荒川区で雹災と経年劣化で傷んだ鋼板屋根をタフルーフでカバー工事いたしました
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
荒川区のお客様は昨年2017年の夏に雹の被害に遭っていたのを気が付かないでほぼ一年が過ぎてしまっていました。ごく最近になってテラスの庇に穴が開いていることに気が付き、雹が降ったことを思い出されてご連絡を頂きました。雹災なので火災保険を使用しての修理をご希望されておりましたので、庇以外の部分も調査をさせて頂くと、屋根にも雹災によると思われる痕跡があったのと経年劣化による屋根の錆も有ったことから、火災保険を使用して申請のすべてではありませんでしたがお客様のご納得頂ける修理費用が出ることになったため屋根は今後の事も考えた屋根カバー工事を行うことになりました。
担当:渡辺
- 【工事内容】
- 屋根補修工事 金属屋根工事 金属屋根カバー工事 棟板金交換
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 施工期間
- 4日間
- 平米数
- 76㎡
- 【工事内容】
- 屋根補修工事 金属屋根工事 金属屋根カバー工事 棟板金交換
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 月星商事 タフカバー
- 施工期間
- 4日間
- 平米数
- 76㎡
【点検】
屋根に上がらせていただいて、まず目に飛び込んだのは屋根の塗装塗膜がかなり剥離してしまっていることでした。もちろん雹があたった「雹紋」も全体に残ってはおりましたが塗膜が剥がれた部分に錆が発生しているところも見受けられます。この辺りは雹災よりも前に剥がれていた可能性も否めないところです。
お客様が真っ先に気が付かれたのは、波板の庇部分でした。ここはすぐ見てわかる部分ですよね。しかしながら屋根の上は見ることが出来ないためお客様も屋根の状態はこうなっているとは知らなかったそうです。
雹が当たった跡は一年近く経っても、クッキリと残っています。凹みも少しあるようです。棟部分にも多くの雹の跡が残っておりました。
建物の廻りには、屋根の塗膜の剥がれた破片が無数に落ちていて、これもお客様を悩ませている原因となっていたようです。
調査から、確実に雹の被害を受けているが塗膜の剥がれのすべての原因になったとは言い切れない、と言うのが判断でした。しかしながら、それがどこまでの範囲かは正確に判断することはできません。
火災保険にご加入で保険での補修をご希望でしたので、再塗装での補修見積もりを作成し保険会社へ申請を行うことになりました。保険会社の鑑定人に実際に現場を見てもらいながら判断をしていく流れとなります。
【保険鑑定】
保険鑑定人と現地で状況の確認です。意見は調査時と同様の回答を頂くことが出来ました。被災被害半分、経年劣化半分といった内容です。お客様にも調査時にお話をさせていただいておりましたのでご納得のいただける鑑定結果となりました。
この辺りは、保険会社、鑑定人によって差が出てしまう部分は、人が見ている以上は仕方ない部分もあるのですが、基準があるようで無いようなのが辛いところです。
【工事】
工事は、屋根塗装ではまた塗膜の剥離がいずれ必ず起こってしまう事、かなりの年数を経過した屋根材の為、安心の意味でも屋根カバー工事を行うこととなりました。
工事には足場が必須となります。足場を掛けるにも車輛の駐車場所が確保できなかったため、区道に車両を停めさせて頂き、搬入を行う必要がありました。
その為、管轄の警察署に道路使用許可の申請をおこなって、許可をもらってからの工事となりました。許可書も車の見えるところに掲示して作業開始です。
一方通行、かつ時間帯によっては学校があるために車両進入禁止となっている幅員5mほどの区道に車両を停めて、お客様の家まで足場を搬入いたしました。
いよいよ、屋根カバー工事に入ります。お客様の屋根は瓦棒形状の屋根です。屋根の中心線「棟」から軒先に垂直に屋根材が等間隔で葺かれています。その屋根に合わせた形状のカバー用屋根材、月星商事のタフカバーを使用いたします。もちろん素材はガルバリウム鋼板です。厚みは0.5ミリあります。表面塗膜もシッカリとしており、塗料の塗装とは違ってそう簡単に剥離してしまうことは有りません。
タイトフレームと言う金物部材を使用してタフカバーを既存屋根に固定していきます。
もちろん、新しい屋根材でカバーを行う前には、新しい防水シートをかぶせてから行います。屋根材、その他部材を屋根の上に上げて作業を行っていきます。
屋根カバー工事では、突起物となる物は先に撤去を行ってから新しい屋根材を葺いていきます。お客様の屋根には雪止め金具は付いていなかったため、棟の部分のみ撤去を行いました。
瓦棒屋根特有の凸部は、そのままカバーしてしまえる屋根材で工事を行うので取り外しません。既存屋根の上に、新しい防水シートを敷設し、サドルフレームを屋根の凸部に挟み込むように設置しますが
この段階では既存屋根には固定されていません。
既存屋根の凸部に仮置きしたタイトフレームに屋根材をビスで固定していきます。もともと凸部の中には木材が入っており、屋根の中ではその木材と同じ位置に屋根垂木が走っています。
その垂木まで届く長さのビスで確実に固定をすることで強風に対しても問題なく施工をすることが出来ます。更に凸部の部分では屋根材が噛み合うように重なるので雨水の侵入に対しても安心です。
屋根材を一通り葺き終えて、最後の工事部分は頂点の棟になります。既存屋根の棟板金・貫板は撤去してありますが、既存屋根の立ち上がりはそのまま生かしておきます。新しい屋根側にも立上りを作ることと面戸と呼ばれる金属板を入れることで、棟部分からの吹き込みによる浸水を防いでいる仕組みです。
棟板金も設置が終わり、工事もほぼ終了です。軒先部分は、新しい屋根の場合は雨水の走りが早いので、なじむまでの間、雨樋を雨が飛び越えてしまうことがあります。数回雨が降ると新しい屋根材の表面の油脂も落ち着きますのでご安心ください。念の為もあって、軒先は少し折り曲げさせて頂きました。
【完成】
今までは青い屋根でしたが、今回はこげ茶系の色をお選びいただきカバー工事させていただきました。
奥に長いお客様の家です。すっかりキレイになりました。塗装では長くとも数年でまた再塗装を行わなくてはいけなかったでしょう。今回のカバー工事で今後の屋根材の劣化による雨漏りの心配をすることもなくなりました。
棟板金はもちろんステンレス製のビスでシッカリと固定してあります。梅雨も終わり、これからは台風シーズンとなってまいりますが棟が飛んでしまうことも防げます。
雹で穴があいていた庇の波板もポリカ製の波板に交換いたしました。今までの波板は網入りのアクリル製か塩ビ製だったと思われます。経年によって衝撃に非常に脆くなっていたのでしょう。ポリカはご存じのように衝撃には非常に強い素材です。もし、またあのような雹が降っても大丈夫です。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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