
HOME > 施工事例 > 世田谷区北沢で散水試験で雨漏り箇所特定し、漏水個所と一緒に修.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
担当:富田
室内の雨漏り箇所は、リビング・キッチン・トイレの3か所です。それぞれ場所が離れていますので、原因も別にあります。そのためにはそれぞれで原因調査が必要になりますので、1カ所ずつ確認していきます。
まずはリビングです。雨漏りの多くは外壁面に近いところで起こる事が多いのですが、リビングの天井に出来た雨染みは外壁面から2m以上離れたところに出ています。しかも一点に集中して染みが出来ていましたので雨漏りでは無い可能性が高そうです。
雨染みが出来ている天井の一部を剥がすと、天井裏に配管が見えました。真上の部屋には洗面所とユニットバスがあり、そこに向かっている給湯配管でした。
洗面所でお湯を出していただくと、ジワジワと水(お湯)が染み出してきました。リビングの天井にできた雨染みは、雨漏りでは無く給湯配管の破損であることが分かりましたので、こちらは破損した給湯配管の交換工事のご提案となります。
キッチンの天井では、天井に埋め込まれたダウンライトから雨漏りしてしまうそうです。通常の雨の時には雨漏りしないそうですが、雨量の多い時に雨漏りするそうです。
真上はバルコニーになっていて部屋からの出入り用のドアが設置されていましたので、こちらに雨を再現するために散水試験をおこなって原因個所を特定していきます。
コーキングが劣化していて隙間が空いている部分があちこちにありましたので、この部分に水をかけていきます。水をかけ始めて10数秒程で水が流れてきました。赤い丸で囲った部分の上から水が流れてきており、この真上はドアになりますので、ここも原因個所の特定が出来ました。
ここで気を付けなければならないは、雨水の浸入箇所は1か所とは限らないという事です。室内側の雨漏りは1か所だけであったとしても、外部の浸入箇所は何か所もある事がありますので、散水試験では可能性があるところには全て水をかけて調べる事が重要になります。
トレイの調査をおこないます。
天井は雨漏りによってクロスが歪んでいて、壁と床の隙間から水溜りになるくらいの雨漏りがあるそうです。
外壁面も散水試験をおこなっていくのですが、上の階にはトイレが有り取り付けられたサッシがありましたので、ここから散水試験をおこなっていきます。
サッシ回りや換気ダクトのフードやエアコンの配管カバーなどに上からかけていましたが、全く何も症状が出てきません。
通常の雨では雨漏りしないそうで、風が強い暴風雨の際に雨漏りしてしまうとの事です。建物が隣接していることもありますので、上からではなく下から吹き上げる様に降る事がありますので、散水試験でもその状態を再現してみました。
天井裏の状況を確認しながら散水を進めていますが、画像の様に水が入り込んだ状況を再現するとダクトの繋ぎ部分が外れている所からボタボタと雨水が流れてきました。2カ所並んでいる換気フードの片方はダクトが全く繋がていないため、吹き込んだ水は大量の雨漏りとして表れてしまいます。
また、外れていた方の換気ダクトはトイレの換気扇で、最初から繋がっていなかった事も判明しました。
トイレの雨漏りは換気フードからの吹込みである事が確定しましたので、雨水の浸入を防ぎ入り込みにくい状態にする必要がります。
キッチンの雨漏りの原因はサッシ回りのコーキングの劣化でしたので、打ち換え工事をおこないます。
古いコーキングを撤去していくと、中は硬化不良を起こしていてグズグズな状態になっていました。中に雨水が溜まっている状態が長く続いてい多様ですので、今回のメンテナンスでしっかりと直していきます。
古いコーキングを除去してから濡れた部分を乾燥させます。プライマーという接着性を高める材料を塗布してからコーキングを打ちます。コーキングの密着性はプライマーに左右されますので、むらなく丁寧に塗布していきます。
コーキングを隙間に充填してから空気を抜くように専用のコーキングヘラで押さえて完成です。
トイレの雨漏り修理工事開始です。
原因は換気フードからの吹込みでしたので、ここからの雨水の浸入を防いできます。上からの雨水にはフードの上に雨がかかるので問題ありませんが、吹込みを防がなければなりません。
換気フード2カ所のうち1カ所は繋がていませんでしたので、外部から雨水が入らない様に塞いでしまいます。アルミテープとコーキングで隙間を埋めましたのでこれで雨水の浸入を止める事が出来ます。フードの上部分にも念のためコーキングを打っていきます。
今度は室内側からの雨漏り修理を行います。
向かって右側は室内側で繋がっていませんでしたので、先ほど外部側で塞いだ換気フードです。左側は繋がっているのですが、蛇腹状の換気ダクトとの接合部分に隙間が空いていましたのでここを塞ぎます。
建物は鉄筋コンクリート造で、換気ダクトが通る様に最初からパイプをコンクリートの中に埋め込んでいるのですが、パイプが室内側に若干角度がついてしまっているために、入り込んだ雨水は室内側に流れてしまいます。
パイプの接合部分を直す際に出来る限り換気ダクトに角度をつけていきます。穴が開いた部分にアルミテープを巻いていきます。
防水テープを貼って換気ダクト部分の補修工事が完成しました。
普段見る事が出来ない部分での不具合でしたが、原因を止める事が出来ましたのでこれで安心です。
最後にリビングの配管工事をおこないます。
天井をもう少し大きく開口して劣化した配管を交換するスペースを確保します。
横から通ってきた給湯配管が真上の洗面所や浴室に向かっているためにこの部分が一番低くなっています。上の階で給湯器を使用するとジワジワと漏水していきましたので、破損したところを部分交換します。
古い配管の為銅管が使用されていましたが、新しいものはポリ管を使用します。
併せて、天井の張替え工事もおこないますので、張り替えるクロスの打合せも進めていきます。もともとのクロスは現在製造されておりませんので、カタログから一番近いクロスを選択します。
ピンク色の部分が新しく交換した給湯配管です。雨漏りしていたのは一部でしたが、今後の事を考えて交換できる部分は併せて一緒に行う事になりました。
配管を交換した後は注水して検査をおこない全く漏水していないことが確認出来ました。
雨漏り修理工事が全て終わりましたので、開口した天井部分を塞いでいきます。
石膏ボードを開口したところに張っていき下地を作ります。仕上げはクロス張りですが、ボードのジョイント部分にパテを詰めて平らにする下地調整工事をおこなっていきます。
下地を平らにしないと、クロスは薄い材料ですので貼った時に段差が出来てしまいます。微妙な段差でも光の当たる角度によっては目立ってしまいますので、丁寧な下地処理が必要です。
照明器具や換気扇など一旦取り外してからクロスを貼って再取り付けして完成です。
クロスの貼り替え工事が完成し今回の雨漏り修理工事は完了致しました。
若干クロスの柄が今までと違いますが、違和感なく納まりお客様にも大変喜んでいただけました。
雨漏り修理工事は原因個所の特定が非常に重要になりますので、私たち街の屋根やさんでは、しっかりとした調査と適切な修理工事の提案は行わせていただいております。
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記事内に記載されている金額は2022年01月28日時点での費用となります。雨漏りを修理しないとどうなる?放置による6つの被害【プロが解説!アメピタ!】
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【施工内容】
雨漏り修理、防水工事
【施工内容】
雨漏り修理
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雨漏り修理、防水工事