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シーリング補修の必要性・方法とは|ひび割れ・破断の放置は雨漏りを招きます!

更新日:2024年08月17日

 お風呂場・洗面台の水廻りから、屋根の棟板金・窯業系サイディング外壁の目地など「内装・外装」問わずお家のあらゆる部分で活躍しているのが、「シーリング」です。

 シーリングは施工直後は柔らかく「半液体」ですが、施工後に時間が経過するにつれて乾燥が進み弾性・防水性に優れた性質を持つ部材となります!
 その為、お住まいに生じた「浸水リスクがある隙間」に施工する事で、浸水を防ぐ役割を担っています(^^)/

 一方、シーリングの劣化は雨漏り被害など、様々な悪影響を及ぼします。
 屋根材・外壁材同様にシーリングの定期的なメンテナンスは欠かせません!

 この記事ではシーリングの特徴や補修の必要性・方法と併せて、シーリングの劣化症状やその悪影響まで詳しい情報をご紹介いたします。

 また、シーリングの劣化を原因とした雨漏り被害を赤外線カメラを使用して調査した事例も併せて解説させて頂きますので、ぜひご覧ください(^^)/

シーリングとは|劣化の原因や悪影響

シーリング(コーキング)とは?

 シーリングは「コーキング」とも呼ばれ、前述の通り住宅に生じたあらゆる「隙間」を埋めることで、主に雨水の侵入を防ぐ役割を果たしています。

 また、弾性・柔軟性にも優れている事から、窯業系サイディングの目地に施されているシーリングは「緩衝材」としての役割も担います!
 地震発生時の揺れ・振動によって、外壁材がひび割れてしまう事を防いでくれています(#^^#)

 一方、シーリングも経年により劣化が進行してしまいますので、定期的なメンテナンスが必要です!



 シーリングの劣化の主な原因は、「紫外線」による影響が大きな要因となります(>_<)
 紫外線を受け続けたシーリングは含有された可塑剤が徐々に染み出してきてしまいます(ブリード現象)ので、硬化して弾力性を失うことで、ひび割れや剥離・肉やせが発生します。

 上記の様な症状によって生じた「隙間」は雨水が建物内部に侵入することに繋がり、構造材や断熱材の腐食・カビの発生による健康被害などのリスクになります。


 シーリングの劣化の放置は美観への影響はもちろん、建物全体の耐久性や寿命の低下や被害の拡大による修繕費用の増加にも繋がります(;_;)
 劣化が見られた場合は早期に補修をご検討される事をおすすめいたします(#^^#)

シーリングの補修方法とは?

シーリング打ち替え工事

 一般的にシーリングの補修は「打ち替え工事」によって行われます!
 劣化が進行したシーリングを撤去した上で、新しいシーリング材を施していきます(#^^#)

 「上からシーリング材を重ねるだけではだめ(・・?」というご質問を頂く事も多いのですが、そうした場合既存の劣化したシーリングと一緒に新しく施したシーリングが剥がれてしまうリスクがあります(>_<)

 耐久性の観点から「増し打ち」では無く、「打ち替え」を行う事が一般的です(^^)/

 また、シーリングの寿命は約10年程度とされていますが、外壁塗装メンテナンスを必要とする目安も約10年程度です!
 その為、窯業系サイディングの目地に施されたシーリングは、外壁塗装メンテナンスと併せて施工されることがおススメです。

 別々に工事を行うよりも「足場の仮設費用の節約」にも繋がりますよ(^_-)-☆

 さらに、シーリング材にはウレタン系・アクリル系・変成シリコン・シリコン系など様々な種類があります!
 施工箇所に併せて最適なシーリングの種類を使用する事も大切ですので、注意しましょう。

 まずは、信頼できる施工業者に相談・点検を依頼する事が大切です(^^)/

シーリングの劣化を原因とした雨漏りの現地調査

 それでは、次にシーリングの劣化を原因とした雨漏り被害の現地調査の様子をご紹介いたします。

 今回は、調布市国領町で雨漏り調査をおこないました!

 

 集合住宅の2階の窓回りから雨漏りしているという事でお問合せをいただきましたので、まずは現地の状況を拝見して原因を探っていきます。

 

 

雨漏り箇所の確認

雨漏りしているサッシ

 

 入居者の方のご都合をお聞きして調査にうかがいました。

 

 まずは室内側から雨漏りの状況を確認していきます。腰窓が設置されていて、室内側から見て窓の右側に集中して雨漏りしてくるそうです。

 

 

窓枠
雨漏りの跡

 

 窓枠の隙間にコーキングが打ってありました。一旦雨漏りが止まるかもしれませんが、室内側の出口を塞いでいるだけですので、入り口を塞がない限り雨水が他の所から出てしまう事になります。

 

赤外線カメラで雨漏りの状況を見ていきます

 

 雨漏りしている窓の下の腰壁です。

 

 窓回りから雨漏りしているという事で、その他にも雨水が回っている可能性が有りますので、壁の中の状況を調査していきます。

 

 

赤外線カメラ

 

 赤外線カメラで壁の中の状況を調べていきます!

 

 赤外線カメラでは内部の温度差を検出します。雨漏り箇所では水が浸透しているため、その部分の温度が他の部分と異なって表示されます。赤外線カメラはこの温度差を捉え可視化することができるため、雨漏りの原因を特定するのに役立ちます。

 赤外線カメラを使用することで、目に見えない箇所でも雨漏りの兆候を検知することができます。これにより、雨漏りの原因を正確に特定し、適切な修理対策を講じることが可能となります。また、赤外線カメラを使用することで、目視では確認しづらい箇所も簡単に調査することができます。

 

外部の状況

 

 雨漏りしているサッシを外側から確認してみます。 

 

 外壁はサイディング張りで、塗装工事でのメンテナンスを行った形跡がありますが、大分劣化が進行しています。サイディングのメンテナンス方法は、塗装工事と目地やサッシ回りのコーキング工事です。

 

 サッシ回りから雨漏りしている場合は、この様なメンテナンスだけでは止める事が出来ず、壁の中でサッシ回りの防水処理が必要なケースがありますので、どこが雨漏りの原因になっているのかを確認するために散水試験税込み55,000円~)をおこなって、雨水の浸入箇所を特定する作業をおこなう場合があります。

 

 調布市国領町で調査した雨漏りの状況は、サッシ回りから雨水が侵入しているのは間違いありませんので、散水試験をご提案して、ピンポイントでの原因調査をお勧めします(*^^*)

 

 

 記事内に記載されている金額は2024年08月17日時点での費用となります。
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