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棟換気による自然循環システムでお住まいを長持ちさせるポイント6選

更新日:2023年02月16日

お住まいにとって湿気は大敵です。特に小屋裏には熱気や湿気が籠りやすく、そこに結露するとカビの発生は異臭、それが更にひどくなれば木部を腐食させてしまうことになります。小屋裏の換気に最も有効な換気、それが棟換気です。このページでは棟換気について屋根リフォームの観点からご紹介させていただきます。

 

棟換気とは

小屋裏の換気には色々な種類がありますが、棟換気とは名前の通り棟に設置された換気システムのことをいいます。棟とは屋根の頂上(一番高いところ)で、屋根の面と面が交わる部分です。切妻屋根の場合は頂上に一本の棟で構成されておりますが、寄棟では頂上に一本、その脇に隅棟が軒先に向かって4本あります。どちらも頂上にあるものはまたの名を大棟といい、この大棟に棟換気を設置することになります。ちなみに棟換気というよりも、換気棟と表現されるケースのほうが多いかもしれません。

換気棟

 

棟換気の必要性

棟換気の必要性は最初に述べた通りお住まいの大敵、湿気を効率よく屋根から排出することができることにあります。特に最近は高気密・高断熱の住宅が多く、その方が夏は涼しく冬は快適に過ごせます。しかし、気密性が高い建物は逆に一旦入ってしまった湿気がなかなか抜けないという問題も抱えています。それを棟換気により屋外に湿気を排出することで、気密性の高い住宅であっても湿気が籠ることを防いでくれるのです。
しかも湿気や熱気は比重が軽いので上にこもりやすいため、小屋裏には建物内の湿気が集まりやすくなります。その部分に換気システムをつけることで効率よく換気することができます。また、換気のための電動ファンのような電気代はかからず、24時間稼働する自然循環システムが棟換気なのです。

湿気で屋根の野地板が腐食している 湿気で屋内の壁が傷んでしまっている

 

棟換気がどのような仕組みになっているか

換気の基本的な考えとして、換気の出口だけでも十分な換気はできます。しかし、さらに効率よく換気するには出口だけでなく入り口も必要です。棟換気は出口を大棟に設置し、さらに入り口には軒天や妻部分に換気口を取り付けます。そうすることで、軒天部分から新鮮な空気を吸い込み、棟部分から排気して空気の流れを作ることで小屋裏の湿気を外に排出します。

軒天の通気口から外気を吸って棟部で排気する 棟部分から熱気や湿気を排気

 

棟換気システムの導入費用

棟換気は新築時に取り付けなければダメ、ということはありません。後から棟換気システムを設置することが可能です。街の屋根やさんではまず屋根のタイプや状態を確認した上で、設置が可能か判断させていただきます。換気棟は屋根タイプや勾配によって設置できないケースもありますので、まずはお気軽にご相談ください。
導入するための費用としては、一か所あたり25,000円~となっておりますが、長さや仕様により変わることもあり、具体的な金額については無料点検の後、詳細なお見積りを無料でお作りいたします。

 

屋根工事に合わせて棟換気システムを導入する

屋根には寿命があり、使われている屋根材や防水紙によってその時期は変わってきます。しかし必ず訪れる屋根リフォームのタイミングに棟換気を設置するケースが多いです。多くの方がお住まいを長持ちさせたいと思うでしょう。その上で棟換気を取り入れることは非常に有効な手段といえます。

・棟板金交換工事、棟瓦取り直し工事

棟板金が強風で破損してしまった。または、板金の変形や、板金の下に設置された貫板が腐食してしまっている。こういった場合に棟板金交換工事を実施します。棟を新しく交換するので、それに合わせて棟換気にする方が多いです。

棟板金交換工事 板金が強風で外れてしまった 棟板金交換工事 新しい板金のビス留め

 

・屋根葺き替え工事、屋根カバー工法

屋根葺き替え工事屋根カバー工法も屋根を新しくする工事です。その違いは屋根葺き替え工事は使われていた屋根材を撤去して新しい屋根材を設置する工事で、屋根カバー工法は既存の屋根の上に新しく屋根を作る工事です。屋根を新しくするので当然棟部分も新しくなります。このタイミングも棟換気に変えるチャンスといえます。

屋根葺き替え工事 ルーフィングと縦桟設置の様子 屋根葺き替え工事 屋根材設置の様子

 

お住まいが湿気の影響でどのようになるのか

湿気が良くないのはなんとなく分かりますが、湿気が籠った状態が長く続くと建物にどのような変化があるのでしょうか?

段階1:結露が発生します。サッシまわりは温度差が激しいため結露が発生しやすいですが、酷いと壁や天井などにも結露が発生します。湿気が多い時期などは家具などが濡れて不快な思いをすることになります。

段階2:湿気によりカビや苔が発生しやすくなります。カビは匂いもでるので慢性的にカビが発生しているとカビを除去しても匂いが残ります。また、一度カビが発生すると再発しやすい上に健康被害にも発展します。この段階では壁やクロスに染みなどの汚れも発生してきます。

段階3:湿気が残った状態が長く続けば、いずれは木部の腐食に繋がります。木造住宅の場合は躯体が腐食すると著しく耐久性が下がり、地震や強風によって被害を受けやすくなってしまいます。躯体が傷むと修復工事は高額になりますので、この段階になる前に対応する必要があります。

 

まとめ

棟換気を導入することで、湿気や熱気を屋外に排出できるので毎日の生活も快適になります。また、お住まい自体も長持ちしやすく長く安心してお過ごしいただけるようにもなります。換気棟は屋根リフォームによって後付けできるので、

・湿気に困っている
・夏場の暑さを軽減したい
・お住まいを長持ちさせたい

といったことをお考えの方は私達、街の屋根やさんにお気軽にご相談ください。点検やお見積りは無料です。

 記事内に記載されている金額は2023年02月16日時点での費用となります。
 街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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