瓦の固定が完了すれば、棟瓦取り直し工事の完了です!
 南蛮漆喰を使用させて頂きましたので、モルタルによって固定されていた以前の状態と比較して耐久性が向上されています!

 ご不安が解消されたことでお客様にもご安心頂き、大変お喜び頂けました(#^^#)

6. 洋瓦と和瓦の違い

和瓦の特徴
洋瓦の特徴

 製造工程においては和瓦は高温で焼かれ、洋瓦は比較的低温で焼かれるといった違いがあります!
 ですが、洋瓦と和瓦の最も大きな違いは、そのデザイン・スタイルです(#^^#)

 和瓦は伝統的な日本建築に用いられる屋根材で、その特徴は落ち着いた色合いと重厚感のある大きく波打つ緩やかな曲線状の形状です。
  日本の伝統的な建築様式・木造建築・自然風景と調和し、落ち着いた雰囲気を演出します。
 また、和瓦は時間が経過するにつれて風合いが増すのが特徴です。

 一方、洋瓦は種類によって形状も様々で オレンジ・ブラウン・紺色などのカラーバリエーションも豊富です!
 モダンなデザインとカラフルな外観が特徴で、洋風建築や現代的なデザインの家屋によく使用されます。

 その為、デザイナーズ住宅や商業施設など、より個性を求める建築物に適しています。


 同じ瓦ではありますが「洋瓦」「和瓦」それぞれ特徴を持っており、演出する景観やマッチするお住まいも変わってきます(#^^#)
 ご自身がお住まいに求める景観によって選定しましょう(^^♪

7. 洋瓦は個性的な屋根を演出したい方におすすめです!

 今回は、瓦の種類に一つである「洋瓦」について詳しくご紹介させて頂きました(^^)/
 洋瓦は豊富な形状・カラーバリエーションによって屋根に個性を持たせることが可能で、洋風なお住まいはもちろん和風のお住まいにもマッチする屋根材です😊さらに、耐久性・断熱性・通気性にも優れている事から、機能面にも魅力を持っています!
 「屋根に個性を持たせたい!」「人が集まるようなお洒落な景観にしたい!」といった方は、ご検討してみてはいかがでしょうか(#^^#)


 ただし、耐久性が優れていると言っても「メンテナンスフリー」ではありません!
 瓦屋根を構成している防水紙・漆喰の劣化進行は雨漏り・棟の倒壊などの大きな被害を招く危険もありますので、最低でも10年に1度は定期的なメンテナンスを行いましょうね(^^♪


 また、洋瓦の中でもセメント瓦を現在ご使用されている場合、定期的な塗装メンテナンスが必要となりますので注意しましょう!(>_<)

 セメント瓦は現在ほとんど生産されていません!
 屋根の保護機能を常に正常に保ち、屋根材の寿命を最大限延ばしましょうね(^^♪

瓦屋根の点検・修理・リフォームなら街の屋根やさんにお任せください!

 私達、街の屋根やさんは洋瓦を使用した葺き替え工事はもちろん、セメント瓦の塗装メンテナンスにも数多く携わらせて頂いております(^^)/
 洋瓦への葺き替えをご検討されている方や、セメント瓦の点検・塗装メンテナンスをご検討されている方がおられましたら、ぜひお気軽にご相談下さい!

 点検~お見積りの作成まで無料にて承っております😊
 瓦屋根の点検・修理・リフォームなら街の屋根やさんにお任せください!

この記事の監修者

富田 功義

▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者

20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。

 記事内に記載されている金額は2024年04月04日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
 そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
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