杉並区善福寺でモルタルの外壁を調査しました
更新日:2021年05月13日
モルタルの外壁
1990年頃までの外壁と言えば圧倒的にモルタルでした。モルタルはセメントに砂と水を混ぜて作る材料で、一軒ずつ職人が丁寧に塗っていく工法で造られています。そのため、手間や工期がかかりコストも高く、現在では主流から遠ざかってしまっています。現在主流な外壁といえばサイデイングですが、サイデイングは貼り合わせていく工法であるため繋ぎ目ができてしまいます。その点モルタルは塗って仕上げる工法のおかげで、繋ぎ目が無くシームレスな仕上がりになり、意匠性が高くとても綺麗な仕上がりになるのが特徴です。
塗装が劣化すると汚れや苔が目立つようになる
モルタルは先にお伝えしたとおりセメントと砂と水でできています。そのため防水性を持ち合わせておらず、表面に塗装を施すことで防水機能を持たせています。しかしながら、塗装も永遠に持つわけではないので、当然劣化していきます。劣化が進むと防水性能が落ちていくため、モルタルの表面が水を吸うようになり、汚れが付着しやすくなったり、苔やカビが発生してきます。最近急に外壁が汚れてきたなと感じたら、塗装が劣化してきたサインと言えるでしょう。高圧洗浄で綺麗にするという方もいらっしゃいますが、塗装の劣化が原因の汚れの場合、表面の洗浄は根本的な解決にはなりません。新たに塗装を行うことで、防水性能を取り戻してあげることが、綺麗な姿を取り戻す一番良い方法と言えます。
クラックができやすいのもモルタルの特徴
モルタルの注意点として、ひび割れ(クラック)を起こしやすいという特徴があります。これは材質の特徴であるため、どんなに腕利きの職人さんが施工したとしても防ぐことは不可能なので、モルタルの外壁である場合は、クラックと根気よく付き合っていく必要があります。できれば月に1回はご自身でも家の周りをチェックし、新しいクラックができていないか、クラックが大きくなっていないかなどの点検をしていただくことがオススメです。
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