中野区中野で雨漏りの調査を行いました

更新日：2020年10月15日

建物の西側で雨漏りが発生している

　中野区中野にお住まいのお客様より雨漏りの調査依頼をいただき、現地を確認して参りました。3階建てのお住まいでしたが、建物の西側のほぼ全ての階で雨漏りが確認できました。以前は東面と北面からも雨漏りをしていたとのことでしたが、屋上が陸屋根になっており、その防水工事をしたところ西面以外の雨漏りは止まったとのこと。防水工事が西面だけ上手くいっていないのか。西面のみ外壁にクラック（ひび割れ）などが生じているのか。様々な原因を考えながら調査を進めていきます。

西側を伝って行くと屋上まで雨漏りが確認できた

　西側の面を伝っていくと、1階も2階も3階も西面の壁から雨漏りが確認できました。どうやら上からの雨漏りが下の階まで続いているようです。また、上層階に近づくにつれて雨漏りの程度がひどくなっていきます。写真は3階のものですが、クロスも剥げてしまい内部は黒カビが発生しており雨漏りの量が多いことを物語っています。雨漏りの原因を探る際に、まずは雨漏り部分よりも上の場所を疑って行きます。当然のことですが、水は上から下に流れるため、雨漏り箇所よりも上に原因があることがほとんどです。時折、狭い隙間を水が浸透して上がってくる毛細管現象という例外もありますが、今回のように大量の水が漏れている場合であればその線は薄いと考えられます。3階の天井から雨漏りをしているので、その上が雨漏りの原因の一つと見ました。屋上の陸屋根は防水工事をされたとのことでしたので、防水工事をした場所に不具合が発生しているのかと考えながら屋上に赴きます。

雨漏り箇所の真上には小さな陸屋根があった

　屋上は広い陸屋根になっていましたが、先程室内から雨漏りを確認した天井部分は陸屋根の出入り口でした。陸屋根よりも更に高い場所に位置していましたが、登る手段がないため脚立を持ってきて登ってみると、写真のようになっていました。お客様曰く、もともとの陸屋根もこのようなコンクリートの造りになっていたとのことで、どうやらこの部分は以前の防水工事の際に見落とされてしまったようです。コンクリートやモルタルといったセメントを材料とする建材は水を吸ってしまうため、その下に防水層を設けるのですが、おそらくその防水層に劣化が生じて水が漏れるようになってしまったのでしょう。その他の部分にも雨漏りの原因はあるかもしれませんが、少なくともこの場所を防水できていないことが、今回の雨漏りの原因の一つとなっていると考えられます。

　私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスへの感染対策としてマスクの着用や手指の消毒を徹底して実施しております。お問い合わせの際はご安心していただければ幸いです。

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