プロが教える天井からの雨漏りの原因と対策方法!予防から補修方法まで徹底解説
更新日:2023年04月20日
天井からの雨漏りが与えるお住まいや生活への影響は大きく、その原因や予防方法について知りたいことや悩みも多いですよね。この記事では、天井からの雨漏りの原因を解説し、予防方法について詳しく説明します。さらに、雨漏り補修の具体的な方法や対策における注意点を分かりやすく解説!お家の天井からの雨漏りに悩む方々に役立つ情報を提供いたします。天井の雨漏り対策をしっかりと行い、快適な生活空間を維持していきましょう!
目次【】
1. 雨漏りの原因と対処法
1-1. 屋根から起こる雨漏り
屋根材の劣化や損傷(ひび割れやズレ、錆)
屋根材の欠け
屋根材のひび割れ
屋根材のズレ
金属屋根の錆び
対処法: 劣化した屋根材の部分補修や差し替え、屋根葺き替え工事、屋根カバー工事
棟瓦、棟板金の不具合(ズレ、浮き、剥がれ)
棟瓦のズレ
棟板金の浮き
棟板金の飛散
棟板金の接合部の隙間
対処法: 固定している釘やビスの打ち直し、接合部のシーリング補修、棟板金交換工事
天窓やドーマーの破損
天窓のシーリング劣化
天窓の割れ
対処法: シーリング補修、撤去、交換工事
1-2. 外壁から起こる雨漏り
外壁のクラックや剥がれ、浮き
外壁のクラック(ひび割れ)
外壁の剥がれ
対処法: クラックや剥がれた箇所の補修
外壁のシーリング劣化
シーリングの破断
シーリングの裂け
対処法: シーリング材の打ち替え・増し打ち工事
窓やドア周りの防水不良
サッシ周りのシーリング劣化
接合部の隙間
対処法: シーリング材の打ち替え・増し打ち工事、サッシの調整
1-3. ベランダ・バルコニーから起こる雨漏り
防水層の亀裂、傷、剥がれ
防水の傷、剥がれ
FRP防水の亀裂
対処法: 防水工事
排水口の詰まりや破損、隙間
排水口の詰まり
排水口周りの隙間
対処法: 排水口の清掃や交換
笠木の損傷(笠木板金の捲れ、錆、シーリング劣化)
笠木板金の錆び
笠木の接合部のシーリング劣化
対処法: 笠木交換工事、シーリング材の補修
2. 雨漏りの初期症状とチェックポイント
2-1. 天井のシミや変色
天井のシミや変色は、雨漏りの初期症状の一つであり、早期発見と適切な対処が重要です。日本は多湿な気候であり、建物が雨水の影響を受けやすい環境にあります。天井のシミや変色は、雨水が侵入し、内部の構造材や断熱材に浸透した結果、表面に現れる兆候です。
2-2. 壁紙の剥がれやカビ
壁紙の剥がれやカビは、雨漏りの兆候であり、早期発見と適切な対処が住環境を保つために重要です。壁紙の剥がれやカビは、雨水が外壁や窓周りから侵入し、内部の構造材や断熱材が湿気を含んでいることを示す可能性があります。
2-3. 異臭や湿気の増加
異臭や湿気の増加が起こった場合、雨水が外壁や屋根から侵入し、内部の構造材や断熱材が濡れている可能性があります。この状態が長期間放置されると、カビの発生や建物の劣化が進み、健康被害や構造的な問題が生じるリスクが高まります。
2-4. 突然の温度変化
突然の温度変化は、雨漏りによる断熱性の低下が原因である可能性があり、早期発見と適切な対策が建物の性能や住環境を保つために重要です。突然の温度変化は、雨水が外壁や屋根から侵入し、断熱材が濡れたり損傷を受けたりしていることを示す可能性があります。これにより、室内の断熱性が低下し、居住環境の悪化が引き起こされます。
雨漏りの兆候が現れた場合、速やかに専門業者に相談し、原因の特定と適切な修理を行うことが、建物の構造や住環境を維持するために不可欠です。また、定期的な点検やメンテナンスを行い、外壁や屋根の状態を確認することで、雨漏りのリスクを低減させることができます。
3. 雨漏りの修理方法
3-1. 屋根の雨漏り修理
屋根の不具合を修理するための方法として、屋根葺き替え工事と屋根カバー工法があります。それぞれの特徴や条件に応じて選択し、雨漏りの根本的な解決と建物の寿命延ばしを目指しましょう。
屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事では古い屋根材や下地を撤去し、新しい屋根材・下地で葺き替えます。劣化が進んでいる屋根材や屋根構造を一新することで、雨漏りの根本的な解決が期待できます。
また、工事の際に断熱材の追加や改善も行えるため、省エネ効果や居住環境の向上も図れます。ただし、費用や工期が長くなることがデメリットです。
屋根カバー工法
屋根カバー工法では既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せます。この方法では、短期間で屋根のリニューアルが可能であり、費用面でも葺き替え工事に比べて安価に済むことが多いです。
ただし、屋根構造の問題や大きな損傷がある場合、この工法だけでは根本的な解決には至らないことがあります。
棟板金交換
棟板金交換工事では、下地である貫板を取り換え新しい棟板金を設置します。貫板は樹脂製のものもありますが基本的には木材であることが多く、棟板金からの雨漏りが起きている場合雨水が浸透し腐食している可能性が高いです。腐食した貫板を取り換え、新たに棟板金を設置することで隙間をなくし雨漏りを防ぎます。
雨漏りを修理する方法を選択する際には、建物の状態や予算、工期の制約などを考慮し、適切な方法を選ぶことが重要です。また、専門業者による適切な診断と提案を受けることで、最適な雨漏り対策を選択し、建物の性能向上を図ることができます。
3-2. 外壁や窓サッシなどの隙間の雨漏り修理
外壁や窓サッシに隙間があるという場合、主にシーリング材を用いて補修をおこないます。
シーリング補修による雨漏り修理は、外壁や窓周りの隙間からの雨水の侵入を防ぐ効果的な方法であり、定期的なメンテナンスと併せて行うことで、建物を守る役割を果たします。
シーリング補修は、建物の外壁や窓周りの隙間にシーリング剤を充填することで、雨水の侵入を防ぐ方法です。外壁のひび割れや窓周りの劣化によって生じた隙間が雨漏りの原因となることがあり、シーリング補修はその対策として効果的です。
シーリング補修を適切に行うことで、雨漏りの被害が拡大するのを防ぎ、内部構造の損傷や住環境の悪化を最小限に抑えることができます。
3-3. ベランダ、バルコニーの雨漏り修理
防水工事
防水層が大幅に劣化している場合や、防水性能が不十分な場合は、既存の防水層を撤去し、新たな防水層を設置することで雨漏りを解消できます。
排水設備の整備
ベランダやバルコニーの排水設備が不十分な場合、雨水が滞留し、雨漏りを引き起こすことがあります。排水口の清掃や、新たな排水設備の設置を行うことで、雨水の効率的な排水が可能となり、雨漏りを防ぐことができます。
笠木の交換工事
ベランダ・バルコニーの笠木の劣化が原因で雨漏りが起こることも多いです。笠木の交換や再設置を行うことで、雨漏りを防ぐことができます。また、笠木と外壁との隙間に適切なシーリングを施すことで、水の侵入を防止し、雨漏りの解消が期待できます。
ベランダ・バルコニーからの雨漏り修理方法を選択する際には、現状の防水性能や排水設備、予算や工期の制約を考慮して適切な方法を選ぶことが重要です。また、専門業者による適切な診断と提案を受けることで、最適な雨漏り対策を選択し、快適な居住環境を維持することができます。
4. 雨漏り防止のための定期点検とメンテナンス
4-1. 点検の目安となる時期
雨漏り防止のための定期点検は、年に1~2回、特に春と秋の気候が安定した時期に実施することが望ましいです。これにより、劣化や損傷が進行する前に対策を講じることができ、長期的な住宅の維持に寄与します。
春と秋の点検が最適
春と秋は気温が適度で、日照や湿気の影響が比較的少ないため、塗装メンテナンスに適しています。また、梅雨や降雪の時期前に点検をすることで事前に問題点を修復することが可能です。特に冬の終わりから春にかけては、積雪や氷の影響による損傷が見つかる可能性があります。また、秋には梅雨や台風シーズンを経て、雨漏りの原因となる損傷が発生している可能性があります。
時期に応じた点検の重要性
定期点検により、屋根材や防水層の劣化、雨樋の詰まりや破損、シーリングの劣化などを早期に発見し、適切な修理やメンテナンスを行うことができます。これにより、雨漏りによる住宅の劣化を防ぎ、長期的なコスト削減につながります。定期的な点検を実施することで、雨漏りのリスクを低減し、住宅の価値を維持することができます。春と秋の適切な時期に点検を行い、劣化や損傷を早期に対処することが重要です。
4-2. 自己点検の方法とポイント
自己点検を行う際は、高所での作業とならない範囲で外壁、シーリングなどの重要な部分をチェックし、異常があれば専門業者に相談しましょう。安全を確保しながら、定期的に自己点検を行うことで、雨漏りを未然に防ぐことができます。
屋根の点検
屋根の点検では、瓦や屋根材の破損、ズレ、劣化、または苔や藻の発生を確認します。屋根の上に上るのは危険ですので、地形の関係で安全に確認ができるという場合のみ確認をしましょう。
外壁の点検
外壁は、ひび割れや剥がれ、カビや藻の発生、シーリング材の劣化をチェックします。特に窓やドア周り、サッシのシーリング状態に注意を払いましょう。
ベランダ、バルコニーの点検
定期的にベランダ・バルコニーの防水層、シーリング材、排水口をチェックし、異常があれば専門業者に相談しましょう。これにより、雨漏りリスクを早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
自己点検により、住宅の雨漏りリスクを早期に発見し、適切な対策を講じることができます。ただし、自己点検では見逃しがちな部分や専門的な知識が必要な箇所もあるため、定期的に専門業者による点検も併せて実施することが望ましいです。
4-3. 専門業者による定期点検
専門業者による定期点検は、自己点検では見逃しがちな箇所や専門知識が必要な部分を確認し、雨漏りを未然に防ぐ上で重要です。業者に依頼することで、適切なメンテナンスや修理が行われ、住まいの寿命を延ばすことができます。
専門業者による定期点検は、以下のメリットがあります。
高い技術力と知識
専門業者は、屋根や外壁、ベランダなどの構造や材料に精通しており、劣化や損傷の初期症状を見逃さず発見できます。また、適切な修理方法や対策を提案することができます。
安全性の確保
高所での点検や作業は危険が伴いますが、専門業者は適切な安全対策を講じることができます。業者に依頼することで、安全かつ効率的な点検が可能です。
継続的なメンテナンス
定期的に専門業者に点検を依頼することで、住まいの状態を継続的に把握し、必要に応じたメンテナンスや修理が行われます。これにより、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐことができ、お住まいの寿命を延ばすことができます。
自己点検と併せて、専門業者による定期点検を行うことで、住まいをより安全かつ快適に保つことができます。適切な時期に依頼し、長期的な住宅メンテナンスに役立てましょう。
4-4. 雨漏り予防のためのメンテナンス方法
屋根材、外壁材の耐久性を高めるためには、屋根塗装と外壁塗装が重要です。これらの塗装を適切なタイミングで行うことで、住宅の防水性能を向上させ、雨漏りを未然に防ぐことができます。
屋根塗装
屋根塗装は、屋根材の表面を保護する役割があります。経年劣化や日光、雨風によるダメージを軽減し、屋根材の寿命を延ばすことができます。適切なタイミングで屋根塗装を行うことで、屋根材の劣化を抑制させることができます。
外壁塗装
外壁塗装も、外壁材を保護し、防水性能を向上させる役割があります。外壁塗装は、外壁材の表面に防水層を形成し、外壁材への雨水の浸透を防ぎます。これにより、外壁材の劣化やひび割れ、カビ・藻の発生を防ぐ効果があります。
適切なタイミングと施工が重要
一般的に、屋根塗装は10年~15年、外壁塗装は7年~10年ごとに行うことが推奨されています。ただし、環境や建物の状況によって異なるため、定期的な点検で塗装の状態を確認し、適切なタイミングで塗装を行いましょう。また、施工は信頼できる専門業者に依頼することで、高品質な塗装が実現できます。適切なタイミングで塗装を行い、雨漏りリスクを軽減し、住まいを安全かつ快適に保ちましょう。
5. 雨漏り専門業者の選び方
5-1. 資格や実績を確認する
雨漏り専門業者を選ぶ際には、業者の実績を確認することが重要です。実績を持つ業者は、技術力や信頼性が高いと言えます。
実績は、業者がこれまでにどの程度の経験や信頼を積み重ねてきたかを示します。多くの実績を持つ業者は、さまざまな状況やトラブルに対応できる力があると言えます。また、実績が豊富な業者は、顧客満足度が高く、信頼できるサービスを提供していることが期待できます。
ホームページのある業者であれば、これまでの施工実績や施工事例をご紹介されていることが多いです。それらを事前に確認・比較し業者選びをおこなっていきましょう。雨漏り調査や、雨漏り補修の事例がたくさん掲載されているとより安心ですね。資格や実績を確認することで、技術力や信頼性の高い雨漏り専門業者を選ぶことができます。これにより、雨漏りの問題を効果的かつ安全に解決することが可能となります。
5-2. 見積もりやアフターサービスを比較する
雨漏り専門業者を選ぶ際には、見積もりやアフターサービスを比較することが重要です。これにより、コストパフォーマンスが良く、安心して任せられる業者を選ぶことができます。
お見積もりの比較
各業者から見積もりを取り寄せ、比較することで、適正な価格でサービスを受けられる業者を見つけることができます。また、見積もりに含まれる項目や工事内容を詳細に確認することで、業者間でのサービスの違いを把握できます。これにより、自分にとって最適な業者を選ぶことができます。
アフターサービスの比較
アフターサービスは、工事後のサポートや保証期間などを指し、業者の信頼性や顧客対応を示す重要な要素です。各業者のアフターサービスを比較し、保証期間が長く、万が一のトラブルにも対応してくれる業者を選びましょう。
見積もりやアフターサービスを比較することで、コストパフォーマンスの良い業者を見つけることができます。適切な価格で、安心して任せられる業者を選ぶことが、雨漏り対策を成功させる鍵となります。
私たち、街の屋根やさんでは調査からお見積りまで無料で実施させていただいており、もちろん相見積もりでのご依頼も承っております。お住まいについて隅々まで診断し、雨漏りの的確な原因調査や最適なメンテナンス方法のご提案に努めておりますので、雨漏りのことでお困りの際はぜひお任せください。
まとめ
天井からの雨漏り被害を抑えるために
●シーリングの劣化や外壁、ベランダ・バルコニーの状態などに注意し、修理や補修を行います。
●天井のシミや変色が見られたら、早期対処が必要です。
●業者によるお住まいの点検を定期的に行い、雨漏りを防ぐことが重要です。
●屋根塗装、外壁塗装を適切なタイミングで行い劣化を予防しましょう。
●業者選びの際は、ホームページなどで実績を確認し、複数社で見積もり・アフターサービスを比較することが求められます。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
関連動画をチェック!
どのリフォームが最適?屋根リフォームの種類【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています
。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
雨漏り修理の費用と失敗しないためのポイント!修理や原因の特定方法
突然発生した雨漏りに対して修理をどのように進めればいいのか、初めての場合では悩みがちなポイントが多くあります。 「雨漏りが発生したけど、直せそうなら自分で修理しても問題ない?」 「雨漏り修理にいくらかかるのか相場を知りたい」 今すぐの雨漏り修理に迫られている方もいらっしゃるかと思いますので…続きを読む雨漏り修理に火災保険が適用される条件を徹底解説!申請の流れと注意点
雨漏り修理に火災保険が適用できれば、突然の被害による経済的ダメージを減らせますので非常に心強いですよね。 ですが、雨漏り修理に火災保険が適用される条件を満たしていなければ、保険金を利用した工事を行うことができません。 もしかしたら、ご自宅の雨漏りのケースでは火災保険がおりない可能性があるので…続きを読むあなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
このページと共通する工事内容の新着施工事例
- 品川区荏原で劣化したコロニアルNEOの屋根にスーパーガルテクトのシェイドブラックを使ったカバー工事を行いました
-
【施工内容】
- 葛飾区細田にて強風の影響で棟板金が飛散!火災保険を申請して棟板金交換工事(135,000円)を実施!
-
【施工内容】
- 杉並区南荻窪にて屋根の葺き替え工事と天窓の交換工事を税込1,470,000円で行わせていただきました!
-
【施工内容】