入居率を上げる魅力的な4つのポイント、
アパート・マンション・ビルの屋根メンテナンスを行うメリット
更新日 : 2024年04月22日
更新日 : 2024年04月22日
私たちはたくさんのアパート・マンション、ビルなどの屋根工事を手がけています。アパート・マンション、ビルはオーナー様の大切な資産ですかたメンテナンスサイクルを検討し、予算も組み、定期的にメンテナンスをされていらっしゃるオーナー様もたくさんおられます。
「定期的にメンテナンスを行なっていきたいがどうしたらよいかわからない」というオーナー様、管理されている不動産会社様からの相談をお受けすることもあります。
目次【表示】
被害が起きてから工事を検討される場合、築年数の経過であちこちが老朽化していることに気付くことがあります。
頑丈で立派なビルでも経年により劣化をしていきます。メンテナンスを避けて通ることは絶対に不可能なのです。
しかも高額をかけてお建てになった資産としての建物を劣化するまで放っておくと、実は余計に費用がかかることがほとんどなのです。
雨漏りは建物などの直接的な被害はもちろんのこと、入居者様にも被害を与えてしまうことがあります。ビルやマンションでは入居者様がテナントとして入居されていることも多いでしょう。そこに雨漏りしてしまいますと、営業の妨げになってしまいますよね。
マンションやアパートではそこにお部屋を借りている方も多くいらっしゃいます。
雨漏りしてしまうと普段の生活にも支障を来たすことになります。SNS でそれが拡散されたりすると、評判を落としてしまいますよね。
雨漏りはそのままでは直りません。雨漏りを放置してしまったり、気づくのが遅れると、その分劣化が進み修繕にかかる予算も後回しにすればするほどかかってきてしまいます。雨漏りしたら早急に修繕をしておきましょう。
2021年4月、東京都八王子市のアパートの共用階段が崩落し、入居者が亡くなる痛ましい事故がありました。なんとこのアパートは築8年だったそうです。これは階段の構造上に欠陥が起こったために崩落してしまったようですが、築年数が経過すればするほど、同じような事故を起こしてしまう危険性は高まります。それは鉄骨階段を使用していても変わりません。
経年劣化で錆びて腐食を起こしてしまえば入居者の身を危険に晒すということになります。一度のメンテナンスで安心されるのではなく、定期的なメンテナンスを継続し行っていくことが非常に重要です。
アパートやマンション、ビルなどの大きな建物の場合、屋根からなのか、外壁からなのか、それともその他からの漏水なのか、雨漏りの原因を特定するのが難しいこともあります。
特に厄介なのが複数の箇所からの漏水です。
街の屋根やさんでは雨漏り診断アドバイザーの資格を持ったスタッフによる無料点検、散水試験や赤外線カメラによる漏水調査も承っておりますので複雑な経路で浸入して来る雨漏りも完全に補修いたします。
日本の人口が減少へと転じたのは2008年のこと。その影響をうけてアパート・マンションなどの賃貸住宅の空室率も徐々に上昇しています。
今後しばらくは核家族化や個人化による一人世帯による需要によってほぼ横ばいが続くでしょうが、借り手に有利な市場が形成されつつあることは間違いありません。
入居希望者様に魅力的に映らなければ、空室が目立つことになるでしょう。入居希望者様に何が魅力的に見えるかは個人によってそれぞれ違うので大変難しいのですが、まずは基本を押さえることです。
アパート・マンションなどの賃貸はお部屋を提供しているのですから、入居者様はそこで生活をすることになります。生活をするのですから、上質な暮らしが快適な住環境が求められます。
快適な住環境もまた個人差があり、はっきりと定義することは難しいのですが、建築物としての機能が健全な状態であり、清潔であることは間違いありません。屋根塗装・外壁塗装で外観の清潔さと美観を保ち、防水などの機能を高めることは必ず必要になってくるのです。
お家賃や間取り、交通の利便性が同じであれば、より綺麗な建物に住みたいですよね。雨漏りの心配をしなければならない、雨樋から雨水が垂れてきて通行の邪魔になる、共有スペースになっている通路の水捌けが悪く、靴の汚れが心配になる、そんなところに住みたいと思う人はまずいません。賢くて警戒心の強い入居希望の方だったら入居を決める前、わざと雨の日に見学に訪れるかもしれません。
外観が清潔な建物の方がご近隣の住民に好感と安心感を与えます。ネガティブな噂が立ちにくいと言えるでしょう。
定期的に屋根のメンテナンスや防水工事がなされ、しっかりとメンテナンスされており、建築物としての機能が全て健全な状態の建物、建てられたままで長い年月が経過してしまった建物、入居者様が安心して生活できるのはどちらなのかはいうまでもありません。
そして、どちらが価値の高い建物かも一目瞭然です。
しっかりとお手入れをしておけば、アパートやマンション、ビルなどはお家賃を高めに設定できますし、そのお家賃も維持していけます。売却する時にも有利にはたらきます。
定期的にきちんとした補修をするとランニングコストはかかることになりますが、トータルコストではお得です。また、不具合が発生してからの修繕となると、どうしても大規模な工事となってしまい、入居者様にご迷惑をかけてしまうことになりかねません。大規模修繕をきっかけに転居してしまう入居者様が出てきてもおかしくはないでしょう。
「駅近」、「近隣に大型公園」、「総合病院まで徒歩○ 分」、こういったアピールポイントは立地に関してのものであり、残念ながら屋根リフォームなど内外装のリフォームで手に入るものではありません。
リフォームの際に設備や機器を取り付ければ入居者様のメリットが増え、それがアピールポイントになりますが、結構な金額がかかってしまいます。
最近は様々な機能性塗料が流行しており、屋根塗装や外装塗装でできることが増えました。
例えば、日当たりが良い物件ならば遮熱塗料で屋根塗装し、次のようなメリットをアピールしてはいかがでしょうか。
「日当たり抜群で洗濯物もスグ乾く。暑さ対策リフォーム実施、光熱費の節約にも期待!アレルギーに敏感な方にもおすすめです。」
屋根リフォームというと入居希望者様にあまりアピールすることがないように思えますが、視点を変えてみれば入居者のメリットになることも多いのです。
定期的に建物のメンテナンスをしており、日々の清掃も行き届いている綺麗なアパートやマンション、ビルはその周辺にもその近隣地域にも良い影響を与えます。
清潔な環境下では誰でも「汚したくない」といった心理がはたらくため、綺麗が広がっていきます。当然、ゴミ出しのルールも守られるのでトラブルも起こりづらくなります。そういった地域では犯罪も減少するので、空き巣などの被害に遭いづらくなります。
女性の一人暮らしでも安心して暮らすことができるでしょう。
小学校の近隣だったり、通学路となっている地域では「子供の安全を地域で守る」といった活動が行われているので治安も良いことが多いですね(オーナーの方は是非アピールしてください!)。
子育て世代だけでなく、女性の一人暮らしでも応用できる豆知識です。
とてもお洒落な外観の建物、質実剛健な建物、オーナーの方の運営スタイルはどちらでしょうか。
方向性は違いますが、どちらも住み心地は良さそうです。そうした住み心地の良さは建物の維持と管理から生まれます。
リフォーム後の定期点検も私たち街の屋根やさんにお任せください。建物の屋根はもちろんのこと、外周りを含めて全てを調査いたします。
オーナーの方はそれを「強い台風でも安心してお過ごしいただけるように定期点検を行っています」等と入居希望者様にお伝えくだされば、信頼感が増すでしょう。また外装リフォームによって生活がどのように変化したかを入居者様に聞いてみましょう。素敵な声が聞ければ入居希望者様も増えるはずです。
屋根リフォームや防水工事は外周りの工事ですので、屋内での作業はほぼありません。お借りになられている方やお住まいになられている方々への充分な安全性が確保されていると判断できた場合は、工事中でも普段と同じようにお部屋の中でお過ごしいただけます。
室内への出入りや洗濯物など多少はご迷惑をかけてしまうこともございますが、基本的にお部屋での生活には影響を与えません。工事中は駐車場への誘導などもお任せください。
木造以外の構造「RC・SRC」とは?
木造アパートであればスレート屋根材と窯業系サイディングが使用されていることも多く、面積こそ異なれど基本的に戸建て住宅と同じメンテナンス方法になります。
しかし規模や階層が大きくなりがちなマンションやビルで木造というケースは少なく、RC造やSRC造と表記されていることがほとんどです。
RC(鉄筋コンクリート)造は柱や梁に鉄筋で型枠を作りコンクリートを流し込んだ素材を使用している建物で、1〜5階建ての低・中層建築物で採用されることが多いです。一方SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造は中央の鉄骨を支柱に、コンクリートでその周りを保護しているような建物で、強度としなやかさに優れるため5階建て以上の建築物にも使用されています。
※5階以上にはコンクリートを流し込まず軽量を図ることもあります。
どちらも木造住宅よりもはるかに耐久性が高く、木造の耐用年数が22年に対しRC・SRCの耐用年数は47年です。これは減価償却に使われる法定耐用年数ですので、当然どちらもその年数よりも生活ができますが強度の指標を示すポイントでもあります。
だからといってマンションやビルもメンテナンスが不要ではありません。クラックの発生や陸屋根の防水層劣化等から雨漏りが発生し、鉄筋が錆びて腐食してしまえば強度も著しく低下してしまいます。どんな建物も同じですが、メンテナンスを定期的に行えば長く使え、メンテナンスを怠れば朽ちるのも早くなってしまいます。強度・耐震性に優れているとはいえ、屋根・外壁の点検・補修(メンテナンス)・状況に応じてのリフォームは欠かせないということを覚えておきましょう。
屋上や陸屋根、しっかり点検していますか?
ご自身や委託会社に頼んでアパート・マンション、ビルの共有部分やその近隣を綺麗にしている方は多いと思います。そういったことに気をつけていても、ついつい後回しになってしまうのが屋上や陸屋根の点検です。
貴方は最後に点検した日を覚えていますか。新しい時には頑健に見えた屋上や陸屋根も経年で傷んできます。また、ベランダ・バルコニーは排水性が悪く、漏水の原因となりやすいのでこちらも気をつけなくてはなりません。
どちらも必ず防水工事が必要になる日がやって来るのです。その時を逃してしまったら、すぐにとは申しませんがそのうち雨漏りが始まります。
雨漏りが起きてしまった際は、該当する部屋の被害状況と雨漏りの原因調査を行う必要があります。この場合は入居者様との日程調整の上、調査にお伺いしますので入居者様に迷惑をかけるだけでなく、室内の雨染みを消したり、剥がれてしまった壁紙を張り替えたりと改修も大掛かりになります。その分、費用も嵩みます。アパートやマンションで雨漏りの可能性を 0 にすることは難しいですが、空き部屋のうちでの補修、定期的なメンテナンスで 0 に近い状態まで予防することは可能です。そのメンテナンスが入居者様を守り、貴方の資産を守ることに繋がるのです。
一戸建てに較べると圧倒的に広い屋根、ぜひ有効活用したいものです。一時のブームは過ぎましたが、太陽光発電の設置は他の賃貸物件との差別化になり、空室対策にも有効です。
ソーラー発電などの広い屋根の有効活用の前には必ず屋根を点検してあげましょう。太陽光を設置した直後に雨漏りがはじまったりしたら、目も当てられません。前述のように屋上や陸屋根は必ず防水工事が必要です。広い屋根を有効活用する前に必ずご相談ください。
アパート屋根のメンテナンス
ここまで、アパート・マンション・ビルの重要性について詳しくご紹介させていただきました!
そうした中、忘れていはいけないのが「屋根のメンテナンス」です!
アパート屋根の劣化は見た目の問題だけでなく、建物内部への雨水の浸入、断熱性能の低下、さらには建物全体の耐久性にも影響を及ぼします。
ですが、定期的なメンテナンスを行うことでこれらの問題を未然に防ぎ、屋根の寿命を延ばすことができます!
種類別屋根材の特徴
アパートに使用される屋根材には様々な種類があり、それぞれ特徴と耐用年数が異なります。
まずは、アパートに使用される屋根材のそれぞれの特徴・注意点をご紹介致します!
スレート瓦:この材質は軽量で取り扱いやすく、価格も比較的手頃です。多様な色やデザインがあり、住宅用だけでなくアパートにも広く使用されています。
ただし、耐久性に欠け、約10年程度でクラックや塗装の剥がれが発生しやすく、10~15年ごとの塗装メンテナンスが推奨されます。
セメント瓦:カラーバリエーションやデザインの豊富さが特徴ですが、耐水性に劣り、クラックが生じやすいです。
定期的なメンテナンスは約15年に1度が目安とされていますが、現在では手に入りにくい屋根材の為、塗装ではなく葺き替えでのリフォームが推奨されています。
トタン:加工が簡単でコストが低く抑えられる点が魅力ですが、錆びやすく変形しやすいため、15~20年ごとのメンテナンスが必要です。
ガルバリウム:耐久性が高く、軽量なために地震にも強い特徴を持つ合金素材です。
メンテナンスは10~20年に一度で済むことが多く、長期間の使用に適しています。
釉薬瓦:耐水性がありメンテナンスの頻度は比較的低いですが、重量があるため耐震性は金属屋根などに比較して劣ります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、選択する際は建物の構造や環境、予算に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
アパート屋根のメンテナンス方法
アパートの屋根のメンテナンスは建物を保護し、長期間にわたり機能を維持するために不可欠です!
メンテナンス方法は屋根の材質や状態によって異なり、主に修繕や再塗装、そして葺き替えがあります。
◆アパート屋根の修繕メンテナン
屋根材のひび割れ、浮き、変形、ずれなどのチェックを行い、必要に応じて補修や交換を行います。
コーキングの打ち直しや漆喰の塗り直しなど、屋根材によって修繕が必要になる要素は変わってきます!
また、屋根材の種類によってはサビ落としも必要です。特に金属材料の屋根では、サビが原因で屋根に穴が開いたり、その他の損害が発生する前に、サビ落としを行うことが重要です。
◆再塗装が必要なケース
屋根の再塗装はアパートの美観を保持し、防水性を向上させるために重要です!
特にスレート屋根やトタン屋根には定期的な塗装が必要となります!
塗料はアクリル系、ウレタン系などさまざまで、塗料の種類や品質によって耐用年数が異なりますので、次回のメンテナンスまでの期間を考慮して選ぶことも大切です!
近年では遮熱塗料も人気ですね!
◆葺き替えや屋根カバー工法が必要な場合
屋根の下地が大きく歪んだり腐食している場合、または損傷が広範囲に及んでいる場合、単なる修繕では対応できない深刻な損傷がある時は葺き替えが必要になります。
葺き替えは既存の屋根を撤去し、新しい屋根材で下地から全面的に作り直す工法です!
葺き替えの工程は、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を取り付けることから始まります。
これには、屋根の下地の補修や新しい防水シートの設置も含まれます。
また、屋根材の種類によってはカバー工法という方法もあり、これは既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて設置する方法です!
しかし、カバー工法は野地板などの下地や構造部分が健全な状態であることが前提であり、そうでない場合は全面的な葺き替えが必要になります。
アパート屋根がメンテナンスを必要とするサイン
アパートに限らず、屋根メンテナンスの必要性を判断するのは難しいですよね。
そこで、メンテナンスが必要とされるサインである屋根に生じた劣化症状を見逃さない事が大切です!
以下に、アパートの屋根がメンテナンスを必要としているサイン・劣化症状について詳しくご紹介致します!
◆カビ・コケ・藻の発生
カビ、コケ、藻は屋根の表面の汚れや湿気が原因で発生します(>_<)
これらは主に屋根材自体やそれを保護している塗膜の耐久性を低下させ、長期的なダメージを引き起こす可能性があります。
これらの発生を目にしたら、屋根の防水性を取り戻すために塗装メンテナンスを検討しましょう!
◆サビの発生
特に金属製の屋根材、例えばトタンやガルバリウム鋼板などではサビの抑制が重要な問題となります。
サビは屋根材の耐久性を低下させ、最終的には穴が開いてしまうことで雨漏りの原因にもなり得ます。
サビの対処には、サビ落とし用のツールを使用してサビを取り除き、その後、防錆塗料で塗装することが一般的です!
特に海辺や塩害のある地域では、サビ対策には特に注意を払う必要があります。
◆屋根の変形や割れ
屋根材が変形したり割れたりすることは、屋根に深刻な問題があることを示しています。
これは屋根材の耐用年数が近づいている、または過去の天候による損傷の結果かもしれません。
変形や割れは雨漏りのリスクを高め、結果として建物全体にダメージを与える可能性があります。
屋根の変形や割れの修理は、損傷の程度に応じて行われます。
軽微な割れや変形であれば、補修材を使用して修理することができますが、広範囲にわたる損傷や深刻な変形が見られる場合は、屋根材の部分的な交換や全面的な葺き替えが必要になることがあります。
アパート・ビルのメンテナンス事例をご紹介!
続いて、実際に施工させていただいたアパートメンテナンスの施工事例をご紹介いたします!
アパート屋根をカバー工事でリフォームした施工事例
ご依頼いただいたのは、屋根の棟板金が台風によって剥がされてしまったアパートを管理する不動産会社様でした。
台風直後は棟板金被害のお問い合わせが増えますが、アパートでも起こりうる事ですので注意が必要です。
棟板金のみの不具合であれば交換工事で今後の被害を防ぐことが可能です。
しかし、今回のアパートに使用されている化粧スレートは30年程使用されており、表面の劣化具合からも寿命が近い様子でした。
スレートは塗装によるメンテナンスで防水性を取り戻せますが、屋根材自体が寿命を迎えている場合では塗膜を形成してもすぐにひび割れて塗装効果も薄くなってしまいます。
ですので今回は屋根カバー工法による新しい屋根材へのメンテナンスを承りました!
◆施工開始
今回は軽量な金属屋根材の中でも人気の高いスーパーガルテクトを使用します!
屋根カバー工法では既存の屋根材(今回であればスレート)は撤去せずに屋根材を新しく被せていきますので、大幅な重量増加とならないよう金属屋根材がよく選択されています!
また、カバー工法で撤去するのは棟板金や雪止めなどですので、葺き替えに比べるとかなり廃材費を抑えることが可能です!
アパートのように規模の大きい工事となると廃材も多く出ますので、コストを低くしつつ屋根のリフォームをしたいという場合には屋根カバー工法がオススメです!
施工前に大切な近隣挨拶と、何より入居者様へのご挨拶を行い、工事がスタートです。
いきなり新しい屋根材であるスーパーガルテクトを被せるのではありません。
下地としてまずは防水紙を敷いていきます。
この防水紙が雨漏りを防ぐうえでは最も重要なポイントです!
それは防水紙が傷んでいなければ、屋根からの雨漏りは発生しないためです。
続いて防水紙の上に新しい屋根材を葺いていきます!
スーパーガルテクトは、これまでの金属屋根材の印象で強かった「錆びそう」や「雨音がうるさそう」などのマイナスイメージを取り払った屋根材です。
錆への保証は手厚く、断熱材が一体となっているためアパートの住環境を優れたものに保つお役にも立ます!
加えて屋根カバー工法では、今回のように屋根を二重にするため、それだけで遮音性や断熱性は高くなると言えるのです!
今回のお問い合わせのきっかけとなった棟板金を最後に取り付けます。
棟板金は中の貫板と呼ばれる下地材にビスなどで固定しています。
その貫板が木製ですと湿気や雨水で腐食し固定力が低下してしまいますが、今回は樹脂製の貫板を使用させていただきました!
樹脂製ですと腐食が発生せず経年劣化にも強いため、強風によって棟板金が剥がされてしまうリスクを大幅に減らすことが出来ます!
棟板金を設置し、足場まで片付ければ全ての工程は終了です!
屋根を新しくしたことで雨漏りの心配も解消できましたので、入居者様にも安心していただけるようなメンテナンスになったのではないでしょうか?
お客様からも「綺麗に仕上げてもらえた」とのご感想がいただけました。
アパートの屋根・外壁・鉄骨階段の塗装メンテナンス
築20年前後の最寄り駅から徒歩15分程度の閑静で生活しやすいアパートです。1 階部分が鉄骨の駐車場になっていますが、2階が賃貸アパート・3階部分がオーナー様が生活されている住居スペースです。 数年前に駐車場部分はメンテナンスをされており、今回初めての塗装メンテナンスをご検討されていました。
屋根はアパートにも多いスレート屋根材です。セメント素材ですので表面塗膜が劣化することで浮きや反りといった劣化が目立ち始め、その状態のままにしてしまうと雨漏りリスクも高まってしまいます。屋根材を確認したところ コケや藻が付着しているため、一定の吸水は確認できますが幸いにも浮きや反り、破損は見られませんでした 。
お洒落なアパートには多くみられるのが天窓(トップライト)やドーマーですが、シンプルな屋根よりも雨漏りリスクが高まりますので、合わせてチェック・補修を行うことが重要です。
※浮きや反りは一度起きてしまうと塗装で改善することは出来ませんので 早めのメンテナンス を心がけましょう。
棟板金の釘浮きやシーリング劣化による隙間は見られ補修の必要性はあるものの、塗装で状態改善できると判断いたしました。これらの劣化は放置すると台風や強風時に棟板金が飛散する原因にもなります。アパートやマンションに限ったことではありませんが、大きな屋根だからこそ使われている部材も長くなり、飛散した際の危険性も高まりますので注意が必要です。
続いては ALC パワーボードの外壁材です。耐久性に優れていますのでアパートやマンションでは使われていることが多い外壁ですが、こちらも塗膜が劣化することで吸水し劣化してしまうため日々のメンテナンスが非常に大切です。
触ったときに 手に付着する白い粉は、塗料が劣化したことで粉化する現象のチョーキング です。これは塗膜の寿命・限界を示しており既に本来の効力を失ってしまっている状態ですので、塗り替え時期の目安としてご自身でも確認してみましょう。
オーナー様、入居者様が利用される共用階段です。鉄骨ですので簡単に劣化するものではありませんが、塗膜が傷むことで錆が発生してしまうと美観性も強度も著しく低下してしまいます。今回の塗装に合わせて鉄骨部分も再塗装を行います。
また共用通路に関しては安全性も考慮したメンテナンスを行っていきます。
◆高耐久塗料でフルメンテナンス
今回入居者様もいらっしゃる状態でのメンテナンスですので、入居者様とアパート周辺にお住まいの方へ工事前挨拶を実施してから施工開始です。
まずは足場仮設及び塗料や水飛散防止用のメッシュシートを取り付けます。人が通る場所にある単管には養生をし、怪我の防止に努めます。また今回駐車場部分の塗装も行いますので、作業時間中にある自動車やバイク等、入居者様の所有物にはビニールでの養生を徹底します。
今回使用する塗料は遮熱塗料サーモアイ4Fとピュアアクリル塗料のエラストコートですが、どちらも高耐久塗料です。施工面積が広いためその分トータルコストも高くなってしまうのですが、次回の塗り替えまでの期間を大幅に延ばすことができるため、今後の塗装回数と1度にかかる費用を考えるとコストパフォーマンスに優れた選択です。
高圧洗浄は屋根から外壁の順に下りながら作業を進めます。長年にわたって付着した汚れやコケ、藻をしっかり除去しながら洗い流していきます。高圧洗浄は雨天でも行いますが、乾燥しなければ次の作業が行えないため初日の作業は以上です。
塗装前の下地処理です。浮いた釘、シーリングの劣化、屋根材のひび割れなどは塗装前に補修しておきます。
下地処理後はまず傷んだ屋根材の吸い込み止めと密着性向上のために下塗り塗装を行います。サーモアイは下塗り塗料も遮熱機能を持っているためW遮熱機能で遮熱効果抜群です。
化粧スレート屋根材の場合、雨漏りを起こさないようタスペーサーを差し込んでからの塗装です。中塗り・上塗りを仕上げ塗料にて丁寧に塗り重ねて屋根塗装工事は完了です。
屋根は簡単に確認できる部位ではありません。アパートやマンションは特に階層が高く尚更難しくなります。私たち街の屋根やさんでは点検時の状況はもちろん、施工中の様子や完工写真も撮影し、お客様へしっかりご報告させていただいておりますのでご安心ください。
続いては外壁塗装です。サイディングや ALC は目地の耐久性が外壁材の寿命を大きく左右します。そのため塗装とセットでシーリング補修を行いますが、今回高耐久塗料を使用しますのでそれにあわせて耐久性に優れているシーリング材(オートンイクシード)を使用しました。吸水で劣化することがないタイルにも目地は存在し、目地の劣化からタイルの剥落を起こすこともあります。アパートやマンション、ビルであってもメンテナンスが必要ない建物はないということを頭に入れておきましょう。
工期が延びるほど、入居者様・オーナー様にとってはストレスですので決して時間を無駄にはしません。シーリング材が硬化するまでは外壁塗装を行えませんが、軒天や雨樋といった付帯部は塗装できますので、手を止めることがないよう計画的に塗装を進めていきます。
外壁の仕上がりはその建物の印象を決める大切なポイントです。周辺環境を考慮しながら決めたり、入居したいと思わせる色を考慮したり、お好みの色を重視したりと考え方は様々ですので、カラーシミュレーションを利用しながらじっくり検討しましょう。
また入居者様にとっては「どんな色になるのか」と、ワクワクしながら待つ一時になるのではないでしょうか。
合わせて鉄骨階段もメンテナンスしていきます。塗膜が剥がれてしまう部分は残していても意味がありません。塗膜と取り除ける錆をしっかり落とし錆止め塗装、そしてご希望の色で仕上げていきます。
通路及び踏板面は防水塗料で保護されていましたが、錆の発生やステップの劣化が気になっていたようです。そこで膨れや剥がれを起こしていた塗膜はしっかり取り除き、形が崩れてしまっている部分は丁寧な補修をしていきます。
その後プライマーで密着性を高めてからの防水工事です。滑りやすいと感じる場合は防滑塗料やマットに変更することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
最後にステップを取り付け工事は終了です。
今回白い外壁は大きくイメージチェンジを図り、ブルーグレーの外壁に生まれ変わりました。近年ネイビーやブラックの住宅も人気ですので、流行に乗りながら個性もしっかり打ち出せた仕上がりになりました。
冒頭でも少し紹介させていただきましたが、アパートやマンションの階段が腐食したことにより事故が発生しております。強度に優れた鉄骨階段であっても、メンテナンスを怠れば危険リスクを高めてしまいます。今一度、いつ頃メンテナンスをしたのか、どのような状態なのかを確認しメンテナンスに臨みましょう。
ビルで発生した雨漏りの補修工事
築23年、RC(鉄筋コンクリート)造4階建てのビルです。1階室内と階段付近にて雨漏りが起こっているということでお問い合わせをいただきました。普段はビルを管理してくださっている会社様に依頼しているようですが、費用が高い印象があるということでご相談いただきました。
多くのビルやマンションは RC 造やSRC造等、木造よりも強度に優れた構造がほとんどです。コンクリートはサイディング等に比べるとはるかに強く長寿命ですが、だからといってメンテナンスが必要ないわけではありません。今回はベランダの防水メンテナンスを行いましたが、陸屋根が多いビルやマンションの場合、屋上(陸屋根)の防水層が劣化したことで雨漏りが起こるケースが非常に多いです。
何度もお伝えしますが、ビルやマンションもメンテナンスが必要です。外壁のクラック等ももちろんですが、特に太陽光や雨水に晒され続けている陸屋根のメンテナンスは定期的に行うよう心がけましょう。
雨漏りの発生箇所は屋根や外壁、バルコニーなど様々です。今回4階建てにも関わらず1階室内に雨漏りを起こしていることから陸屋根からの雨漏りの可能性を排除しました。
1階室内は天井から雨水がぽたぽたと落ち天井材にも剥がれが見られました。
また雨水が入らない場所にも関わらず通路にも水が溜まっていることがあったということで、他にも雨漏りの原因があるのかもしれません。通路床面を見るとクラックが見られました。少しのクラックであればどの建物でも見られますし、雨漏りに直接関係すると断言もできません。今回の場合、どちらかというと床と壁との取り合い部分が傷んだことで雨漏りが起きた可能性もあります。
雨漏りが起きた箇所の真上にある2階ベランダの状況です。ベランダの防水工事はしばらくされていないのか、床面にクラックが発生してしまっていました。ゴミや草葉は溜まっておらず詰まりも見られませんが、全面補修の必要性を感じます。
ビルやマンションは雨漏りが進行しない限り不具合に気づきにくい傾向があります。そのため気づいた際には補修範囲が広くなってしまった、費用がかなり掛かってしまうというケースもあります。ベランダや陸屋根の防水メンテナンスを怠ったばかりに室内への雨漏りまで発展してしまっては元も子もありませんよね?また雨漏り補修を先延ばしにしてしまうと、雨漏りの原因特定がより難しくなります。雨漏りを起こさないよう定期的なメンテナンス、雨漏り発見後は素早く対処していくよう気をつけていきましょう。
◆ビル・マンションにも欠かせない防水メンテナンス
今回雨漏りを起こした可能性が高い2階ベランダは防水工事を行います。まずは高圧洗浄で下地に付着している汚れを綺麗に取り除いていき、十分に乾燥させます。
防水層のポイントは凹凸がなくスムーズな排水ができるかです。クラック補修も兼ねて樹脂モルタルを満遍なく塗布し、不陸調整・下地補修を行っていきます。
その後は密着性向上のためにプライマーを塗布していきます。新築の場合はこのままウレタン樹脂塗料を塗っていきますが、築年数が経過し吸水・劣化を起こしている場合は、密着工法を行うことで塗膜の膨れや剥がれを起こしてしまう可能性があります。そこで今回は絶縁(通気緩衝)工法によるウレタン塗膜防水工事を実施します。
まずは通気緩衝シートを床面に綺麗に敷いていきます。立ち上がりなどはメッシュシートを貼りながら防水施工を進め、排水口部分は改修用ドレンを取り付け内部までの防水補修を行います。
絶縁(通気緩衝)工法は通気緩衝シートを下地と防水層の間に挟むことでわずかな空間を作り、下地から発生する水蒸気を溜めます。脱気装置をセットで取り付けることで水蒸気を逃がし塗膜の膨れや剥がれを起こしにくくする施工ですので、築年数が経過している場合や雨漏りを起こしてしまっている場合にオススメの施工方法になります。
ここからは通常通りウレタン樹脂塗料を平滑に塗布していき強固な防水層を形成していきます。2層塗り重ね表面をトップコートで保護すればウレタン塗膜防水工事は完了です。
続いては通路部分の防水工事です。クラックから雨漏りを起こしていればほかの部分でも雨漏りが起きるはずですが、今回はピンポイントで一部分でした。そこで床と壁との取り合い部分をシーリング材で埋める施工を行いました。マスキングテープで施工箇所を区切りプライマーを塗って密着性を高めます。
その後シーリング材を打設し押さえながら形を整えたら養生を取り除き工事は完了です。あわせて換気フード周りのシーリング補修工事も行い雨水が浸入する可能性がある入口を減らしました。
マンションやアパートのメンテナンスは、その場しのぎの部分的なメンテナンスを行っていることが多いです。1面補修しなくてはならない防水工事を部分的に行っている状態をよく見かけます。一時は雨漏りも改善し「安い工事で済んだ」と思っていても、別の部分からまた雨漏りが発生し…と何度も何度も部分的な補修工事を繰り返しているケースも見られます。
しかしいざ雨漏り補修調査にお伺いし全面防水工事の見積作成を行うときに、補修部分の剥がし作業や除去作業に手間と費用が掛かってしまうため、最終的にみるとトータルコストが高くなってしまうのです。
一度雨漏りを起こした面は全面同等のダメージを負っています。築年数も経過しており経年劣化が確認できる場合は全面改修が断然お得でオススメです。
入居率を上げる魅力的な4つのポイント、アパート・マンション・ビルの屋根メンテナンスを行うメリットまとめ
●ビルやマンション・アパートはメンテナンスを怠ってしまうと老朽化を促進させてしまい、結果入居者の獲得が難しくなったり、入居者様の安全を脅かす危険性も高まってしまいます。
●規模が大きいビルやマンションは屋根・外壁・防水層・階段等、雨漏りの原因追及が難しくなりがちです。複数箇所からの雨漏り補修は最も難しく、時間がかかりますが一つずつ解決していく必要があります。
●人口が減少し賃貸物件が増えている中、入居者が求めるアパートやマンションは周辺環境や家賃などの条件が適しており、且つ美観性が高い物件です。入居者を獲得するためにも定期的なメンテナンスを行うことが非常に大事です。
●アパートはもちろんビルやマンションでメンテナンスが必要ない建物など存在しません。雨漏りが酷くなれば補修箇所が拡大し補修費用も高額になってしまいますので、定期的なメンテナンス、雨漏りの早期発見・改修に努めましょう。
この記事の監修者
富田 功義
▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者
20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。
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赤外線カメラを使った調査なら、雨漏りの原因を特定できます! 家の雨漏りは、住まいの快適さを損なうだけでなく、建物自体に深刻なダメージを与える原因となります。 雨漏りが発生すると、まず壁や天井にシミができることが多いですが…その背後では、見えない部分での雨漏りが進行していることがあります!(>_<) 従来の目視検査だけでは雨漏りの原因を特定するのが難しい場合があり、実際街の...続きはこちら
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