八王子市で洋瓦の屋根をアスファルトシングルに葺き替えました
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
新築時はえんじ色の洋瓦がとてもお気に入りで、釉薬瓦のS型瓦の屋根にしたというT様。ただ、最近は建物が古くなったことや大きな地震も多いので重い瓦屋根に少々、不安を感じていたということです。築20年となり、漆喰が剥がれだしてきたことや谷板金の錆が目立つようになってきたことから、思い切って屋根葺き替えを行うことになりました。T様が選んだのはやはり洋風のアスファルトシングルでした。
担当:渡辺
- 【工事内容】
- アスファルトシングル屋根工事 屋根葺き替え
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 施工期間
- 5日間
- 築年数
- 20年
- お施主様
- T様邸
- 【工事内容】
- アスファルトシングル屋根工事 屋根葺き替え
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- リッジウェイ(アスファルトシングル)
- 施工期間
- 5日間
- 築年数
- 20年
- お施主様
- T様邸
【点検の様子】
屋根の頂点を見ますと最近ではなかなか見かけない複雑な形状をした屋根です。基本的にはピラミッド型の方形ですが、さまざま取り合いがあるタイプの屋根です。屋根の形状が複雑な方が豪華に見えるということから一時期、流行ったことがあると聞いたこともあります。棟の冠瓦を固定している釘がかなり浮いています。
こちらの洋瓦は釉薬をかけた粘土瓦です。見た目でも分かるように艶もあるし、割れたり、欠けたりしている部分もありません。これから何十年も使用に耐えられるでしょう。しかし、その瓦を支えている漆喰は剥がれだして脱落しているし、その内部にある葺き土の流失も始まっています。谷板金の錆も目立ちますし、こちらは大きな改修が必要です。T様は日本各地で起こっている昨今の地震から重い瓦屋根をどうにかしたいとお考えになり、アスファルトシングルへ屋根葺き替えを行うことになりました。
【屋根葺き替え】
足場を仮設し、まずは瓦の撤去していきます。上の画像でも分かるように、瓦の健全さから見ると撤去してしまうのは勿体ない気がします。瓦の他、桟木と葺き土も撤去せねばならず、この工程は力仕事で体力が問われます。
瓦を全て地上へと下ろし終わりました。子供の頃、近所の瓦屋根を家を解体するところを見ていたことがあるのですが、その頃は豪快そのものでした。何十年も前の話ですが、大型のダンプを横付けして、2階の屋根から瓦を投げ入れるという撤去方法で凄い音はしますし、砕けた瓦も飛び散ります。幼心に「田舎ってこんなことをしても許されるんだ」と思ったのですが、数時間も経たないうちに近所でも大問題となりました。現在ではそんな野蛮なことは致しません。梯子状の昇降機でまとめた瓦を地上へおろします。桟木と葺き土を撤去し、屋根を掃除します。
防水紙を敷いていきます。この仕事をしていて、いつも疑問にも思うのが建材に宣伝文句が印刷されていることです。誰に向けて宣伝しているかというと、私達のような施工業者以外しかいません。そしてこの宣伝文句、この防水紙の製品名が印刷されているのかと思いきや、実は同社の全く違う製品だったりします。ちなみにZワイドルーフ364は金属屋根材です。何も知らない新人のうちは上司から「防水紙を発注しといて」と言われ、印刷された文字のものをそのまま頼み、金属屋根材が送られてきて、いつまで経っても防水紙が届かないということが起こります。全国で相当数、同じような事例が起こっていると思うのですが、改まる気配は全くありません。防水紙の設置が終わりましたら、水切り金物を設置します。
いよいよアスファルトシングルのリッジウェイに葺き替えていきます。アメリカでは住宅の屋根の7割はアスファルトシングルだといいます。アスファルトシングルの特徴は何と言っても、この陰影です。他の屋根材では真似できないランダムの色調が屋根を引き立たせます。
アスファルトシングルは自着式で建材の裏面には接着力が備わっています。それを張っていき、なおかつビス止めし、粘着力が不足するであろう部分はセメントと呼ばれる接着剤を塗布して張っていきます。棟までリッジウェイを張り終えました。
棟の部分は棟用のリッジウェイが用意されているので、こちらを張っていきます。棟を張り終えたら、完成です。洋瓦の屋根からアスファルトシングル屋根の葺き替えが完了しました。
【竣工 洋瓦の屋根からアスファルトシングル屋根への葺き替え】
リッジウェイへの葺き替えが完了しました。瓦屋根に較べると柔らかな印象を受けますね。瓦屋根の重さは1㎡50kg以上ですが、アスファルトシングルはその4分の1程度の重さしかありません。地震などでも落下することはほぼありません。地震に強い屋根へと生まれ変わりましたので、安心してお過ごしくたざい。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
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